2019年08月

不退転の決意

愛知大学野球リーグが開幕しました。一発目は松田亘哲投手(名古屋大学 4年)に関するエントリーです。
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春季リーグ終了からたったの2カ月程で重心移動の動作が改善されたような気がします(骨盤前傾型のフィニッシュ)。
ここまで奇麗に右脚一本で立てるのは体幹が強い証拠ですよね。

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愛知大学野球の2部リーグ、それも国立大学からドラフト1位指名が有力視されていた七原優介投手(名古屋大学→トヨタ自動車)の大学最終シーズンから5年の時を経て、今度は2部リーグよりも更に下のカテゴリーに位置する「3部リーグ※失礼だと思いますが愛知の3部リーグはプロ球界の一万光年彼方に存在するレベルと言っても差し支えが無いと思います」から国立大学所属のドラフト候補生が現れた訳ですが、この松田亘哲投手は「3部リーグ所属かつ国立大のドラフト候補」という肩書だけに留まらず「最速148km/h左腕」「黒縁眼鏡がトレードマーク」「高校野球未経験※バレー部」etc.と個性が交通渋滞を起こしてしまっているようなの超ド級のレア人材な訳でして、プロの一軍マウンドに上がった時のインパクトで言えば他の追随を許さないような立ち位置にあると思われます。


コンスタントにプロ選手を輩出し、1部リーグとも然程実力差が無い2部リーグならまだしも「勝って当たり前」「抑えても凄みが伝わりにくい」と思われてしまうような3部リーグ所属故のハンデを抱えながらの登板が続くので、デメリットが多いように感じてしまう状況でも有りますが、"一般就職への逃げ道を断ってのプロ志望"という不退転の決意を持って臨んでいるそうなので、最終的にはその覚悟の違いがモノを言うような気がします。


思えば松田投手におけるファーストインパクトは大学2年生秋季シーズン・同朋大学戦での完封勝利だったと思います。その頃は「眼鏡左腕」ぐらいの異名でしたが翌春辺りから(大学3年生時)「高校野球をやってないらしい」「140km/hぐらいの球を投げている」という怪情報が漏れ聞こえて来てジワジワとその存在感を増して行くようになりました。当時の印象としては「速いけど制球難、流石にドラフト候補では無いかなぁ」という感じでしたが、そこから見る度に良くなって行き、一冬を越した大学4年の春季シーズンでは「滑り込みでプロ入りが有るかも…」という可能性を抱かせるようになりました。今年のドラフト会議は10月17日に行われるそうなので、あと一か月と二週間程しか時間が残されておりません。プロ入りを決定付ける様な最後の一押しが欲しい所です。松田投手の投球を初めて見たのは大学2年生の春季シーズン(入れ替え戦)だったと思いますが、そこからの上昇曲線の描き方はまるで漫画の世界のようでした(というより漫画でも見たことが無いキャリアですね)。吉報が届くのを待ちたい。

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大学2年生の春。体付きも投げ方も大きく変わりましたね。




新村将斗投手(愛知工業大学)




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岡勝輝内野手(愛知学院大学)

昨秋のリーグ戦では三冠王に輝いた連盟屈指の強打者(4年生 近江高校卒)。今春も打率.370 本塁打2 打点10をマークし2季連続の本塁打王に輝きました。その打棒は大学生との対戦に留まらず、8月20日に行われた中日ドラゴンズとの交流戦でも二塁打を2本放つ活躍を見せました(4打数2安打※好守備に阻まれた長打性の凡打を含む)。全国レベルの打者と比較しても見劣る事の無い存在だと思われます。

打撃フォームの連続写真
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軸足の内側体重から始動。前重心気味で踏み出して行きますがボールと衝突するような事が無く、上手く間合いを測れています。バットを立てた状態のトップから最短距離に近いエルボーイン("上から叩く"というやつですね)の軌道でインパクトへと向かいます。インパクトまでは左の膝を張らない事でコースと緩急に対応しており、深めに取った歩幅を生かした水平回転型のバッティングスタイルと言えそうです。構えの動作で右の股関節に発生したパンツの皺がインパクトでは左の股関節に移動しており、下半身の力を上手く使えているように見えます。大まかに分類すると西武ライオンズ時代の清原和博氏に近い打ち方ですが、インパクト以降で軸足を前に寄せるように下半身を回転させるところや、引き手(左腕)側の肩甲骨を使って両肩をぐるりと回すようなフォロースルーの形は清原氏には見られないような動きで、中軸打者としては小柄な部類(170cm70kg)の体格から強烈な打球を飛ばせる理由はこの辺りにあるような気がします。

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両側の肩甲骨と胸椎が大きく動く事で豪快なフォロースルーが取れています。
軸足に重心が残らず両膝が接近するような形でインパクト出来ています。
小柄な打者のお手本と言える打ち方でしょう。


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打撃の再現性が高く、ほとんどの打席で片手フォローの動作を見せています。

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なかなか上昇気流に乗れないチーム状況ですが、4年生野手には福本勁信選手も居ますし強豪復活の狼煙を上げられるようなシーズンになると良いですね。




福本勁信外野手(愛知学院大学)

どうも@suzu_rasuです。最近全く更新していなかったのですが(高校野球の有望株についての記事はまだまだストックがたくさんあるんですけど書き切れてない)大学野球の秋季リーグ戦が始まるという事で再開します。シーズン前という事なので注目プレーヤーをピックアップさせていただきたいと思います。まずは愛知学院大学のリードオフマン・福本勁信外野手(北陸 4年)です。下級生の頃から試合に出場していた選手で好打者の評価を得ていましたが本格化し始めたのは大学4年生になってからではないでしょうか。

打撃フォームの連続写真
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今春の打撃フォームですが、軸足(左脚)の内側体重から始動して下半身(骨盤)を狭く鋭く回せています。押し手(左腕)の肩甲骨を上手く使う事で腕と上体とを一体化させ、確実性と強打の両立を図れているように思います。フォロースルーでは軸足を伸展させながら体全体でボールを押し込めており、瞬発力を利用出来ているバッティングスタイルと言えるでしょう。

ボールを見極める際の挙動が目を引くのですが、以下のような動作を会得しているのではないかと思われます。 押し手の肩甲骨と上体が一体化している為、際どい球を見切る場合でも体でバットを止められるのでハーフスイングが起こりにくいというような利点も有りそうです。
 





昨年の打撃フォーム
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昨年は始動から軸足のアクセル筋群(裏腿+臀部)を使う準備が出来ておらず、下半身が強く回らない為に両脚の伸びあがりを使ってカバーをしているような打ち方です(ヘッドステイバックの形も取れていませんね)。恵まれた瞬発力を生かし切れていない打ち方だったのではないでしょうか。押し手(左腕)の前腕を捏ねるような形でインパクトしていたような形跡も見えますし、この頃に比べると今年の打撃フォームは劇的に改善されていると言えます。

今春はコンディション不良から復帰したシーズンと言う事も有り、数字上では低迷しましたが(打率.182)、愛知工業大学戦と入れ替え戦(愛知産業大学戦)では本塁打を記録。それぞれ右方向と逆方向への当たりで広角に大きい当たりが打てる事をアピール出来たと思います。


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福本選手のもう一つの強みは進塁意識の高さで、出塁すれば高確率で本塁まで生還してきます。大学時代の源田壮亮選手には及ばずとも、攻撃面に関しては近い感じのものを持っている選手です。最終シーズンを良い形で終えて次のステージへ向けての弾みをつけて欲しいです。




愛知大学野球連盟選抜チームvs中日ドラゴンズ

真夏の祭典(?)、愛知大学野球連盟選抜チームと中日ドラゴンズ(8月20日開催)との交流戦が終了しました。8月14日にも東海地区社会人野球選抜U-23との交流戦が行われましたが、それぞれの試合スコアは4-2、1-1という結果で格上相手に1勝1分という歴代最高の結果で終わりました(多分)。 ちなみに愛知の大学生と中日ドラゴンズとの交流戦は2011年から行われ通算成績は3勝5敗だったはずです。2011年は名城大が単独で挑み、2012年からは連盟選抜チームが結成されるようになりました(ちなみに2012年は中止だった記憶が有ります)。

結果が物語っている通り、登板した10人の投手それぞれが格上相手に好投し、野手陣も個性を発揮したと思います。秋季リーグに向けての観戦ポイントが明確となった良き交流戦になったと思います。 そういう訳で、目を引くような活躍を見せた選手は何人か居りましたが、その中の一人は和田佳大遊撃手(中京大学 4年)だったと思います。


試合結果をまとめてくださっている方のツイートですが、27のアウトカウントのうち9つを和田遊撃手が捌いており(併殺含む)、抜群の安定感を発揮しました。この日は然程、トリッキーなプレーは有りませんでしたがワンミスで内野安打になってしまう遊撃守備の難しさを考えると素晴らしいパフォーマンスですよね。イニング間の送球練習の時から脚がしっかり動いており調子の良さが伺えました。ちなみに8月14日の社会人選抜との試合では捕球から送球までが一連の流れで行われるようなファインプレーを連発し、大学日本代表候補に選ばれた所以をまざまざと見せつけてくれました。ダイナミックというよりは「堅実」「いぶし銀」なタイプだと思いますが、今の和田遊撃手なら一、二試合のうちに一つは唸らせるような美技を見せてくれると思います。中京大学の試合を観戦する際は遊撃手に要注目です。

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両腕が交差するスローイングが特徴的ですね。
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このブログに関しての説明
主に愛知県のアマチュア野球に関する観戦記です。 一般人による運営ですので内容に誤りがある事を前提として閲覧してください。 又、公開に関して問題があるようでしたらコメント等にて一報いただければすみやかに対処させていただきますので宜しくお願いいたします。
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