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黒野諒太郎選手(愛知産業大学)
吉良高校卒 179cm81kg

高校通算53本塁打を誇るスラッガー。1年生の秋季シーズンから四番を務め、同シーズン(平成27年度)の1部2部入れ替え戦(対愛知学院大学)ではライトスタンド中段への満塁弾を叩き込み、チームの1部昇格に貢献した。強肩を生かした外野守備も光る(投手として最速140km/h以上をマーク)。

典型的なスラッガータイプという事もあり、後ろ足の股関節に体重を乗せ、構えからトップまでは最短で入ります。グリップエンド一杯にまで指をかけている辺りにスラッガーらしさを感じますが、バットコントロールへの意識を伺わせるグリップの握りを採用しており(※フィンガーグリップ)、ここでパワーと確実性のバランスを取っているようにも見えます(グリップエンドを起点にしてヘッドスビードの遠心力を高めている意図かもしれませんが)。 ニートップからトップのフェーズにかけてヘッドをあまり寝かさず、上半身と下半身の"割れ"も深めには取りません。膝のブロッキングで右脚に壁を作っているところも含めて清宮幸太郎選手(日本ハム)に似たメカニクスと言えるのかも知れません。現状としては、連動性に秀でているタイプというよりはハンドリング技術の高さと天性のパワーで放り込んでいるタイプのバッターという感じを受けます。又、視野を広く取りづらいスクエアスタンスで構えている為、背後から来る軌道の球をやや苦手にしている傾向がありますが、昨春(平成29年度)の1部2部入れ替え戦で放ったバックスクリーン弾(放物線状の打球角度でスタンドインする超ド級の当たりでした)は相手左腕の投じたインコースへの変化球を下から掬い上げたもので、難しい球への対応力も兼ね備えています。技術面では荒い部分も残していますが、パワーだけでは無く、大一番で底力を発揮する勝負強いメンタリティを併せ持つ存在でもあります。最終学年で更なる凄みを見せつけて強豪社会人チーム、NPBへの道を切り開いて欲しいですね。

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この選手のここを見ろ!→バットが背中に入るフォロースルー

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突っ込んで泳がされた時以外は、ほぼ確実にバットが背中に入るところまで振り切ってきます。この動作によってスイングスピードを加速させ、飛距離を産み出しているのだと思います。

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