STANDING TRIPLE

らすかわ@suzu_rasuのブログです。愛知大学野球、大学野球全般、東海圏のドラフト候補、ドラフト候補全般、投球フォーム、打撃フォームに関する記事を執筆しています。

トヨタ自動車

渕上佳輝投手(トヨタ自動車)

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セットポジションから始動。

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目線を三塁側へ向け上体の突っ込みを抑えます。

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左膝を胸まで上げ、顔を捕手側へ向けます。

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ここで両手を割ります(ハンズセパレーション)。

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ヒップファーストと呼ばれる動作に入りますが、右半身の傾きが甘く両肩がほぼ水平です。

この時に、左足は二塁ベース側、左手は捕手側に向く事で体が割かれます(突っ込みを押さえつつ、体幹のラインを斜めに使う事が出来ます)。

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ヒップファーストで両肩のラインが水平になり、右の股関節に体を預け切れなかった事も有り、右の股間に入る皺が浅くなっています。(お尻が下がっている為、脚が長く見えません)

頭の移動もやや早く、左半身へと寄っています。

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頭の真後ろまで右手が上がっていますが、この際に左の胸が捕手側へ向き始めています。
グラブも腰まで下りていますし、開きが早くなっています。

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右膝が折れた状態でリリースしているので左股関節への体重移動が甘くなり、ボールに体重が乗り切りません。

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投げ終わりでの背骨の回転が甘くなっています。体幹を回して右腕を末端加速させるという観点で言えば不十分です。

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割と課題点ばかりを挙げましたが、現行のフォームでも145km/h付近をコンスタントに計測します。このフォームを撮影した試合では(7月4日TDK戦)8回を投げて被安打5の無失点。奪三振は3に留まりましたが108球の省エネ投球で勝利投手に。108球のうち72球でストライクを取り試合を優位に進めました。

投球に訴えかけるような凄みは有りませんが、破綻のない安定感は高評価を受けそうです。岡野祐一郎投手(東芝→中日ドラゴンズ ドラフト3位)に近い立ち位置でしょうか。

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YouTubeに動画をアップしました。
なんでこんなに画質が悪いんですかね・・(笑)

全然関係ないのですが黒原投手のフォーム動画が5000回も再生されていてビビりました。YouTubeでは(でも)クソ雑魚なので5000回でも自分的にはビビるんですよ。
フォームを撮影してアップしただけなのでそこに大した価値は無いわけですが。

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週刊ベースボールの7月26日号には渕上投手の記事も掲載されています。

高校・大学・社会人のドラフト候補が多数掲載されていて、週刊ベースボール独自のランク付けもされています。今後の試合観戦のお供に最適な一冊で私も参考にさせてもらっています。





栗林良吏投手(トヨタ自動車)の投球フォーム連続写真②

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投球フォーム連続写真(ネット裏のアングル)

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感想などは後程




栗林良吏投手(トヨタ自動車)の投球フォーム連続写真

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とりあえず一連の連続写真のみ。考察は明日アップロードします。




「かねなり」だと思ってました



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7月22日 西濃運輸戦(練習試合)での投球フォームです。

ランナーを背負った状態でのリリーフ登板で打者一人に投げてストレートの四球を与えての降板となりました。 

この記事の冒頭に貼った動画でも右打者の外角高めへと球が大きく抜けて行くシーンが有りますが、
そうなってしまう理由は、

「トップを作るのが遅い」
「下半身の開きが早い」
「内に入り込む右脚」
「リリースから投げ終わりにかけて軸足が外に膨らむ」
「体を対角に使えていない(体幹を中継して対となる四肢を連動させられていない)」

この辺りになるかと思います。

投球シーンの動画や写真がほとんどみつからなかったのですが、以下のリンク先に分かりやすい写真が載っています。

日大三 「デカプリオ」金成が好投 ドラフト候補対決に11球団スカウト集結


右股関節が内に入り、左股関節が一塁側へ流れるようなリリースモーションです。
これによって上体が回り切らずボールが左上に抜けて行きます。

全般的な分析(といえるようなものでもないけど)は後日書かせていただきます。




嘉陽宗一郎投手(トヨタ自動車)

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嘉陽 宗一郎(トヨタ自動車)|ドラフト・レポート

187cm87kg 松山聖陵高校から亜細亜大学を経て社会人野球2年目。
2019年度ドラフト候補選手です。亜細亜大学時代はプロ志望届を提出するも指名漏れ。

以下、投球動作の考察。(3月23日JR東海戦より※6回無失点1安打ピッチング)

同一動作内での連続写真
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【セットポジションより始動】

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【左膝が腰の位置より上がる】

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【ハンズセパレーション(グラブから右腕を抜く)】

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【右腕の脱力】
【突き出したグラブの小指を上に向ける】
【角度が浅めのヒップファースト】
【パワーポジション】

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【グラブを高く上げる】
【右わき腹の収縮】
【尻が落ちない(骨盤が後傾しない)】

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【軸足(右脚)の膝が内に入る】
【爪先から入る接地で着地を遅らせる】
【ストライドの角度が浅い】
【右腕の上りが遅い】

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【軸足の膝が深く折れ右の尻が落ちる】
【打者寄りでリリース出来ていない】

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【右手の掌が三塁方向を向く】

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【左脚のアクセル筋群(ハムストリングスと臀部)による伸展】

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【右足のスパイク裏側が天を向く】

以下、補足カット
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【右腕の上りが遅い】
【右股関節から左股関節への重心移動】
【踏み込みの反力を左股関節に伝える】

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【右肩甲骨を閉じる動きが使えていない変則的なトップ】

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【左肩甲骨を閉じる動きで体幹を回し始める】

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【左のわき腹を収縮させる(体を縦に使う意識)】

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【左の肘が股関節辺りまで下りる】
【右膝が外へ逃げ気味(内転筋による引き込みが甘い)】

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【右腕が上体へ絡みつく】
【骨盤がやや横回転(右膝から下が三塁方向へ振られスパイクの裏が天を向くのが早い)】


総評


縦の角度がある球を両サイドへ集めるスタイルという事も有り、縦回転寄りのフォームであると思われます。セットポジションからの始動で、ヒップファーストでは体軸に傾きを作らず、尻をあまり落とさない形でステップに入ります(ハムストリングスや臀部のパワーを利用しやすいと思われます)。ステップする際の股関節可動域はやや狭く、下半身の柔軟性に課題を残しているように見えます。爪先からの接地を採用し、左股関節への重心移動を遅らせるような意図を感じるさせていますが(左足がマウンドに着くのを遅らせている)、それでも右腕の上りは間に合っていないように見えます。トップの形はかなり独特で、右の肩甲骨は開き(外転)で左の肩甲骨は閉じられています(内転)。肩甲骨周辺が硬いという事であれば左の肩甲骨も閉じられないと思うので、もしかしたら右の肩甲骨周辺や肩関節を痛めた経験が有る為にそうなっているのかもしれません(一種のアーム投法ですかね)。そういった身体的特性が影響しているのか、左腕と左肩甲骨の引き込みによる上体の回転動作が始まっても、まだ右腕のスイング動作が始まっておらず、所謂「開きが早い」という状態になっています。そういった事も有り制球難に陥りやすいタイプの投げ方に分類されそうですが、実際の投球内容としては概ねゾーンで勝負出来ており、制球が大きく破綻するような事は有りません。下半身の柔軟性がやや欠けているせいか骨盤も横に回転しているように見えますが、その影響もほぼ感じられません。ステップからリリースへ向けての動きの中で、高く上げたグラブを長く縦に下ろす動作を採用していますが、それによって動作全体の修正が図れているのかもしれません。球速帯としては大体140km/h付近でそれほどスピード能力に優れている訳ではないのですが(最速147km/h)、出力を制御する事で投球のまとまりを得ている可能性も考えられます。洗練された完成度の高いフォームとは言いにくい所も有りますが短所を上手くカバー出来ており、動作を修正する感覚に優れている投手だと思われます。将来的な完成形は同じく亜細亜大学出身の九里亜蓮投手(広島カープ)辺りでしょうか。現実的なドラフト候補として台頭できるかは今後の活躍次第だと思われます。




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