今年(2018年)の愛知大学野球連盟のタレント層は2016年以来の充実度になる予感がしています。
伝統的な愛知の傾向に沿って投手に逸材が揃いますが、野手にも上のレベルを目指せる選手がチラホラ見受けられます。
という事で春季シーズン開幕までにドラフト対象年度の注目選手について記事をアップしていこうと思います。

第一弾は大内公貴投手(中京大学)

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栄徳高校時代は甲子園まであと一歩のところまで迫った本格派左腕。 大学入学後は思った程の力を出し切れず、大型戦力を誇る中京大投手陣の中で埋没してしまうのでは…と心配していましたが、昨秋ついに頭角を現しシーズン防御率1位(1.09)の成績を残す活躍を見せました。 制球を乱したり腕の位置を下げたりする等、試行錯誤していた時期もありましたが最終学年目前にして、かつての輝きを取り戻しつつあるような気がします。 大学最終学年となる今年は"エース格"としてチームを神宮の舞台へと導く事が至上命令となるでしょう。 高校3年生の夏に県大会準々決勝で対戦した栗林良吏投手(愛知黎明→名城大学)とのリターンマッチの実現にも注目したいです。

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この選手のここを見ろ!→『縦の動きと球の押し込みを意識したメカニクス』

・右膝を「くの字」に折るステップを採用しフォーム全体の横への動きを最小限に留めている→【画像①】
(右打者の外角、左打者の内角へも強いボールを投げやすい動作)
・顔の高さまで上げたグラブを引き下ろす反発力でフォームの縦回転を促し、"叩くリリース"へと繋げている→【画像②】
(球に縦の角度を付け、威力のあるフォーシームを低めに集める為の動作)
・左腕から左膝までが奇麗に斜め一直線で結べる理想的な形でリリースが出来ている→【画像③】
(ウエイトを乗せて球威で押し込む為の動作)

身体的な特徴が異なってはいますがクレイトン・カーショウ(ロサンゼルスドジャース)のようなメカニクスと言えるのでは無いでしょうか。縦の動きに特化している事が最も特徴的ですが、ややインステップ気味なところと相まって、クロスの対となるボール(右打者の外角、左打者の内角)で勝負できる投手だと思います。 ステップする際に着地までの粘りを取り入れているタイプではありませんが、肩甲骨同士の寄せを使えているので上体の突っ込みや腕の遅れと言った問題点は見当たりません。

高校時代は大きく割れるスラーブやボール球で誘うチェンジアップ等を駆使して多彩な攻めを見せていましたので、元々投球幅は広いタイプですし今後の活躍に大きく期待が持てる投手だと思います。

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