愛知の2部リーグは一体なんなんだ(笑)
同朋大の1年生左腕、久保田淳希投手。どう見ても次期ドラフト候補です。
先週今週とプロを意識できる投手の球筋を散々見てきましたが、
この久保田の投げる球も愛知2部のビッグスリー+眞野、小林に引けを取っていませんでした。
(コーチの方に伺ったら最速140km/hらしいです)
今春の高校野球地区予選で名古屋地区の強豪私学を次々破って旋風を起こした名古屋市工業高校出身みたいですが、
立ち上がりから名商大打線をキリキリ舞いさせて序盤3イニングスでのほとんどのアウトを三振で奪うという快投を見せていました。
両サイドのコーナーを威力充分の直球で攻めて、見逃し三振と空振り三振を量産。二回途中にはバットを粉砕するシーンもありました。
試合の途中で離脱したため、その後の詳細は不明ですが試合の方は0-6で敗れたようです。
あの後にどんな崩れ方をしたらそうなるのか想像がつきませんが、この調子で試合に出場し続ければ各種メディアまでその名は轟くはずです。
12校で構成される愛知2部リーグの下位校は他連盟に置き換えれば実質的には3部リーグ。
事実上の3部リーグ級のチーム、それも別々のチームから次々とドラフト候補級の投手が出てくるのは愛知ぐらいでしょう。
愛知の2部リーグに刺激が無くなったらすぐ他のカテゴリーに乗り換えようと思っているんですけど、
当分ここから離れられそうにないですね。
期待以上の内容だった開幕週から早一週間。
先週末の余韻から未だ抜け出せていない状態ですが今週末は更に熱い。
愛知東邦大は愛知学院大と、名古屋経済大は愛工大との対戦になります。
いずれも、「ドラフト候補投手を擁する台風の目」と「全国制覇経験のある伝統校」との対決という構図になりました。
4校全てが連勝中で、事実上の天王山にもなりかねない序盤の最重要カードです。
この連勝対決を制して開幕からの連勝が4に伸びればプレーオフ進出の可能性がぐっと近くなります。
愛知東邦大・小林のコーナーワークは1部リーグの投手に混ざっても秀でるレベルにあると思います。
盟主・愛知学院大をシャットアウトして悲願の1部昇格へ向けての弾みをつけたいところです。
そして先週末に衝撃の投球を見せた名経大・中尾も同一リーグ内で最強の布陣と思われる愛工大打線に挑みます。
トップギアに入った中尾は大学時代の則本昴大、絶頂時の七原優介レベルだと思いますが、
9イニングスの勝負と考えた場合、愛工大打線にも勝機はあるような気がします。
中尾が怪物ぶりを見せつけて更に評価を上げるのか、昨秋プレーオフで悔しい思いをした愛工大の執念が上回るのか、
非常に興味深い一戦になりそうです。
リーグ戦のスケジュール、星取表などは連盟公式サイト参照で→クリック
両コーナーに角度のある球を投げ分けて空振りを量産する本格派右腕。
4月2日の星城大戦では6回に三者連続の三振を奪った。
石の上にも3年…という訳でもないのかもしれないけれども、
入学当初から腰を据えて起用し続けてきた、眞野と中尾の両輪が最終学年にして開花。
捕手の佐野と宇地原、主砲の本村も下級生時代から起用されていた選手達。
昨秋はリーグ成績5位に低迷したチームが今季の開幕カードを連勝で飾った。
数年前に初めて名経大の試合を観戦した時は「昇格争いとは縁が無さそうだな」という感じを受けたのだが、
今は雰囲気も良く、二遊間を堅守で支える1年生コンビも加わった事でチームに勢いを感じる。
2部上位校の愛工大や東学大が過去に何度も跳ね返されている1部昇格の壁は簡単には越えられないとは思うが、
それに挑めるだけのチームに成長したような空気を感じる。更なる躍進に期待。
星城大学-名古屋経済大学(flickr)
とんでもないものを見てしまったかもしれない。
中尾輝投手(名古屋経済大)について過去に書いた事は全て誤報だと思って忘れて欲しい(失笑)
昨日、愛知2部リーグのビッグ3はビッグ5に改めるべきだと言及したばかりだが、
今日の中尾投手を見てしまったら「ビッグ1」だと言わざるを得ない。
愛知2部リーグのドラフト候補4投手が登板するという事もあって10球団のスカウトが集結した昨日の試合では、
8回からリリーフで登場し打者5人と対峙した中尾。
その中尾がマウンドに上がるなり、試合会場に集まった選手、関係者の視線がマウンドの一点に注がれて、
スカウト勢の目の色も明らかに本気モードに変わった。
主役が誰なのか、一変したグラウンドの空気がそれを雄弁に語っていたように見えた。
その日の中尾が投じたストレート最速は148km/hを計測。
同日に登板した他のドラフト候補投手達の球も素晴らしかったのだが、
もし今すぐにプロの世界へ混じったとして、そこで秀でられるかと言われたら現状としては厳しいだろう。
だが中尾の球筋はプロの世界へ混じったとしてもトップクラスに含まれるような代物だった。
そして、先発のマウンドへ上がった本日(4月3日)の試合(対星城大二回戦)では9回を投げきり12奪三振での1失点完投勝利。
そのピッチング内容は数字以上に凄まじいもので、終盤2イニングスで5奪三振。
最終回の球威は昨日のリリーフ登板時を凌ぐようなもので、
相手打線の中軸打者達を寄せ付けることなく三者連続三振に斬って取った。
立ち上がりこそ危ういシーンもあったが尻上がりに調子を上げて行き、
懸念されていた変化球でもプロレベルの切れ味を見せる等、総合的な成長を感じさせられる投球だった。
過去に、中尾に近いタイプとして川口和久(元広島カープ)や高山優希(大阪桐陰)などを例に挙げたが、
今の中尾は重量感のある体格に変貌を遂げており、レッドゾーンまで振り切らなくても高い出力性能を発揮できるような投手になった。
高校生ならともかく、大学年代でここまで短期で化ける投手というのも珍しいのではなかろうか。
愛知2部リーグから現れた豪腕というと七原優介投手の存在が記憶に新しいが、
全開モードに突入した中尾の投じるストレートの球筋はその七原を彷彿させるものであった。
残り四カードを残す春季リーグ戦で今日のようなピッチングが続けばドラフト会議での本指名は確実視されるはず。
先日、「愛知2部リーグのドラフト候補の中にドラフト1位2位クラスの投手は居ない」と言ったばかりで、
舌の根乾かぬうちに前言撤回するのもどうかと思うが、トップギアに突入した中尾の球筋は間違いなくドラフト上位レベル。
怪我や故障をすること無く、今後も活きの良いピッチングを見せてくれる事に期待したい。
<新春対談>市立沼津出身 小林×今村・上(静岡野球スカウティングレポート)
<新春対談>市立沼津出身 小林×今村・下(同上)
この対談を目にしてからというもの、新シーズンでの小林弘郁(愛知東邦大)のピッチングを見るのが待ち遠しくてしょうがなかった。
高校時代のチームメイトに知名度で先行され、自身が所属する愛知大学野球連盟2部リーグでも
ドラフト候補ビッグ3と呼ばれる近藤(愛工大)、夏目(至学館大)、中尾(名古屋経済大)らに遅れをとっている感が否めなかった小林。
奇しくも春季リーグ開幕戦でビッグ3の一角 である夏目旭と直接対決できる機会に恵まれ、
中尾の所属する名古屋経済大も同日の同会場で試合を行うという二重のチャンスが訪れた。
夏目、中尾らを目当てに集結した大勢のスカウトの前でライバル達を上回れば、これまでの評価を一発で覆せる。
見方によっては小林の野球人生における最も重要な局面と言えるわけで、
「きっと小林は燃えてるに違いない」という勝手な期待を胸に試合会場へ向かった。
その期待通り、序盤から抑えきれない闘争心を前面に押し出して鬼神のような投球を披露した小林…
という事はなく、いざ蓋を開けてみるとフェンス越しからでもハッキリわかる程に立ち上がりの小林は緊張していた。
無理もない。人生を決めかねない大一番であると同時に大学野球生活最終学年の開幕戦。
愛知大学野球の盟主、愛知学院大の降格もあり例年以上に熾烈な争いとなる今季は取りこぼしが絶対に許されない。
この状況で緊張しないほうがおかしいではないか(実際には大して緊張してなかったのだとしたら申し訳ない)。
しかし、この試合にかける執念が上回ったのか、緊張の影響は特に感じられず、
コーナーワークが冴え渡るテンポの良いピッチングで至学館大打線を散発に封じ1失点完投。
自慢のストレートは最速143km/h常時140km/h弱を計測した。
最終回に失点を許したが内容的には文句無しの完勝で見事にビッグ3の一角を喰った。
プロスカウト陣からの評価も上々なものになったのではなかろうか。
制球力に付随する仕留めきる投球術という事では、愛知2部のドラフト候補では一番優れているような印象を受けた反面、
プロ入りに向けての課題は球質面にあるような気がしないでもなかった。
押し込むパワーか交わしきる切れ味、そのどちらかで秀でる必要性があるのかもしれない。
ただ、社会人野球でならば即戦力級になれるぐらいの技術はすでに備わっているようにも見えた為、
上のレベルでも問題なくやっていける存在なのは間違いのないところ。
次節の愛知学院大戦が試金石といえるだろう。
ここで今日のようなピッチングを見せれば自身が望むプロへの扉が開けるのかもしれない。
いやー凄かった。愛知2部リーグの真髄を見た一日でした。
何から書けば良いのかわからないぐらい内容が濃かったのですが、
とりあえずBIG3という括りは止めてBIG5にした方が良いんじゃないですかね?
そのぐらい眞野投手(名古屋経済大学)と小林投手(愛知東邦大)が素晴らしかった。
しかし、この日一番のディープインパクトは中尾投手(名古屋経済大)でしょう。
リリーフで8回途中からマウンドに上がりましたが、「え!?誰??」と思うぐらいに別人の体格になっていました。
細身の体から捻り出すように全力投球していたかつての姿は消え、
ボアアップに成功したがっしりとした体格から常時140km/h超のストレートを連発。
スピンの効いた重量感あるストレートはリリースと同時にミットを叩くえげつないスピードでした。
この日登場したドラフト候補の4投手は全員140km/h超をマーク。
その中でも中尾投手のストレートは球速以上のキレを感じるものでまさしく別格と言った感じを受けました。
恐らく明日の先発マウンドを任されると思うので、一試合を通じてどのぐらいのパフォーマンスを見せるのか注目したいと思います。
ドラフト1、2位で消えるレベルの投手は居ないものの、これだけ逸材が分布してる2部というのもこれまでに無かった気がします。
のっけから激戦の様相を呈しており今後の行方が楽しみなところです。
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