ドラフト候補

栗林良吏投手(名城大学)のメカニクス遍歴

リリースモーションの比較
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大学2年秋季シーズン(2016年)

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大学3年春季シーズン(2017年)

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大学4年秋季シーズン(2018年)

ほぼ同じ角度から撮影した写真になります。ステップした際に左脚が内旋しやすいタイプの身体構造なのだと思われますが(回転運動を阻害しやすい)、左半身を一塁方向へ振って上体をターンしている感じを受けます。その為に頭がやや一塁方向へ逸れますが年々、左股関節の直線上まで残せるようになっているよう見えます。左腕を上体からやや離し気味にして壁を作っているのも上体を回しやすくする為だと思いますが、2017年シーズンと現在とで比較すると、その距離が短くなっているように見えます。 リリース時における変化のポイントとしては左膝が少しづつ曲がるようになっている事です(年々重心が沈んでいる)。投球動作内における上体のターンというのは左股関節の起点によるもので、上体を左脚にしっかり乗せる事でスムーズな動きが実現できます。現在ではそういった体の使い方が上手くなっており、それによって横に振る動作を抑制し、縦回転の動作を発動できるようになったのではないでしょうか。今年度より大幅に減った与四球数と抑え気味のストレートでも空振りを取れるようになった事実(ストレートにバックスピンがかかり終速が落ちない)がその裏付けになっています。アームアングルはほぼ変わっていませんが、腕の内側が曲線的になっているところに上から叩けている様子が伺えます。


トップの比較
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大学2年夏季(2016年プロアマ交流戦)

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大学3年春季(2017年)

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大学4年秋季(2018年)

概ね同一角度からの比較。予め断りを入れさせていただきますと、2016年の画像はストライドの幅が狭すぎるのでイニング間の投球練習時を撮影したものかもしれません。大学3年以前と現在との比較で目につくポイントは「上着に入った斜めの皺」「開かなくなった左肩」「以前よりは開かなくなった右の骨盤」「二塁方向へ残るようになった重心」辺りです。柔軟性と連動性が改善されていく様が一目瞭然だと思います。指導者からのアドバイスなのか自身で取り組んだ結果なのかはわかりませんが、課題の分析力とそれを改善して行ける思考力が備わっている事が伝わってきます。


加速期の比較
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大学3年春季(2017年)

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大学4年秋季(2018年)

これも一目瞭然だと思いますが、大学3年以前と現在とでリリースモーションでのアームアングルがほぼ変わっていないにも関わらず、加速期では肘の高さが上がっています。肩甲骨を縦気味に使えていて、肘と頭との距離も近くなっています。これによって肘への外反ストレスが緩和され、ボールにバックスピンがかかるようになったと思われます。故障リスクの低減、制球力(コーナーワーク)の向上、揚力の獲得(ストレートの浮き上がり)を同時に実現できているのではないでしょうか。


大学3年生以前の画像が揃わなかったのでフォロースルーに関しての考察が出来なかったのですが、ここも大きく変わったような印象を受けます(重心移動が改善され軸足がプレート方向に残らなくなった)。大学1年の春季から主戦力として起用され、故障や停滞期を回避しつつ着実にステップアップしている姿を見ると、プロの世界に向いているような気がします。近年、愛知の大学野球界を賑わした七原優介投手(名古屋大→トヨタ)や中尾輝投手(名古屋経済大→ヤクルト)らに比べると、ねじ伏せるような凄みに欠けている印象があったのですが、今季の投球からはそれらの投手に匹敵するスケールを感じます(3ボール1ストライクからでも必ず三振にまとめてくるだろうなというマウンド上での予感が凄い)。この辺りのポイントをプロ側が見過ごしていない事を信じたいところです。中尾投手を流出させてしまった地元某球団は二の舞、三の舞いにならないようにしてもらいたいですね(笑)

 

たけつぐとうしゅ(仮題)

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約1年半ぶりに武次投手の投げている姿を見ましたが重心が高くなって右脛が地面に着かなくなったように見えます。気付いたこと等について書いてみたいのですが眠いので後日加筆します。

フリッカーのアルバム

ラストイヤー

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春季リーグ開幕戦(対東海学園大)でのピッチングは9回1失点完投、6奪三振で四死球は0でした(最速146km/h)。今までの栗林投手は"球威、キレで押す"のか"制球で勝負する"のか、どっちつかずの印象があったのですが昨日の試合を見た限りでは後者に振り切った(制球寄り)印象を受けました。9分割ゾーンの左右に散らせて、その中の高低を使って仕留めに行くようなスタイルで、今の松坂大輔投手(中日ドラゴンズ)に近い組み立てをしている感じがしました。

肉体改造をして3kg増量したという事で全体にどっしりした感じが出てきたのに加えて、縦振り型へとメカニクスを改造したように見えます。 2年前との比較をすると顕著ですが、肘が上がって腕と頭との距離が近くなっています。並進移動からリリースにかけて横の広がりを押さえられるようになった事で腕の出所が一本化され、リリースポイントがブレなくなり、打点も高くなった為、以前よりも球に角度が付くようになりました。この二つの作用によってコーナーワークの質が格段にアップしたのではないでしょうか。また、脇腹の収縮効果も取り入れており、左胸と左膝の距離が近くなっています。これによって上下の叩き幅を確保できるようになったのだと思います。

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2年前

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今シーズン

奪三振数は6でしたが、右打者の内角高めへのフロントドアや左打者の外ズバで見逃し三振を奪えており、質の高い仕留め方での奪三振が目立ちました。球数も96球だったという事で非常にテンポが良く、写真を撮る為のべスポジを探す暇すらありませんでした。 大学ラストイヤーという事で嫌でも進路についての話題が多くなりますが、現時点でもドラフト本指名は鉄板の域に入っていると思われます。上位縛り等があるとなると不透明になりますが、今の投球スタイルを守りつつ、ここ一番で寄せ付けないようなギアチェンジを披露するようだと上位24人の中にも入って行くと思われます。少なくとも昨秋以降での上積みを感じさせられるような内容のピッチングだったのは間違いありません。この先での更なる進化に期待し、残り少くなった大学野球でのプレーを楽しみにしたいと思います。

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松田竣也内野手(東海学園大学)

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構えが糸井嘉男選手(阪神タイガース)にそっくりなリードオフマン。 センターから逆への意識が強いコンタクトヒッターで、三遊間を抜くグラウンダー性の当りだけで猛打賞をマークする事も。昨春のプレーオフ戦以降は 相手バッテリーからの徹底マークを受け、スタメン落ちする程のスランプに陥った事もありましたが、昨秋のリーグ戦終盤では快音が戻り、復活の兆しを見せました。右方向へも強い当たりが出るようになれば上の世界への活路が開ける逸材だと思います。源田壮亮選手(西武ライオンズ)も打力が本格化したのは大学4年の春季シーズンでしたし、最終学年で一皮むければドラフト候補としても名前が挙がってくるのでは…?と個人的に思っております。 一、二塁間への当りなら全てアウトにしてしまう二塁守備も非凡で、走攻守の全てに華のある選手です。新シーズンでは首位打者の獲得とベストナイン選出への期待がかかります。

※余談ですが、ちょくちょく松田"峻"也と表記し続けて来た気がするのですが、先日、ご親族の方から松田"竣"也だと指摘を受けました(汗) ブログでの表記ミスは近日中に全て訂正しておきます…(苦笑)
ちなみに高校時代も見た事がありまして、その頃から逆方向に打つのが上手いバッターでしたね。やはり当時から目を引く存在でした。


縄田颯投手(愛知工業大学)

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MAX149km/hの本格派右腕。愛産大工業高校時代から県下では有名な存在でした。 制球度外視のパワーピッチャーを連想させる風格を持っていますが野手のシフト方向にきっちり打ち取れる破綻の無い制球力を持っており、上体の溜め方にもしなやかさを感じさせます。 最速150km/h級という事もあり、ストレートに魅力のある投手ですが、カウントを取る時と仕留めに行く時とで球にメリハリがついてるところが最大の強みだと思います(その辺りに関してはかつての七原優介投手を思い出しますね)。クイック、牽制、フィールディングに関してはしっかり見た記憶が無いので不明ですが、先発、リリーフの両睨みが効くタイプのような気がします。 実績面で突き抜けた印象を残せていないので、主戦格として1シーズン投げ切れるかが最大の焦点になりそうです。

投球メカニクスにおける特徴的な個所は肩甲骨の柔軟性で、腕を背中から回し上げるようにトップへ引き上げています。又、股関節の重心移動からリリースにかけて左膝の折れが深い為、これが制球力の高さに繋がっているのかもしれません。足首周辺も柔らかく右足の甲もプレートにしっかり接地されています。これにより下半身が開くことなくコーナーへの投げ分けが効くのではないでしょうか。最終学年なので故障による離脱にだけは気を付けていただきたいですね。



練習試合シーズン真っただ中ですね

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先日、行われた練習試合(エディオン愛工大OB BLITZ戦)での土居竜丸捕手(愛知工業大学)です。この試合では盗塁阻止を一度記録。捕球した体勢からコンパクトなスローでドンピシャに決まる送球でした。途中交代でベンチに下がった為、その他のプレーはあまり確認できませんでしたが、ワンバウンドの球を処理する際のミット捌きにも光るものがありました。交代してベンチに下がってからも、自分事のようにグラウンド上のプレーに対して声掛けをしており、チームを引っ張っていく意識の高さが伺えました。スポーツ新聞や雑誌でも名前を目にするぐらい注目を集めている選手です。新シーズンでのプレーにも注目して行きたいですね。

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打者としては単打~中距離狙いのタイプでしょうか?


野球太郎No.026 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補選手名鑑2018


野球太郎No.026 プロ野球選手名鑑+ドラフト候補選手名鑑2018



尾関雄一郎さんが挙げている23人を全員見た事ある人ってどのぐらい居るんでしょ(笑)個人的には野崎類投手(豊田工業高校-東海学園大学)は未見の投手なのでお目にかかれる機会がある事に期待したいです。
名前が挙がってなかった中では大内公貴投手(中京大学)木下亮大投手(東海学園大学)、松田峻也二塁手(東海学園大学)なんかも好選手です(いずれも新4年生)ので合わせてチェックしてみてください。

石田基起遊撃手(愛知東邦大学)

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石田基起遊撃手 (愛知東邦大学)
東北高校卒 176cm 72kg

走攻守揃った選手ですが個人的には打撃に一番の魅力を感じます。"早仕掛けのコンタクトヒッター"というよりは球を見極めるタイプで、決め球のような難しい球を仕留めるバットコントロールにも長けています。球を見極めるタイプという事もありタイミングを取り出すのはやや遅めですが、狭く取ったステップの接地反力を利用する事でヘッドスピードを加速させており、前目のポイント(バットが加速しきったポイント)で球を捉えられています。パームグリップでバットを長めに持ち、後ろ足の股関節に体重を乗せて素早くトップを作るメカニクスを採用しており、全体的な意識としては中~長距離寄りと言えるのではないでしょうか。実際の打撃スタイルはグラウンダー性の当たりを広角に打ち分ける感じで、大きい当たりを積極的に狙うという感じではなく、"トップバッター"や3"番打者"と言ったタイプの打者という印象を受けますが、昨秋のリーグ戦では左中間への本塁打を放っており(名商大Gにて)、甘く入って来る球はきっちり仕留めます。2部リーグ所属の打者という事もあり、ズバ抜けた数字を残さないとアピール不足に映ってしまう懸念はありますが、黒野諒太郎選手(愛知産業大学)と共に下部カテゴリーのドラフト戦線を盛り上げて欲しいところです(イケメンで見栄えの良いスタイルでプレーするのも好印象に映るんじゃないでしょうか 笑) 。

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この選手のここを見ろ!→「トップハンドトルク打法」

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石田選手のインパクトの瞬間を見てみるとトップハンド(右手の押し込み)が主導となるようなスイングをしており、上体に対してヘッドの向きも水平です。エルボーインのフェーズで割れを使ってインサイドアウトのバット軌道を実現出来ている為で、両肘を曲げて構えているのも五角形型のインパクトを意識している為なのかもしれません。これはメジャーリーグでは主流の打撃スタイルで、瞬発的な爆発力を発揮できる打ち方だと言われています。「日本の打撃理論は遅れている」と指摘される中で積極的に新しい技術を習得していくマインドも強みの一つと言えるのかもしれません(大学のコーチによる指導かもしれませんが)。

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柔らかいステップワークで打球に合わせていく遊撃守備も魅力的で送球技術も及第点以上です。個人的には一押しのプレーヤーなので、知名度が高まる事に期待しています。


今井重太朗投手(中部大学)

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今井重太朗投手 (中部大学)
三重高校卒 180cm 67kg




高校時代は夏の甲子園(第96回大会)で準優勝。大学進学直後から公式戦で起用され現在はエース格に成長。
昨春の全日本大学野球選手権に出場し初戦突破に貢献。縦横のスライダー、カーブ、チェンジアップ等が持ち球。

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この選手のここを見ろ!→「軸足の3か所伸展」

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見ての通りリリースからフォロースルーにかけて、軸足(左脚)の「足首」「膝」「臀部」の3か所全てが伸びています。
これによって踏み出し側の足へとスムーズにエネルギーが移動し、球に力を伝えやすくなっているように思われます。
又、リリースポイントも打者寄りになりますので球速表示以上の体感を打者に与えられているのではないでしょうか。

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軸足の「3か所伸展」だけではなく、「肩の傾斜角」、「接地反力」、「頚反射」等のテクニックを取り入れており"超"が付くほどの実戦型メカニクスだと言えます。
それほど細かい制球力で勝負しなくてもスライダーで空振りが取れるのは、これらのモーションが機能している(腕が強く振れる)からでしょう。

一つだけ気になるのはストレートが頻繁にシュート回転する事です。もしかしらメカニクス全体の横運動が強いのかもしれません。

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栗林良吏投手(名城大学)

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言わずと知れた『愛知の至宝』です。「明治神宮大会へ二度出場」「大学日本代表選出」と愛知の枠を飛び越えて全国区の選手にまで成長しました。最速153km/hを誇るストレートとブレーキの効いたスライダー(縦と横の二種類)の組み合わせが主体となる投球スタイルで、試合中の修正力にも優れたものが有ります。大学デビューイヤーから現在に至るまでの間に大きな故障をしていないのも魅力の一つと言えるでしょう。現時点では愛知の大学生としては唯一のプロ入り確定クラス(順位縛り等が無ければ)の選手で、今後の取り組み方次第ではドラフト1位も射程圏に入ってくると思われます。ただ、最終学年で何か大きな変化がないと印象面での上積みが無いまま終わってしまう可能性が高いのも事実です。この先のキャリアを見据えた場合に気になるのが、ゾーンの四隅(左右高低)への制球力の甘さで、上のレベルの打者と対戦した際にはコースを見切られてしまってボールカウントが先行する懸念があります。スピンが効いていて素晴らしい球筋のストレートではあるのですが、球に角度が無い為に甘く入ると捉えられやすく、打ち損じも誘いにくいので"ファールを打たせてカウントを稼ぐ"という観点においても不利なように感じます。しっかりコースを突くコントロールを磨くか簡単に見極められないような"更なる球威と切れ"をモノにする必要があるのかもしれません。

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この選手のここを見ろ!→「肩関節の柔軟性」

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メカニクス全体を見渡すと、強みという部分があまり見当たらず「一体、何処からあの球速を捻りだしているんだ?」と首を傾げたくなるのですが、恐らく「胸部の張り(肩甲骨の寄せ)」と「腕のしなり角(最大外旋角度)」がその理由だと思われます。打者と正対するようなメカニクスで"割れ"を深く使えていないのですが、胸部に強い張りを作る事(肩甲骨を寄せる事)で上体に間が取れています。(※胸部の張りを上手く使えている投手の代表格では平野佳寿投手やマイルズ・マイコラス投手の名前が挙がります)又、チョッパーのフェーズにおける腕のしなり角(最大外旋角度)も素晴らしく、肘から先を後ろに置いてくるような腕の振りを実現できています。これらの特徴から推察できるのは"類まれなる肩関節の柔軟性"で、洗練されたメカニクスとは言えないにも関わらず150km/h級のスピードボールを叩き出す秘訣はここに有るのだと思われます。(※メカニクスに関して補足すると股関節の硬さや下半身のパワー不足が目につきます。この辺りの改善に取り組めば更なる球速アップや制球力の向上に繋がるのではないでしょうか)

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投球スタイル、メカニクスの面で気になる部分はありますが、言い換えればそれらは全て"伸びしろ"です。未完成なのにも関わらず今のパフォーマンスを発揮できている時点でズバ抜けた存在である事には疑いの余地がありません。
最終学年で"再覚醒"し、堂々とプロへの扉を叩いて欲しいと思います。 



このブログに関しての説明
主に愛知県のアマチュア野球に関する観戦記です。 一般人による運営ですので内容に誤りがある事を前提として閲覧してください。 又、公開に関して問題があるようでしたらコメント等にて一報いただければすみやかに対処させていただきますので宜しくお願いいたします。
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