2020年07月

「かねなり」だと思ってました



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7月22日 西濃運輸戦(練習試合)での投球フォームです。

ランナーを背負った状態でのリリーフ登板で打者一人に投げてストレートの四球を与えての降板となりました。 

この記事の冒頭に貼った動画でも右打者の外角高めへと球が大きく抜けて行くシーンが有りますが、
そうなってしまう理由は、

「トップを作るのが遅い」
「下半身の開きが早い」
「内に入り込む右脚」
「リリースから投げ終わりにかけて軸足が外に膨らむ」
「体を対角に使えていない(体幹を中継して対となる四肢を連動させられていない)」

この辺りになるかと思います。

投球シーンの動画や写真がほとんどみつからなかったのですが、以下のリンク先に分かりやすい写真が載っています。

日大三 「デカプリオ」金成が好投 ドラフト候補対決に11球団スカウト集結


右股関節が内に入り、左股関節が一塁側へ流れるようなリリースモーションです。
これによって上体が回り切らずボールが左上に抜けて行きます。

全般的な分析(といえるようなものでもないけど)は後日書かせていただきます。




鈴木彩隼投手(西濃運輸)


プロフィール

1994年7月16日生まれ
180cm80kg 右投げ右打ち 
静岡県出身
浜北西高校→静岡産業大学

社会人野球一年目の昨年は公式戦での登板なし。最速147km/h


投球フォーム連続写真
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両脚を交差させます。

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グラブを頭上まで持っていくワインドアップモーションを採用しています。
腕から先に動かすことでリズムを作りたいタイプです。

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頭が右足の母指球上に位置します。

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左膝を上げて片脚立位の動作に入ります。
左膝が然程高く上がらないので、右足での踏み込みという観点では不十分かもしれません。

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片脚立位中に体の軸が本塁方向へ傾きます。

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体の中心を超えるようにして左脚が内側に入ります。
着地の粘りや外力(地面反力)の発揮に繋がります。

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体の中心でグラブからボールを離し、左右の腕を正対させるような形を作ります。
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股間の両側に入る皺の位置が低く見えます。

「上体」「骨盤」「両脚」
これらの部位が繋ぎ目で屈曲し、下半身のパワーを上手く使えていないかもしれないですね。
※大きい筋肉である"お尻~裏腿"を一枚岩として使いにくくなり、ステップする際の再現性が下がる

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骨盤が斜め上を向いています。一般的にはパワーロスしやすい形です。
ただ、ステップ中における「パワーポジション」の形は人それぞれなので、この形でステップするのが合っているという事なのだと思います。

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片脚立位の時点で頭が本塁方向に傾いていたことも有り、頭と右脚との距離が遠くなります。
右脚に溜めた力を利用するのではなくて、この傾きを利用して踏み込んで行くタイプだと思われます。

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左腕を内に捻る動きもそれほど取り入れておらず、"開きを抑えて後ろで溜める"ような意図は感じられません。

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右手が上がり切る前から左胸が本塁側に開きます。

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両膝が深く折れる形でのリリースとなる為、ボールに体重を乗せにくいのではないかと思われます。

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右の掌が三塁方向を向く形でのフィニッシュ。 腕への負担を逃がせています。

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右肩を本塁側へ向け、上体を最後まで回します。
この時は上体の倒しこみがやや甘めですが、他の投球動作では深く倒しこめています。

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右足の裏が上を向きますが、左脚が外(一塁側)に回っている事も有り骨盤が横回転します。
本塁方向へ力を集約させている時間がやや短いですよね。
左右に荒れる原因になるかもしれません。

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まとめ


動作の早い段階から前へ突っ込んでいくようなタイプの投げ方です。
左肩の開きが早く、リリースする際も左半身に壁を作っていません。
投げ終わりでは体を一塁側へと振ります。

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この時点で左胸と骨盤が前を向き始めていますよね。

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正面から見るとわかりやすいのですが投げ終わりで体が一塁方向へ流れます。

これらを踏まえると、左右に散らして横に曲げる変化球を使う投球スタイルになりやすいはずです。
実際にボールゾーンから入ってくる"フロントドア"を使ったりします。

この写真を撮影した試合では立ち上がりにビッグイニングを作られかけて2失点を喫しましたが、
2回以降は立ち直り、修正力の高さを伺わせました。

調子を上げてからは、ボール先行のカウントからでも見逃し三振を奪うシーンも有り、
実戦力の高いタイプだと思われます。

昨年は公式戦で一度も登板しておりませんが、この日もストレートは最速144km/hをマークしていましたし、
一皮剥けた姿が見られる事に期待したいですね。
(ちなみにストレートの最速は147km/hとの事ですがスケール感は然程感じません)

ここまで書いて来て、まだ触れていませんが中日ドラゴンズの鈴木翔太投手の実弟です。
ちなみに大学時代にナゴヤ球場で、この二人は直接対決しています。
(それについてはまた後日)

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投球フォームの勉強に最適の一冊です。





4か月ぶりに野球を見ました




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鈴木彩隼投手(静岡産業大→西濃運輸)

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金成麗生投手(日大三→トヨタ自動車)

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岩城駿也内野手(九州産業大→西濃運輸)

2020年のドラフト候補を何名か見たので明日から所見を書いていきます。




奥村幸雄投手(栄徳高校)

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今年の愛知高校野球は空前絶後で左腕の当たり年です。
ここまで左の好投手が揃ったのって何時以来なんですかね。


上記のリンク記事に名前が挙がっていませんが、栄徳高校の奥村幸雄投手もそれらの投手に勝るとも劣らない好投手だと思います。

先日から行われております夏季愛知県高校野球大会の一回戦・春日井商業戦では8回を投げ被安打2(クリーンヒット1本)15奪三振という素晴らしいピッチングを見せました。 

試合中継を見た人の中で気付いた方も居るかも知れませんが投球術が中日ドラゴンズのルーキー・橋本侑樹投手にそっくりなんですよね。 

身体的な特徴がかなり酷似しているので組み立ても似てくるのだと思います。


奥村、橋本の両投手に共通するのは「下半身が開きにくい事」だと思います。

回転動作が阻害されるような身体的特徴を持っている為、右バッターの外角へボールを集めやすく、そこでの組み立てを強みとしています。

体が開きにくいだけで無く、肘を鋭角に使って腕を振るのでボールの出所が見づらいという所も共通しています。

そういう事も有り、"そのまんま橋本投手"と言えるようなピッチングをしていました。

流石に高卒でドラフトを意識できる程ではありませんが、強豪大学等で揉まれた4年後の姿に期待したいですね
(パイプの有る天理大学で森浦大輔投手の後継者を目指して欲しいところです)

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※写真は全て高校2年生当時のものです

見にくい出所で、両膝がほとんど曲がらずにリリースしていますし、両手を割る辺りから投げ終わりの途中までは橋本投手に酷似していますよね。

順当に勝ち上がれば中京大中京と対戦する可能性が有りますし、この先のピッチングにも注目したいです。




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