STANDING TRIPLE

らすかわ@suzu_rasuのブログです。愛知大学野球、大学野球全般、東海圏のドラフト候補、ドラフト候補全般、投球フォーム、打撃フォームに関する記事を執筆しています。

平成30年度大学野球

ニップクの二枚看板

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鷹羽信貴投手(東浦高校→日本福祉大学 4年生) 174cm74kg

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西川昇吾投手、前元良太投手らの卒業後に日本福祉大の投手陣を牽引した鷹羽信貴投手と千代洸樹投手も今年度(平成30年度)で卒業です。2016年秋に2部降格となってからの4シーズンを支えた好投手の二人ですが、卒業後は硬式野球の方は継続されないのですかね。どちらも最速140km/h超えていると思われる本格派で昨秋リーグ戦での愛工大との天王山はかなり見ごたえがありました。

鷹羽投手は上から叩くような腕の振りが特徴的なフォームです。左バッターの内角を突くストレートが絶品でした。 主にリリーフで見る事の多かった千代投手は最速142km/hをマークするという事も有り、引き付けて打つタイプのバッターには滅法強く、チームに流れを呼び込むような投球を見せていました。

1部への復帰は果たせませんでしたが年々混戦度を増す2部リーグの中では一際強い印象を残していた存在だったと思っています。今の日本福祉大学は1、2年生にレベルの高い野手が揃っているので後輩の皆さんが1部復帰を果たしてくれるのでは無いかと思います。4年間お疲れさまでした。

 


佐藤良明投手(愛知学院大学)

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佐藤良明投手(享栄→愛知学院大学1年生) 177cm75kg

昨春の入れ替え戦でチームを2部降格の危機から救ったスーパー1年生右腕。
新シーズン以降ではエース格としての期待を背負う事になるのではないでしょうか。

以下、投球フォーム(同一投球内のモーションではありません)。


ワインドアップ期
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ヒップファースト初期
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ヒップファースト期(パワーポジション)
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サイドステップ初期
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ランディング期
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リリース期



フィニッシュ期
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フォロースルー期
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フォロースルー期②
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以下、三塁方向からのアングル(同一投球内のモーションではありません)。

ワインドアップ期
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ヒップファースト初期
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ヒップファースト期(パワーポジション)
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サイドステップ期
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トップ期
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最大加速期①
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最大加速期②
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寸表
左膝を胸まで上げるセットポジションから始動します。早めのハンズセパレーションからパワーポジションを形成し、その後にヒップファースト期へ入ります。ヒップファースト期の際に伸ばした左脚を利用してボールをブラインドさせています(テイクバックからトップにかけても上手くボールを隠せており合わされにくさに繋がっているようと思われます)。 ヒップファースト期からサイドステップ期にかけては前傾させた骨盤を一気に後傾させていきます。重心を落とす事で球を低めに集める意図があるのかも知れません。小指を上に向ける形でグラブを突き出せており左肩の開きを抑えられてます。ランディング期では左股関節を内旋させ、着地への溜めを作ると共に鋭い回転動作を行う為の準備が出来ています。 テイクバックは外旋型(浅尾拓也投手や大谷翔平投手のようなコンパクトな形)という事も有り、右肩甲骨の外転→内転がほぼ使えておらずトップ期以降で胸が張れてません。ランディング期からトップ期にかけて腕が早く上がっており、踏み込みと同時に最大加速期へ入って行きます。腕の上がりが早い割には最大加速期以降で頭部が突っ込んでしまっています。身体的な特性として膝が内に向きやすく、股関節に骨盤を乗せにくいタイプに見えます。その為に下肢の三大関節が揃わないまま(左脚が内に入りすぎる)リリースを迎えるため、頭部を一塁方向へ振って上体を引っ張らないと回転動作を行いにくいのだと思われます。その為に、頭が大きく突っ込んでしまうのではないでしょうか。フィニッシュ期からフォロースルー期にかけては右膝が三本間(三塁~本塁の間)を向いています。骨盤の回転が不十分で本塁方向への一押しという動作が足りていない可能性が有ります。左脚のアクセル筋群(ハムストリングス~臀部)を利用した伸展動作を使えておらず潰れたような形で投球動作を終えています。それらの理由により重心移動全般に課題を残していると思われます。

総評
端正な顔立ちに反する豪快な投球フォームです。サイドステップで骨盤を後傾させている事も有り(尻を落としている)、フォークボールを持ち球としています。トップ期まではこれと言って大きな問題点は見当たらない為、股関節のシフトチェンジに課題を残していると思われます。西村天裕投手(日本ハム)やK-鈴木投手(オリックス)に近いような下半身の特性ですかね。既に140km/hオーバーのストレートを投げており将来性の高い素材なので、どのような投手になって行くのか楽しみな存在です。

※読みにくいので後日、編集しなおします 


 


三冠王


1月30日の記事を2月2日に書いています。何言ってるかわからないかもしれないけど、毎日更新する為の負債を返済しているのです。1日に2回更新とかせずにおとなしく翌日のストックにしておくべきだった・・


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岡 勝輝選手(近江→愛知学院大学※新4年生) 170cm 70kg

連盟公式サイトによると昨秋リーグ戦では打率.438 本塁打3 打点11の成績を収め三冠王に輝いたようです。特に圧巻だったのが9月18日の名城大学戦で、この日15奪三振をマークした栗林投手から4安打2ホーマーを放つ活躍を見せました。大学キャリアハイに近い出来だった栗林投手がどのように攻めても最終的には打たれてしまうという恐るべき打棒を発揮していました。ちなみに昨年は春季シーズンの入れ替え戦でもチームの1部残留を決める3点タイムリーヒットを放っています。これは井村投手(至学館大学→ホンダ鈴鹿)から打った三塁打だったのですがエース格との対戦に強い打者なのかもしれませんね。


打撃に関する資料があまりなくて打者としての特徴がイマイチ図れないのですが、トップであまりヘッドを寝かさずに肩口から最短距離でバットを入れて行くタイプに見えます。この振り出しだとバットがボールの軌道に入っている時間が短く、奥のポイントでは強く叩けないような気がします(もしかしたらコース毎にスイングの使い分けをしているのかも知れません)。その反面、引き手(ボトムハンド、左腕)を上手く使い、軸足を投手方向へ寄せて行くようにインパクトを迎えているので前で捌く事には長けていると思われます。インパクトからフォロースルーにかけては軸足のアクセル筋群(ハムストリングスと臀部)を強く伸展させており、ボールを遠くまで飛ばせる所以はここに有ると思われます。170cmと小柄な打者ですがバッターボックスに入っている時はそれほど小さく見えません。好打者の証ですかね。 


遊撃手として甲子園に出ていたのですね。


 


地図


愛知学院大学で主戦投手を務めたMAX145km/h右腕の後藤黛投手。
グローブのウェブに「静岡県」が型取られているのがわかりますでしょうか?
静岡県の横須賀高校出身の投手ですが郷土愛が深いのでしょうかね。
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グローブのウェブに出身地の蒲郡市を型取っている事で有名な千賀投手。

ダルビッシュ有モデルはウェブに「北海道」が入ってます。
価格は10万円(税別)だったみたいですね。

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ウェブに地図の型取りを入れている投手って他にも居るのでしょうか?
そして後藤投手は卒業後も野球を継続するのですかね?気になるところです。
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初祖晋太郎投手(中京大学)

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184cm88kg 右投右打(中京大中京卒)

東京六大学、東都に追いつけ追い越せの強力投手陣を形
成する中京大学。 その中京大学において投手陣を牽引し
て行くような存在への成長が期待される初祖晋太郎投手
(新3年生)。 2020年度のドラフト候補としてプロスカウ
トにもマークされる最速148km/h(149km/hだった気がし
ないでもない)右腕の投球フォームについて考察したい。

以下、同一投球動作における連続写真です。
 

ワインドアップ期~ヒップファースト期
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サイドステップ期
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トップ期
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フィニッシュ期からフォロースルー期
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以下、他の投球動作時からの補足カット
ハンズセパレーション
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ヒップファースト期
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ランディング期
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トップ期
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最大加速期
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リリース期
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①ワインドアップ期~ヒップファースト期

クレイトン・カーショウ(LAドジャース)のようにグラブを高い
位置に保持した状態から始動。左膝が胸まで上がるベストな形
です。
早めのハンズセパレーションからヒップファーストへ入
ります。ヒップファーストへ入る際に左脚で右腕をブラインド
させてボールを隠せています。パワーポジションを形成しアク
セル筋
の力でステップの初動へ入ります。


②サイドステップ期~ランディング期
左腕を上げ、グラブの小指側を上へ向ける事で左肩の開きを
ロック出来ています。本塁方向へステップする際には更にグ
ラブを高く保持して体軸に傾きを作れています。これによっ
て頭部の突っ込みを防げています。投球腕の上がりも充分で
す。


③トップ期~最大加速期

左足を着地させる(踵着地)と同時にトップ期に入ります。こ
の際にグラブを左肩と水平の位置抱え込んでおり左の肩甲骨
内転を使えていません。それによって最大加速期以降で胸の
突っ込みがやや甘くなってしまっています。それに加えてリ
リース期でグラブ側の腕を左股関節辺りまで下ろし切れてい
ないので打者寄りでリリース出来ていません。トップから最
大加速期にかけては腕の内旋と外旋に合わせるように前腕を
回内→回外させておりアーム投法にはなっていないと思われ
ます。
出所も見にくいはずです。

④フィニッシュ期~フォロースルー期
掌が三塁方向を向いており故障リスクの低い腕の振りです。
気になるのが左脚がつっかえ棒になってフィニッシュ期で軸
足が高く上がらない事です。リリース期からフィニッシュ期に
かけて左大腿部の四頭筋を支点として腕を振っているのか、
左脚のハムストリングス~臀部が機能していません。それに
よって重心移動が阻害され最後の一押しが効いてないように
見えます。投球腕は最後まで走っておりグラブも後ろに流れ
ていません。守備に入る際の立ち遅れは無さそうです。


総評
トップが早く、腕の振りにも変な癖が無いので故障リスクは
それほど高くないように思います。始動→ステップ→リリー
ス→フィニッシュへかけてグラブの縦落下を二段階式で利用
出来ているのは藤川球児投手(阪神)を彷彿させます。グラブ
を胸で抱えた形でリリースしているので、上体の回転が横に
なり打者寄りのポイントで離せなくなるというデメリットが
ありますが、ストレートを見せ球にして投球術で打ち取るよ
うなスタイルの投手には見受けられる動作です。グラブ側の
腕の使い方は変えない方が良いという話も聞きますし、デリ
ケートなところですね。フィニッシュ期以降における左脚部
のアクセル筋群(ハムストリングスと臀部)による起こし上げ
が出来るようになる(踏み込む際の左股関節へ乗せる意識で
すね)とガン表示に相応しいような威力のストレートを繰り
出せるようになるのかも知れません。現状でも150km/h近い
球を投げ込んでくるので新シーズン以降でのパフォーマン
スが楽しみです。


 


変幻自在のアームアングル


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スリークォーターとオーバーハンドを試合中に使い分けてるんですよ、これ。

昨秋の活躍も記憶に新しい宮津聖矢投手(名城大学 4年生)ですが、早くも軟式社会人で登板しているようです。今年の新春選抜リーグで一強状態だったGTRニッセイでプレーしているそうですが、大学野球生活の中での戦線離脱が無ければ硬式社会人入りも狙えた気がします。負けはしましたが昨秋の愛知・東海・北陸三連盟王座決定戦での中部学院大戦での投球も素晴らしかったです。奇をてらったようなアームアングルの使い分けだけじゃなくてフォームそのものも実に洗練されていました。軟式社会人で末永く活躍して欲しいですね。


 


大学四年生の進路②


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昨年のドラフトでは無念の指名漏れ。NPB入りはなりませんでしたが、硬式社会人で継続との事です。捕手としてのディフェンス力に難があると見られていますが昨春のリーグ戦天王山・名城大戦では盗塁をことごとく阻止し(確か4度ぐらい刺してたと思う)、チームの優勝へ大きく貢献しました。最大の魅力はパンチ力の有る打力で、試合終盤の試合を決めるような場面に滅法強く、バックスクリーンの真横に飛び込む特大のサヨナラ本塁打を叩き込んだ事も有りました(昨春の愛知大学戦で緒方投手から放った一発)。

バッティングフォームの感じだと呼び込む意識の強いノーステップ打法ですね。沈み込んだり、呼び込み切れずに前へ突っ込んだりする事が有るので、その辺りが課題でしょうか。社会人野球でもホームランをカチ込んで欲しいですね。

よく知らなかったのですが、ニチダイの野球部は京都に有るんですね。昨年話題になった「日大」のせいで風評被害を受けてたりは・・しないか流石に。


 


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