褒め言葉を書くのは実に難しい。
とりあえずは、史実とは思えないような豪腕伝説の生き証人になれて良かった、というのが第一声です。
これから先の事については誰にもわからないところですが、
少なくとも名古屋大学野球部にとんでもない投手がいたということは紛れもない事実です。
七原投手については、様々な評価が世に存在していると思いますが、
自分が特に凄いと感じたポイントをいくつか述べるとするなら、
「手の内を知られてる相手と対戦しても大崩れしない事。」
(大学野球で抜けた存在になると厳しくマークされて攻略されるのが一般的なところですが、
七原投手が2部リーグで過ごした4シーズンでの防御率は安定していました。)
「逆クロスの球(クロスボールの対に当たる球)にクロスボールと遜色のない力がある事。」
(右打者への内角高めのストレートで150km/hを計測したり、左打者の外角一杯に曲がり落ちるツーシームで見逃し三振を量産した事もありました。)
「突出した主体性を持っている事。」
(同じような環境でドラフト上位候補と呼ばれるまでに自分を磨き上げられる選手はそうそう現れないと思います。)
等が挙げられると思います。
「球にスピードがあるだけ」、みたいな寸評を目にしたこともありますが、少なくとも自分はそんな風には思いません。
左右どちらの打者に対しても力のある球で厳しく内角を攻められることは本格派右腕としては大きなアドバンテージであると思いますし、
この先のキャリアという事を考えると、広い球場で登板する機会が増えてくる分、
フェンスの手前で失速させられそうな球の力がより一層効いてくると思います。
物静かな性格だという事が伝わってくるような淡々としたプレースタイルですが、
力があると認識している打者に対しては熱いピッチングを見せ、その姿からは内に秘めたる闘志を感じさせられました。
赤松、池尻(共に名商大)、内原(愛工大)、吐前(東海学園大)、長谷川(愛産大)らの、
2部リーグ上位のチームに所属する強打者達とのマッチアップで見せた攻撃的な投球は、
ルーキーイヤーの松坂大輔(古い例えですまんな)の姿を思い出すような、見るものの心を震わすものでした。
その後のキャリアで大きく飛躍していくような選手のプレーを目の当たりにしている時の観衆からは、
「今、とんでもないものを目撃しているんじゃないか?」
という熱気を帯びたような一体化した空気を感じるのですが(これは一定数の試合を観戦している人になら同意して貰えるのでは)、
ここ最近の中で自分がそれを感じたのはプロ入り前の濱田達郎、則本昴大、関根大気らが出場していた試合で、
七原投手の登板試合からも同じような空気を感じた事が何度もありました。
出だしにも書いたように、この先の事はまだ誰にもわかりません。
でも大きな期待を抱かずにはいられない存在であるのは間違いのないところです。
自分のような素人が考えるほど簡単な道では無いでしょうが、
怪我、故障等をせず、順調にステップアップしていただきたいなと思っています。
コメント一覧 (4)
-
- 2014年10月14日 22:05
- 2部は紙一重でしたね。
この秋は名大が本当に強くなってて、スタメンの野手陣が私立のチームと五分かそれ以上の力を発揮しましたが、残念ながらプレーオフ進出はなりませんでした。
東海学園大は名大に2連勝したのが効きましたね。
打線からはそこまで高いポテンシャルは感じませんでしたが、坂田投手は社会人野球の投手みたいな丁寧なピッチングをしていました。
Bリーグはそんなに試合を見てないのですが、春に続いて愛工大でしたね。プレーオフは一発勝負なので予想しにくいですが、坂田と竹中が愛工大の中軸を散発に封じることが絶対条件だと思われます。
今年の1部はよく打つので入れ替え戦で2部が勝利するなら打ち負けない事でしょうか。
2部をたくさん見てきた年なので2部のチームに頑張ってもらいたいと思っています。
七原投手の画像に関しては自分としてはもうちょっと高い出来で残したかったという後悔の気持ちがあります。
愛工大、愛産大、名商大の各グラウンドはネット裏から撮りにくいんですよね。
また2部や3部から新たな大物が現れて欲しいところです。
-
- 2014年10月15日 22:16
- 度々、どうも。七原投手の登板ですが昨年から10試合程度観戦させていただきました。
管理人さんほどではありませんが。おっしゃられる通り、七原投手について感じることは
大崩しない点、ある意味相手にレベルにあった投球ができる、真っすぐもさることながら
一級品の変化球も持っている点は愛知大学野球ナンバー1でしょう。ここぞという時の
ギアチェンジは惚れ惚れします。敢えて言うなれば、クイックや牽制は並レベルという
かこれからの大きな課題と感じました。まぁ、社会人身につくでしょう!
彼なら1年目から軸で回ること間違いないと思います。
東学、愛工大とこのプレーオフが楽しみです。愛工大の北出投手と松岡捕手とも彼ら
が2年生から見ていますが、その時から素晴らしい素材でした。ホント、将来が楽しみ
な二人と感じましたが、揃ってパナソニックに内定で、これからも注目したいと思います。
東学の坂田投手も、ラストシーズンのリーグのピッチングは素晴しかったです。
七原投手まではもちろんお呼びませんが、しなやかなフォームから放たれる投球は
この先も見たいと思わせてくれました。プレーオフ、入れ替え戦に向けて期待したい
一人です。
以上
-
- 2014年10月15日 22:45
- 自分も数えてみたらちょうど10登板観戦してたみたいです。
今季は先約の為、二度ほど見れない試合があったのが残念でした。
今春の愛知東邦大戦なんかは序盤から終盤まで主導権を握られ続けたのに2失点に抑えたり、先発した試合でノックアウトされる事が全くないところが凄いんですよね。
大学最後の先発マウンドになった同朋大戦ではタイミング的に厳しい当たりを好フィールディングでアウトにしたシーンもあり、私が今季観戦した3戦では確か一度も走られてなかったはずで盗塁阻止に対する意識も高かったように感じました。
スピード系の持ち球が多いので110km/h台の絶対的な変化球をマスターできるかが更なる飛躍への鍵なのかなと個人的に思っています。例えば則本みたいな確実にカウントを取れるカーブがあると手がつけられない投手になるのかなぁ、と。
愛工大はパナソニック組以外だと内原選手のパワーが素晴らしかったですね。
私が見た数少ない試合の中では2本塁打を放っています。七原投手から一打席目に打ったものと春季プレーオフでのもので、どちらも記憶に残る強烈な一発でした。
今秋のプレーオフで恐らくマッチアップすることになる坂田、竹中の両投手との対決でまた本塁打が出るのか見ものです。
連盟公式を見て確認したのですが、坂田と竹中はシーズン防御率0点台だったみたいですね。
畳み掛けるような迫力がある打線ではないので、一部昇格はこの二人の出来にかかっているのは間違いなさそうです。
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Aリーグは東海学園、Bリーグは愛工大といずれも戦前の
評価は決して高くありませんでした。特にAリーグは混戦
が予想された通りの結果。Bリーグは愛工大の北出が
故障で登板できないこともあり、本命なきと思わていまし
たが、ぶっちぎった感じでした。Bリーグの東海学園は
1、2年生が中心のチームでしたが、よく頑張ったのでは
ないでしょうか?来年以降は、もう1、2枚投手の整備が
必要でしょう!
25日の決定戦が楽しみです。
さて、プロ指名届けを出さずに社会人に進む、名古屋大学
の七原投手ですが、ラストシーズンの画像ほんとに良く
撮れています。もちろん、他の画像も素晴らしいです。
一年間、楽しませていただきました。私は2部フリークなの
で今シーズンが終わりました。決定戦と入れ替え戦は
観戦予定です。