ランナー有りの状態です。

あまり参考にならない状況の写真で申し訳ないところですが別アングルからの写真で補足します。
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体の正面で両手を割ります(右手と左手を離します)

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グローブから先に出して体重移動に入ります。

3S9A3846①
頭部が左の股関節上に位置しています。後ろに溜めてから踏み出して行きたいタイプですね。

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右腕と右脚が内に捻られています。
この右半身の動きによって体重移動に溜めが作られているのだと思います。
左膝の内折れを粘れていますね。

3S9A3847①
ここでも頭部が軸脚の股関節上に残っています。

3S9A3847②
上体がほどよく前傾する為、対になる肩甲骨と股関節の連動を引き出しやすい投げ方なのかもしれません。

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左脚が内に入り、右脚は外に開きます。
重心が深く、右足の着地が粘れているので着地の反力をリリースのエネルギーへと生かしやすいタイプだと思われます。
左手の引き上げも早いですね。

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左手から左足までが直線に近い形で結べます。
ボールに力が伝わりやすい形ですね。

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左肩でのターゲッティング(ストライクゾーンに肩を入れるような動き)が甘く、
上体が倒し込めていません(背骨を回しきれていません)。
上体と腕が一固まりになりにくいのでリリースポイントが安定しにくく、腕に負担もかかります。

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上体の起こし上げがやや早いですね。

3S9A3851①
左足が上を向きます。

3S9A3851②
左脚が内に入り、左の骨盤が右の骨盤に被るような形になっています。
力を本塁方向へ集約することは概ね出来てそうに見えます。

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まとめ

恐らくクイックモーションだと思うので(自分で撮影しといて覚えていません)参考になる部分とならない部分とがあると思いますが、両手を体の正面で割るタイプで右腕を先行させてから体重移動に入るのですが頭部は軸脚側に残しています。

体重移動中に上体を前傾させているので肩甲骨に自由が利き、対になる股関節と連動するような投球動作になっています。始動からリリースまでは特に気になるところは無いのですが、リリース後に上体が起き上がってくるのが早く左肩を捕手方向に向け切れていません。腕だけで投げるような形になりやすくリリースポイントもブレやすいので右打者の外角高め方向へ球が抜けやすいかもしれないです。

腕にかかる負担も大きくなりますし、変化球で腕が緩む原因になるかもしれません。プロ入り前の田嶋大樹投手(JR東日本→オリックス・バファローズ)も似たような感じでしたね。田嶋投手はプロ入り後に修正していますし、伸びしろと捉える事も出来そうです。今現在プロ側が懸念しているポイントがあるのだとしても、ここの修正によって改善される気がします。

次回はネット裏から撮影したアングルで分析してみます。