ドラフト候補

松田亘哲投手(名古屋大学)②

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春季リーグの3部優勝校として臨んだ入れ替え戦(対名古屋経済大学)は連敗という形で幕を閉じましたが、
"愛知最速左腕"の名古屋大学・松田亘哲投手(4年 江南)は大きな爪痕を残しました。

先発マウンドを託された初戦は7回3失点という内容でチームに白星を付けるには至りませんでしたが(味方のミスに付け込まれるような失点も有りました)、9三振を奪ったストレートの威力には確かな上積みを感じられました。
対角のコースに来る球に関しては捕手が取れないような威力の物も有り、ボールのスケール感は間違いなくプロを意識出来るものでした。
ただ、「今秋のドラフト会議で指名されるのか?」という所になると「もう一年あれば・・」という感想を抱くのが、この日の登板における率直な感想でした。



退路を断ってまで強いプロ志望を打ち出しているという事も有り、是が非でも秋季シーズンを2部リーグで迎えたいところでしょうが(※愛知の大学野球は2部リーグと3部リーグとの間にはかなりの実力差が有る為に3部所属では相対評価で好印象を付けづらい)、翌日の入れ替え戦・2戦目では開始早々から味方投手陣が打ち込まれ、4回終了の時点で0-11という絶望的な点差となり事実上の終戦に。序盤で大勢が決してしまった事も有って、体裁上行われているような"熱が感じられない試合"になってしまい7回終了時のスコアも2-13で11点差のまま。この先に見るべきものは何も無いな、と考えるのが普通と言える状況でしたが、8回から4番手投手として松田投手が登場。"チームとして最後まで諦めない"という意思表示だったのか、それとも"松田投手の存在をアピールさせたい"という意図だったのか、その辺りの真相は不明ですが名古屋大学のベンチはラスト2イニングスを松田投手に託しました。




8回と9回の2イニングスを投げて3安打3奪三振0失点という内容で、9回の投球に関しては上のツイート通りなのですが、中尾輝、眞野聖也の両投手を擁し、創部以来最高の戦力だった頃の名経大(2016年度)で1年生ながら主戦として活躍していたのが益留、木原真の両名です。対左打者という事も有りましたが、この実力者二人を斬って取ったシーンは正に鳥肌モノでした。その9回に関しても右打者を相手に2安打を許しており(一つは打ち取った当たりでしたが)まだまだ課題は多いとは思いますが、この日のストレートには訴えかけるようなものを感じました。スピードガンの表示でどのぐらい出ていたのかは不明ですが、打者を威圧するような重量感のあるストレートは大学時代の中尾輝投手に肉薄していたと思います。松田投手の投球で再び試合に熱が戻ったのか9回裏には名古屋大の打線が爆発し、一挙6点の猛攻を見せました(最終スコアは8-13で名古屋大学が敗戦)。

先発で登板した試合よりもリリーフで投げた試合の方に凄みを感じた事を考えても、プロでの適性もセットアッパーになるなのだと思われますが、その可能性を頭によぎらせるには充分な内容だったと思います。秋季シーズンも3部リーグでの登板という事になったので、最大のアピール機は夏季のオープン戦になるのでは無いかと思われます。毎年8月に行われている、愛知大学野球連盟選抜チーム対中日ドラゴンズ(プロアマ交流戦)のメンバーに選出されるとなれば更に注目を集める事になりそうです。3部リーグの選手は選考対象なのか不明ですが、左腕としてのスピード能力は連盟内ナンバーワンの存在なので選出への期待がかかります。 大学在学中に150km/hを叩き出して(現在の最速は146km/h付近との事)大卒でのプロ入りを果たして欲しいものです。

6月1日の連続フォーム

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シーズン前の投球動作




小久保気投手(西濃運輸)




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平成31年度のドラフト候補として各種媒体でクローズアップさ
れている小久保気投手(四国学院大→西濃運輸)。四国学院大時
代(平成29年)には全日本選手権にて東北福祉大を完封し、四国
勢の連敗を12で止めた。
後日談としては翌年(平成30年)の全日
本選手権で東北福祉大が全国制覇を達成。それにより小久保は
再評価を受ける事となった。(ちなみに小久保卒業後の四国学
院大は全日本選手権で一回戦コールド負け)

178cm78kg 右投左打鹿児島玉龍高校ー四国学院大学-西濃運輸

最速148km/hのストレートに加えてフォーク、シュート、スラ
イダー、カーブ等を操る
実戦派

今回は小久保投手の投球フォームについて考察したい。

ワインドアップ期
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頭が軸足上にセットされており、左膝が胸まで上がっていま
す。左側骨盤の割れも使えているように見えるので本塁方向
へ加速しやすい形を作れていると思います。又、投球腕の脱
力に向けて早めのハンズセパレーションを実現しています。

ヒップファースト期からサイドステップ期
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軸足の膝が深く折れて骨盤が後傾しています。ゾーンの下半分
へ入れて行きたいという意図があるのかも知れませんが、
縦の
角度で攻めにくくなる為、イニングを重ねるごとに合わされや
すくなるリスクが有ります。
ヒップファーストでは軸足股関節
上に頭部を残せており、頭の突っ込みを抑える準備が出来てい
ます。
骨盤が後傾しきったところでボールが体の外に出てしま
っていますが、これはタイミングを合わされる原因の一つにな
ります。


トップ期から最大加速期
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左足が着地し、トップの位置まで腕が上がってきても左肩が開
いていません。トップのフェーズに入る際に腰椎を伸展させて
いる為、胸が張れています。スイングプレーンも概ね一致(上
体の回転軸と投球腕の角度が一致)させられており、球が右上
(右打者のインハイ、左打者のアウトハイ)へ抜けたりする事は
少ないのではないでしょうか。右腕をトップで内旋と回内させ
、加速期に向けて外旋と回外させると更に良くなるのかもしれ
ません。

リリース期からフィニッシュ期
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上体を縦に使ってリリースしている割には頭が一塁方向へ反れ
ていません。ストライクを取るのが苦になるタイプではなさそ
うです。リリースの際に左膝が90度まで折れているのが気にな
りますが(この動きだと骨盤を回転させにくい)、軸足の三大関
節(股関節、膝関節、足首)を伸展させてリリース出来ている為
、ボールに力は伝えられているのかもしれません。リリース後
に上体を深く倒し込めているのは、上体が上手く回転している
証拠です。この点においても故障リスクの低さが伺えます。更
には振り切った右腕とグラブが交差するような形でフィニッシ
ュしているので腕は最後まで走っていると思われます。沈み込
むような重心で投げているタイプとしては珍しく、左脚のハム
ストリングスと臀部による起こし上げが出来ています。その為
フィニッシュで軸足がしっかり上がりスパイクの裏が天を向い
ています。

総評(フォーム全般)
投球フォーム全般としてはそれなりに実戦的な部類に入ると思
います。並進時に骨盤を後傾させている為、フォークやカーブ
等の縦変化を操る適性があります。資料が見つからなかったの
で触れていませんが、バックスイングで両肩甲骨を外転させて
おり、腕の振り方にもおかしな箇所が無いので故障リスクは低
いタイプだと思われます。グラブ側の腕を使ってターンを鋭く
させる動きや、「リリースの叩き」と「重心移動」のトリガー
として機能させるようなステップ(左股関節への乗せ)を習得し
たら、ストレートでも勝負していける投手になれるのではない
でしょうか。


観戦した試合での所感
登板試合を一度だけ観戦した事が有りますが、然程ボールに凄
みを感じず投球テンポの良さというところも見受けられません
でした。ただ、ランナーを背負ってからの粘りが見事でギアを
上げた状態からは加点するのが難しいタイプのように感じます
。ゾーン内で勝負して行ける球が少なく「プロレベルなのか?
」と言われたら微妙です。現状としてはボーダーライン付近に
位置付けられる存在ではないでしょうか。ドラフト指名を決定
付けられるかは、今後の取り組み方次第になると思います。


 

平成最後のドラフト

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愛知大学野球連盟からは3名がプロ志望届を提出しています。

栗林良吏投手(名城大学)
井村勇介投手(至学館大学)
池田鏡介捕手(中京大学)

全員指名されると良いですね。

 

栗林良吏投手(名城大学)のメカニクス遍歴

リリースモーションの比較
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大学2年秋季シーズン(2016年)

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大学3年春季シーズン(2017年)

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大学4年秋季シーズン(2018年)

ほぼ同じ角度から撮影した写真になります。ステップした際に左脚が内旋しやすいタイプの身体構造なのだと思われますが(回転運動を阻害しやすい)、左半身を一塁方向へ振って上体をターンしている感じを受けます。その為に頭がやや一塁方向へ逸れますが年々、左股関節の直線上まで残せるようになっているよう見えます。左腕を上体からやや離し気味にして壁を作っているのも上体を回しやすくする為だと思いますが、2017年シーズンと現在とで比較すると、その距離が短くなっているように見えます。 リリース時における変化のポイントとしては左膝が少しづつ曲がるようになっている事です(年々重心が沈んでいる)。投球動作内における上体のターンというのは左股関節の起点によるもので、上体を左脚にしっかり乗せる事でスムーズな動きが実現できます。現在ではそういった体の使い方が上手くなっており、それによって横に振る動作を抑制し、縦回転の動作を発動できるようになったのではないでしょうか。今年度より大幅に減った与四球数と抑え気味のストレートでも空振りを取れるようになった事実(ストレートにバックスピンがかかり終速が落ちない)がその裏付けになっています。アームアングルはほぼ変わっていませんが、腕の内側が曲線的になっているところに上から叩けている様子が伺えます。


トップの比較
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大学2年夏季(2016年プロアマ交流戦)

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大学3年春季(2017年)

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大学4年秋季(2018年)

概ね同一角度からの比較。予め断りを入れさせていただきますと、2016年の画像はストライドの幅が狭すぎるのでイニング間の投球練習時を撮影したものかもしれません。大学3年以前と現在との比較で目につくポイントは「上着に入った斜めの皺」「開かなくなった左肩」「以前よりは開かなくなった右の骨盤」「二塁方向へ残るようになった重心」辺りです。柔軟性と連動性が改善されていく様が一目瞭然だと思います。指導者からのアドバイスなのか自身で取り組んだ結果なのかはわかりませんが、課題の分析力とそれを改善して行ける思考力が備わっている事が伝わってきます。


加速期の比較
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大学3年春季(2017年)

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大学4年秋季(2018年)

これも一目瞭然だと思いますが、大学3年以前と現在とでリリースモーションでのアームアングルがほぼ変わっていないにも関わらず、加速期では肘の高さが上がっています。肩甲骨を縦気味に使えていて、肘と頭との距離も近くなっています。これによって肘への外反ストレスが緩和され、ボールにバックスピンがかかるようになったと思われます。故障リスクの低減、制球力(コーナーワーク)の向上、揚力の獲得(ストレートの浮き上がり)を同時に実現できているのではないでしょうか。


大学3年生以前の画像が揃わなかったのでフォロースルーに関しての考察が出来なかったのですが、ここも大きく変わったような印象を受けます(重心移動が改善され軸足がプレート方向に残らなくなった)。大学1年の春季から主戦力として起用され、故障や停滞期を回避しつつ着実にステップアップしている姿を見ると、プロの世界に向いているような気がします。近年、愛知の大学野球界を賑わした七原優介投手(名古屋大→トヨタ)や中尾輝投手(名古屋経済大→ヤクルト)らに比べると、ねじ伏せるような凄みに欠けている印象があったのですが、今季の投球からはそれらの投手に匹敵するスケールを感じます(3ボール1ストライクからでも必ず三振にまとめてくるだろうなというマウンド上での予感が凄い)。この辺りのポイントをプロ側が見過ごしていない事を信じたいところです。中尾投手を流出させてしまった地元某球団は二の舞、三の舞いにならないようにしてもらいたいですね(笑)

 

たけつぐとうしゅ(仮題)

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約1年半ぶりに武次投手の投げている姿を見ましたが重心が高くなって右脛が地面に着かなくなったように見えます。気付いたこと等について書いてみたいのですが眠いので後日加筆します。

フリッカーのアルバム
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