STANDING TRIPLE

らすかわ@suzu_rasuのブログです。愛知大学野球、大学野球全般、東海圏のドラフト候補、ドラフト候補全般、投球フォーム、打撃フォームに関する記事を執筆しています。

2014年12月

嶽野雄貴投手(名古屋学院大学)

嶽野雄貴投手がついにメディアで紹介されました。
【第11回】2015年注目選手1~隠し玉剛球投手・嶽野雄貴(名古屋学院大3年)

一部の観戦マニアからは昨年の春頃から存在を知られていましたが、
メディアにも掲載されず試合会場にスカウトらしき人物も見当たらなかった気がしたので、
素人とプロ関係者とでは見るポイントが違うのかな?等とヤキモキしたものですが、
やっぱりマークされていたのですね。

自分が初めて嶽野投手の投球を見たのは昨年の2部3部の入れ替え戦
クロスボールの威力は今年の2部プレーオフ(春季)の時に見た北出浩喜(愛工大)に近い感じでした。
その時の北出投手はコンスタントに145km/h以上の球を計測していたので、
恐らく嶽野投手の球もそのぐらいのスピードが出ていたのではないでしょうか。

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そんなにストライド幅が深く無く左足の着地にも粘りを持たせない下半身の使い方なので、
縦回転を意識しているタイプなのかもしれません。
最頂点に近いポイントでリリースするため、実寸(172cm)の割にストレートに角度があります。
天性の素質を感じさせる上体の反りと腕のしなりが快速球を生み出す秘訣になっているような気がします。

本格派タイプというと横スラとの組み合わせが一般的なところですが、
嶽野投手はブレーキの大きい縦の変化球を多様しており(上で紹介したリンク先によるとシンカーのようですね)、
やや珍しいタイプの投手かもしれません。
球種はカット系のスローボール、シンカー、スライダー、スプリット(フォーク)等だと思われますが、
スローボール以外は決め球に持ってこれる実戦力があり多彩な球種を操るタイプだと言える気がします。

暴れ馬タイプでまとまりにかけるところがありますが、ハマった時の投球は圧巻。
決め球のストレートで空振り三振を量産し、「良い時は七原くん(名大→トヨタ)に匹敵」と語る審判さんもいた程です。
今年の春季リーグは1安打ピッチングや15奪三振(伝聞ですので間違ってたらすいません)を記録した試合もあったとか。
秋季リーグで絶好調だった宮本喜生投手との二本柱が機能すれば1部昇格も視野に入ってくると思われます。
意識の高さを感じるタイプなので来春の更なる成長に期待したい投手です。

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愛知のアマチュア野球シーンはコンスタントに無名公立高校出身のドラフト候補生が現れますね。
浅尾、千賀、福谷、七原、そして嶽野投手(日進高校卒だそうです)とちょっと異常。
私学4強からでもここまでのレベルの投手は出てこないですからね。
サーキット場の無いフィンランドからF1王者が次々現れる現象に似てるのかな?

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※クリックもしくはタップで大きい画像になります

村上滉一捕手(栄徳高校)

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今年の愛知を沸かせたスーパー2年生捕手。
相手の仕掛けをことごとく潰す視野の広さと、的を絞らせない多彩なリードは県下最高峰級なのではないでしょうか。
二塁送球の質も高く、ハマった時は地を這うような軌道のスローイングを決めます。
又、バッティングも素晴らしく、チャンスの場面で決めることのできるハートの強さも兼ね備えています。
大きなジェスチャーと局面で見せるガッツポーズが印象的な泥臭いファイター。
来年度の更なる飛躍に期待します。

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※クリックもしくはタップで大きい画像になります

福本裕亮投手(愛工大名電高校)

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春の県大会では選抜帰りの豊川打線を散発に封じて一躍名を挙げました。
ベーチェット病を患いながら読売巨人軍でも活躍した先輩左腕・柴田章吾さんの高校時代を彷彿させるような
躍動感のあるピッチングフォームから伸びのあるストレートを繰り出す本格左腕。
伝統的に好左腕が育つチームなので来年以降の活躍に期待したい投手です。

弘法も筆の誤り

センター返しをことごとく止めるスーパー遊撃手の源田選手にもこんな時があります。
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結果的にはアウトなので無問題。

今年の秋は凄かった。
自分が見た6試合では4本ものセンター返しを消し、アマチュア球界ナンバーワン遊撃手の地位を確立した感がありました。
特に凄かったのが日福大との大一番で見せたセカンドベースの右側、ライト寄りのセンター返しをアウトにしたシーン。
捕球しただけでもS級の守備力なのに一塁ベースがほとんど見えてなさそうな角度からストライクの送球を決めていました。
プロでもお目にかかれないような動きを涼しげに決めてしまう恐ろしい遊撃手であることを再認識させられるスーパープレーでした。
東京ドームや京セラドームでも華麗な守備を披露して欲しいですね。

松井聖選手(中部大学)

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高校時代は幕末の剣豪かのような殺気を放っていた(幕末の剣豪を見たことないけど)強打者。
対戦するたびに濱田達郎(愛工大名電→中日)を打ち崩していたのが特に印象的でした。
ヘッドで打球の方向を自在に操っているかのような打撃スタイルは松井選手特有のものですね。
中部大進学後も1年の春から公式戦に出場し活躍しています。スケールの大きい全国区の存在になって欲しいです。

島岡慎之祐選手(名古屋産業大学)

秋のリーグ戦からは上級生がほとんどいなくなり1年生主体のチームとなっていた名古屋産業大野球部。
それでも名大の七原投手に土をつけ名商大にも勝利し、最後まで優勝戦線に踏みとどまりました。

そんな名産大の中で、ちょっと気になっているのが島岡慎之祐選手(1年 菊華)
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↑大学野球ではこの色のバットは違反みたいですが審判が気づかずに2、3打席はこれで打ってました(秋季リーグ最終戦のエピソード)

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形を崩されたような空振りであっさり追い込まれたかと思えば3つ目のストライクできっちり打ち返す、よくわからない打撃スタイル。
自分が観戦した試合では逆方向への打球が多かった印象がありますが、
名大との新人戦では右中間にバズーカ砲のような強烈なライナーを放っており広角に打てるタイプなのかも知れません。
1年生ということを考えると今後が楽しみな選手ですが、名産大はやけに退部率が高いような気がするので果たしてどうなりますでしょうか。
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