フォーム全般(同一投球動作内の連続写真では有りません)
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並進(ブラインド)
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トップ
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最大加速期(スイング)
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リリース
3S9A0934

フォロースルー
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フィニッシュ
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2017年度に名城大学を卒業。栗林投手と二枚看板を形成し、名城大学の投手陣を牽引した投手です。硬式野球は引退されたそうですが、現役当時の投球動作を解析させていただきたいと思います。

①片脚支持(フリーフット)→左膝の上がりが腰のラインの辺りで止まり、骨盤左側の割れを使わないタイプです。並進(捕手方向への踏み込み動作)の加速を産むという観点で言うとマイナスかも知れません。
②ヒップファースト→捕手方向へ臀部が鋭角に突っ込んでおらず、その為に頭部が軸足の股関節上に残りにくくなっています。
③並進→グラブを三塁方向へ突き出して肩の開きを遅らせています。この際に親指が下を向くと完全に左肩をロック出来ると思います。臀部を落としながら並進するタイプなのでカーブやフォークのような縦の落下運動を必要とする球種に向いているタイプです(実際にフォークを多様していた気がします)。
④ランディング(左足の接地間際)→グラブを引きおろすと共に右腕が上がって行きますが、引き上げのタイミングがやや遅く、頭部の移動も早い気がします。 ヒップファーストのフェーズで少し触れましたが、臀部を鋭角に突っ込ませて、軸足股関節上に頭部をセットする意識が必要なのかも知れません。それによって上体の突っ込みを抑制出来ると思います。
⑤トップ→肩甲骨の可動域と胸椎の反りが使えており、柔軟性の高さが伺えます。肩甲骨の内転(寄せる事)を使って上体に溜めを作る事で左肩の開きを抑えています。
⑥最大加速期→トップから回転動作へ入る際に前腕の回外(手のひらを体の外側へ向ける動き)を取り入れていない為、球の出どころが見やすく、腕が外に振られやすくなっています。
⑦リリース→首を一塁方向へ回しながらリリースしています。やや突っ込み気味の上体とのバランスを取る為にグラブを三塁方向へ入れています。
⑧フォロースルー、フィニッシュ→左脚のハムストリングスと臀部の伸展が使えるようになると軸足が高く上がり、スパイクの裏が綺麗に天を向くようになると思います。

総評→長いリーチと上体の柔軟性が持ち味の投手です。左足が踏み込む直前までは頭部を軸足の股関節上に残し、上から叩くような腕の振りに修正すれば様々な欠点を一気に解消できるはずです。この投球動作でも140km/h超のストレートを投げていただけに伸びしろは充分だったように思います。

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