春季リーグ開幕戦(対東海学園大)でのピッチングは9回1失点完投、6奪三振で四死球は0でした(最速146km/h)。今までの栗林投手は"球威、キレで押す"のか"制球で勝負する"のか、どっちつかずの印象があったのですが昨日の試合を見た限りでは後者に振り切った(制球寄り)印象を受けました。9分割ゾーンの左右に散らせて、その中の高低を使って仕留めに行くようなスタイルで、今の松坂大輔投手(中日ドラゴンズ)に近い組み立てをしている感じがしました。
肉体改造をして3kg増量したという事で全体にどっしりした感じが出てきたのに加えて、縦振り型へとメカニクスを改造したように見えます。 2年前との比較をすると顕著ですが、肘が上がって腕と頭との距離が近くなっています。並進移動からリリースにかけて横の広がりを押さえられるようになった事で腕の出所が一本化され、リリースポイントがブレなくなり、打点も高くなった為、以前よりも球に角度が付くようになりました。この二つの作用によってコーナーワークの質が格段にアップしたのではないでしょうか。また、脇腹の収縮効果も取り入れており、左胸と左膝の距離が近くなっています。これによって上下の叩き幅を確保できるようになったのだと思います。
肉体改造をして3kg増量したという事で全体にどっしりした感じが出てきたのに加えて、縦振り型へとメカニクスを改造したように見えます。 2年前との比較をすると顕著ですが、肘が上がって腕と頭との距離が近くなっています。並進移動からリリースにかけて横の広がりを押さえられるようになった事で腕の出所が一本化され、リリースポイントがブレなくなり、打点も高くなった為、以前よりも球に角度が付くようになりました。この二つの作用によってコーナーワークの質が格段にアップしたのではないでしょうか。また、脇腹の収縮効果も取り入れており、左胸と左膝の距離が近くなっています。これによって上下の叩き幅を確保できるようになったのだと思います。
2年前
今シーズン
奪三振数は6でしたが、右打者の内角高めへのフロントドアや左打者の外ズバで見逃し三振を奪えており、質の高い仕留め方での奪三振が目立ちました。球数も96球だったという事で非常にテンポが良く、写真を撮る為のべスポジを探す暇すらありませんでした。 大学ラストイヤーという事で嫌でも進路についての話題が多くなりますが、現時点でもドラフト本指名は鉄板の域に入っていると思われます。上位縛り等があるとなると不透明になりますが、今の投球スタイルを守りつつ、ここ一番で寄せ付けないようなギアチェンジを披露するようだと上位24人の中にも入って行くと思われます。少なくとも昨秋以降での上積みを感じさせられるような内容のピッチングだったのは間違いありません。この先での更なる進化に期待し、残り少くなった大学野球でのプレーを楽しみにしたいと思います。