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①左膝が胸の位置まで上がっており、膝下が二塁方向へ向いている為、股関節の割れを使えています。
その割れによって並進移動時の推進力を生み出しているのではないでしょうか。
臀部とハムストリングスに下半身のエネルギーが発生します。


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②グラブから早めに右腕を抜いています。下半身のパワーが軸足(右脚)の内転筋に移ります。

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③並進運動の序盤、ヒップファーストの段階です。軸足を深く折らない辺りに縦の角度を使う意図を感じます。

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④並進しながらグラブを三~本塁間の方向へ突き出し、打者との正対を避けています。
肩甲骨をしっかり開けて左腕を突き出せているベストの形です。

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⑤グラブを高く上げ、両肩のラインに傾斜が付きました。左脚の大腿部を内旋させ着地までの溜めを作っています。
スパイクの裏を打者方向に向けており、左脚に横運動が加わりにくい"くの字型ステップ"です。

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⑥ランディングの段階です。左脚が接地する手前で右手が肩まで上がっているベストな形です。
左右の肩甲骨を大きく開き、上半身の可動域を広げる為の準備が出来ています。

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⑦トップの段階です。胸椎の張りを上手く使えており、下半身のパワーが左脚の内転筋に移動しました。
股関節の重心はまだ軸足側にも残せています。下半身の使い方は申し分ありません。

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⑧左脚の大腿部の内旋がほどけ、内転筋に溜まっていたパワーが左脚全体へと移動し地面へ接地します。
その反力によって右側の股関節に加速力が発生し、それに導かれるように上半身も回転し始めます。
最大外旋角度が深く取れており、肘から先を後ろに置いてくるような"逆C"の形が作れています。

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⑨ グラブで左半身をしっかりホールドし上半身の横への広がりを押さえています。
以前は脛がマウンドに接地していたのですが、重心が上がるようになりました。
角度の付いた球を打者寄りにリリースする為の意図があるのかもしれません。

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⑩上体を倒し込んでリリース出来ており、振り抜いた腕が上体に絡みついています。
ハムストリングスの力で膝が張り、スムーズな重心移動が出来ているように思います。

まとめ
→下半身のエネルギー移動に優れており、両脚の内転筋での溜めを上手く使えているのが特徴的です。並進移動時に深い割り(上半身と下半身の引き剥がし)を作らない投げ方ですので、左肩の開きに注意したいところですが、左脚内転筋と胸椎を張る動き(肩甲骨の寄せ)での溜めによって上体に間を設けています。最大外旋角度(腕のしなり角)が深く取れているのも肩甲骨の開きと寄せを上手く使えている為ではないでしょうか。機能美に優れたメカニクスですが、実戦では球を見極められてカウントを悪くする事があります。上体が横に振られる事で制球にバラつきがあるのかもしれません。できるだけ頭を一塁方向へ振らず、上体の横幅を狭く使えるようになると角度のついた球を両サイドへ制球しやすくなると思われます。