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安倍昌彦さんによるウェブ記事
今回はテイクバック編です。
上体で隠すような形で右腕を引き上げています。
テイクバックの話なので右腕にフォーカスを当てますが、
この時、右腕には内に捻る動きが加えられます。
上腕については内旋、前腕については回内という動きが起きているのですが、
この「回内」が大道投手のテイクバックにおけるポイントだと思います。
回内によって何が起こるのかと言うと、鎖骨と肩甲骨が連動し腕がスムーズに上がるようになります。
右肩の上に引いた矢印は肩甲骨を開くような動きを表しています(外転と呼ばれる動きです)。
体の右側正面を通って前腕が引き上げられていますが、前腕は体の正面から上げた方がスムーズに動きます。
①体の正面から上げる②脇腹に沿うように上げる③背中に入れてから上げる
この三つを試しにやってみて欲しいのですが、
ほとんどの人が①の動作で前腕がスムーズに上がるのではないでしょうか。
ほとんどの人が①の動作で前腕がスムーズに上がるのではないでしょうか。
進行方向とは逆向きに上体が捻られているからこそ、実現するテイクバックです。
(上体が捻られていなかったら打者からテイクバックが見えてしまいます)
右腕が起こし上げられてトップのフェイズに入ります。
右手とボールは頭の後ろに隠れています。
右手とボールは頭の後ろに隠れています。
テイクバックに入ってからは一貫して右の前腕が内に捻られていますが、
トップに入ってもからも同じです。
トップに入ってもからも同じです。
この外に捻る動きの予備動作が回内なのです。
実際にやってみてもらえるとわかると思うのですが、
回内させてから回外させるのと、回内していない状態から回外させるのとでは捻りの深さが変わってきます。
加速期で前腕を回外させるメリット①
→ボールの出所が見にくくなる。
→ボールの出所が見にくくなる。
加速期で前腕を回外させるメリット②
→肘角度が90度以下になり、インサイドアウトのような形で腕が振れるようになる。
故障予防に繋がりますし、掌が正面を向く時間が短くなるので抜け球が減ったりします。
写真よりも動画で見てもらった方が分かりやすいと思います。
故障予防に繋がりますし、掌が正面を向く時間が短くなるので抜け球が減ったりします。
写真よりも動画で見てもらった方が分かりやすいと思います。
トップからリリースにかけてをスロー再生で編集してありますので確認してみてください。
・・・という感じです。
小さなテイクバックというと浅尾拓也さんや大谷翔平投手のイメージがあるかと思いますが、
それらの方達と大道投手とではタイプが異なっています。
大道投手の腕の使い方はより実戦的なので大きな武器になるはずです。
大道投手のフォームに関してはまだまだ語り足りないので、今後も執筆して行きます。