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本日行われた名商大戦は8回コールドゲームで名古屋経済大の勝利という結果でしたが、
先発の中尾投手が8イニングスを投げ、被安打1(それも打ち取ったような当たり)与四球1奪三振7の準ノーヒットノーランを達成、
8回途中にヒットを打たれるという惜しい内容でした。
過去10年間に愛知2部リーグでノーヒットノーランを達成した投手というと浅尾拓也、七原優介の名前が挙がりますが、
中尾投手もそれに近いような存在であるという一つの証明になったのではないでしょうか。

開幕週の星城大戦を見た直後に「これは今年度中にノーヒットノーランをやるんじゃないだろうか」と某SNSにも書きましたが、
その後の数試合ではポテンシャルの高さを生かしれず、詰めの甘さを露呈するシーンが目につきました。
しかしながら素材としては一級品で、溜めの効いたモーションから下半身と腰の横捻りをしっかり使って腕を強く振ってくる
プロ仕様の投球フォームをマスターしている辺りからしても、その資質に疑いの余地はありませんでした。
シーズン前は変化球の質と全般的な制球力を懸念されていましたが、
変化球に関してはキレ、制球、球種の豊富さ、どれを取っても問題の無いレベルで、
与四球も一試合平均1つ程度ということで、その二つに関しては既にクリアしている感があります。
短期でここまで総合的な上昇を見せる投手というのは希少なのではないでしょうか。
腕の位置がスリークォーターという事もあり、一塁側から横の角度が付け易いという点からしても、
プロ入り後は今永昇太のような奪三振マシンとして早い時期から台頭するような気がしています。
愛知2部リーグ、名古屋経済大学所属という部分でのブランド力の弱さが有り、
ドラフト1位評価というのは少し厳しいかもしれませんが、それに準ずるような存在だと思っております。
中尾投手の登板試合を観戦したあとの余韻が、大学時代の則本昴大や七原優介のそれにとても似ているんですよね。
まだ発展途上の部分が多く、隙の無い投球を見せるという事は現状として多くは無いかもしれませんが、
今後に大きな期待が持てる「愛知の至宝」だと言えるでしょう。
怪我、故障無く、大学最終学年を終えられるようにと陰ながら祈っております。