中京大学

プレゼン~山本一輝編①~

年始か昨年末に、山本一輝投手(中京大学 4年)について「ドラフトのボーダー上」みたいな事を書いてしまったので、お詫びにプレゼンをしたいと思います。

無理やり褒めるような事をしても審美眼を持つ人には見抜かれてしまうと思うので、本当に良いと思ってる事について書いていきたいと思います。

①体を対角に使えている



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まずは右の上肢から左股関節にかけて斜めに入る皺を見て欲しい。

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上体がほどよく前傾する事でスパイラルライン(上肢と股関節を対角に結ぶ動き)が機能し、右腕を内に捻る動きによって、その対になる左足の外側に「マウンドを押すような力」が働きます。

「マウンドを押すような力≒左半身をマウンド上に残そうとする力」でもあるので、右脚も前へと進めなくなり、"右の股関節が内に捻られる"→"右膝が「くの字」に折れる"という連動が起こります(多分)。

プロ野球界でも千賀滉大投手や山岡泰輔投手がこのような体の使い方をしています。


「スパイラルライン」については以下の神ブログを参考にして欲しいです(他力)


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着地に向けては、先程とは逆側に皺が入ります。

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この皺は右の股関節と左の上肢との間を結ぶので、
右足が着地する動きに合わせて左腕はトップ~リリースへと向かっていく事になります。


②胸を突き出す動作

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この際に左の股関節が内に捻られても下半身が開いていない事(骨盤が一塁側と正対したまま)がまず素晴らしいのですが、
もう一つ見て欲しいのが、右腕を上体に引き込む際に右の手首から引き込もうとしているところです(早めに右肘を折っていない)。

これによって何が起こるのかと言うと、右の鎖骨と肩甲骨が大きく動き、「胸を突き出すような動作」で上体が正面を向く事です。

(ここから突然、違う試合の写真になってしまってすいません)
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「胸を突き出す動作」については以下の神ブログを参考にして欲しいです(他力)

右胸を突き出す事によって、右の上肢から左の股関節を引っ張り込んで行くような連動も発生する気がします。

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軸脚の下肢三関節が直列に近い形になり、全ての力がリリースへと集約されて行きます。

ここまで書いてて思ったのですが、
ソフトバンクホークスの三軍で鍛えたら、とてつもないピッチャーになるのでは・・・

「プレゼン~山本一輝編②」~に続きます





スピネーション

先日の続きです。


今年の大学4年生は進路面ではかなり不利な状況なので、今年に限っては良い事だけを書いていきたいと思います。


ここ最近、中日がドラフトで指名している投手の傾向として、肘のスピネーション(回外)を使えている投手が多いのですよね。
憶測の域を抜けてていませんが、スカウティングにおけるポイントのような気がします。

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出典:EPOCH ONE

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途中からめんどくさくなってきたので、このぐらいにしておきますけど小笠原慎之介投手も加速期で肘角度が鋭角なんですよね。 

「プロに行く投手は皆そうなんじゃないの?」と思われそうですが、そんなことも無いと思います。 

佐々木朗希投手、奥川恭伸投手、西純矢投手は加速期での肘角度が直角気味ですし、
東克樹投手なんかもそのタイプです。 

「肘を柔らかく使えている」と言われたりもしますけど、投球動作は体を螺旋に使う事が大事で、
その絞りと解き(ほどき)によってボールを投げられた方が色々と有利と見る場合もあるので、
そういう観点から、中日のスカウト陣が重視しているのかもしれませんね。

ここで肘が絞れていた方が、腕が外回りせず、
肩肘への負担を低減する事も出来るし、回転軸も縦寄りになりやすいと思われます。
「開き」の観点からしても利点が多いと思います。

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そういう意味では、初祖晋太郎投手(中京大学 4年)は中日向きの素材かもしれません。
(※握りを見ればわかると思いますが、同一の投球動作内での連続写真ではありません)

実際にネット裏から撮影していてもリリースの瞬間を撮るのがかなり難しいですし、
本塁方向に掌が向いている時間はかなり短いのじゃないかと思われます。

肘(というより前腕)の使い方については、以下の本に詳しく載っています。
巻末に練習メニューも掲載されていますよ(おすすめです)。




改めて初祖投手の投球動作について考えてみる




150km/hに迫るストレートと縦変化とのコンビネーションが光る正統派右腕・初祖晋太郎投手(中京大学 4年)。 

今年度が大学最終学年となるドラフト候補生ですが今春は実戦の機会を奪われました。 

唐突だが再度、投球動作について考察したい(以前もやりました)。

と言っても大学2年生の秋季シーズンでの投球動作なので今は変わっているかもしれません(ここ重要)。

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セットポジションから始動します。予め右足の上に頭を乗せた形から始動します。
ワインドアップ、ノーワインドアップと比べて無駄な動きが少ないので再現性の面で利点が有りそうです。

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始動の時点でグラブを高く上げています。

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左足が上がり始めます。

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左足が上がると、その分体重が右足にかかっていきます。
その力が右足から伝わってマウンドに圧力がかかります。

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左膝が胸まで上がるので右足にかかる体重の量も多くなります。
その分、マウンドにかかる圧力も強まります。
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ここまで書いたところで力尽きました。明日加筆しますwww

山本一輝投手(中京大学)

春季リーグ開幕までに愛知大学野球1、2部の注目選手について書いていきます。
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体の正面、高い位置で両手を割っていますね。

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そこからの「くの字ステップ」。左右の違いはあれど山岡泰輔投手や千賀滉大投手と同タイプの投球フォームです。

早いもので山本一輝投手も新年度から大学4年生です。
2018年度の大学野球選手権では「ドラフト上位候補」と報道される程、鮮烈な投球を見せました。



では、今年のドラフト会議で指名されるのか?というところですが率直に言えばボーダーラインじゃないでしょうか。ガン表示以上に"来る"球質ですがピッチングにそこまでの圧を感じず、ストロングポイントと言えるような明確なテクニックも現状では見当たりません。変化球で上手く交わすような組み立てでリーグ戦ではそれなりにまとめて来ますが「ドラフト指名当確」というほどのパンチを感じないというのが昨秋までの所感です。

とはいえ、県内の有力選手が集まる中京大学でエース格まで上り詰めたのは立派の一言ですよね。同学年のライバル達は甲子園常連校や県上位の私学から進学してきた投手ばかりです。中堅公立校の東郷高校出身という事で肩身の狭さもあったはずです。 一冬超えてスケール感を増したピッチングを見れる事に期待したいです。素質は間違いないので、あとは本人の意識だけだと思います。

たっ・た・かえ~

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大学1年生とは思えないような風格を持つ男・澤井廉(中京大中京→中京大学)。入学当初からレギュラーに君臨し、春季リーグ戦→打率.314打点10、秋季リーグ戦→打率.279本塁打1打点6という成績を残しました。本来なら東京六大学、東都大学野球に進んでいるような大物選手ですが地元の中京大学に進学しています。

上記の画像は全て秋季リーグ戦で撮影したものですが、打撃の特徴としては「後ろ大きく前小さく」「呼び込んで叩く」という感じだと思います。イメージとしては凄く良いと思うのですが、気になるポイントがいくつかあります。

構えの画像を見てみますと呼び込む意識が強い事が伺えます(左脚の膝が捕手方向へ残りすぎているように見えます)。これによって左股関節の内転が甘くなり、ブレーキ筋優位(大腿四頭筋優位)の形で軸足を使う事になります。又、構えからトップの動作に入った辺りでは左の股関節が曲がりすぎてもいますので体を素早く運ぶ事が困難になっていると思われます。前に誘われた時に腕の返しで処理する事が多いように見えるのは、その為かもしれません(上手くセンター方向へと返せていたりしますが)。 股関節を上手く使えないと尻が落ちた状態で体重移動することになり上体がゾーンから離れます。インサイドアウトで振りにくくなり外角に対する見極めが難しくなる原因になりかねません。

「後ろ大きく前小さく」 の意識でスイング軌道を作れているのは良い事だと思いますが、後ろが大きすぎる事とヘッドが横から出ているように見える事が気になります。更には右脇を閉めるので(コースにもよると思いますが)、後ろを大きく取るバックスイングと合わさってバットが出て来ません。外寄りの球を前のポイントで捉えにくくなる事や胸椎の回転が阻害される事が懸念されますし(引っ張り込むような長打が打ちにくくなる)、縦の変化球には対応しにくいかもしれません。

以前中日新聞に本人のコメントが記載されていましたが、それによると自身を長距離砲とは捉えてないそうです。その割にはヘッドステイバックの反りが強いように見えます。ヘッドステイバックの反りが強いと打球に角度が付きやすく、呼び込んで捉えられるようになりますが前後のコンタクト幅が狭くなります。

ネガティブな視点で色々と書いてしまいましたが、芯で捉えるミート力と打点を稼げるクラッチヒッターぶりを見る限り、素材の良さはピカイチです。大学日本代表入りを狙って行ける選手だと思うので今後の成長を楽しみにしたいと思います。




山本一輝投手(中京大学3年生)

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別の投球動作内からの補足写真(最大加速期)
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山本一輝投手(中京大学)の最新版投球フォームです。後方へ引いた右脚を引き上げるような形のセットポジションから始動。この連続写真では省略していますが、右膝が胸まで上がる片脚支持のフェーズ(6枚目の写真)が非常に長く、ステップ動作へ入るまでの溜めを作れています(左股関節上に頭部を残す時間が長い)。又、 グラブから左手を抜くタイミングが早く、この先の動作に向けての準備が出来ています(左腕の脱力)。

ヒップファーストのフェーズでは体軸に傾きを作りません。右脚を「くの字」に折り、右股関節の内捻り(内旋)によって下半身(骨盤)の開きを抑えつつ、捕手方向へと踏み出します。右脚を一塁側へ回し込むような使い方をしない為、ストライクゾーンへ向けての直線的な動きが取れます(動作が蛇行しないので制球面でのメリットが大きいと思われます)。

上半身の動きとしては、ヒップファーストの辺りから右手の小指を上に向けて右肩の開きを抑えています。その後に肩のラインまで引き上げたグラブを縦へと下ろして行来ますが、その反作用として左腕がトップへと向かいます。筋力に頼らずに左腕を引き上げて行けるので故障リスクの低減に繋がると思われます。 トップのフェーズでは両側肩甲骨が内に寄っており(内転)、この際の右肩甲骨の引き込み(内転)によって左腕を導くような上体の回転動作を促しています。この写真アングルでは伝わらないと思いますが、左腕の脱力~引き上げ~トップ~リリースまでの間は打者目線からボールが見えずタイミングが取りにくい動きになっていると思われます。

正面からの連続写真は過去記事「当たらないストレート」に掲載しています。

最大加速期のフェーズでは左上腕部の外旋に合わせて前腕が回外(外捻り)していますが、フィニッシュのフェーズ(13枚目の写真)では左の掌が一塁方向を向いています。これは最大加速期からフィニッシュにかけて、前腕の捻りを使った状態で腕を振れているという事になりますが、この動きを使えていると肘にかかる負荷が低減すると言われています(アーム投法が嫌われるのは前腕の捻りを利用しにくい為です)。前途しました通り、右の肩甲骨を寄せる動き(内転)によって左腕を導き出せていますし、肩肘に関する故障耐性は強いと思われます。

この写真アングルだと伝わりにくいですが、右の股関節が内に捻られやすい(内旋気味)特性が有りますので、インステップ した状態でリリースしていますが軸足(左脚)の伸展動作(伸ばす動作)によって骨盤を押し込めており、重心移動は問題なく行えています。トップからフィニッシュにかけて左足首、左膝、左股関節の下肢三大関節がほぼ直線状に並んでいる為、押し込むような球威へと繋がっているはずです(実際に重そうな球質です)。

フォロースルーではグラブが二塁方向へ流れていますが、インステップする為に右股関節を支点とした上体の回転動作が実現しにくく、対角へ強い球を投げる為には必要な動きなのだと思われます。下半身の動きとしては蹴り上げられた左脚が一塁方向へ振られておらず、スパイクの裏が天を向くタイミングにも時間差があるので、骨盤は縦に回転しているように見えます(横振りを抑制出来ている)。右脚のアクセル筋群(臀部とハムストリングス)による起こし上げ動作は行えていますが、右足の踵を使って踏ん張っているので体重移動のベクトルを捕手方向へと向け切れていない事が気になりますが、上体は倒し込めているので許容範囲でしょう。



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高校時代から投げ方が大きく変わったという事は無さそうですが、下半身の柔軟性は向上していると思われます。
体格もスケールアップしていますし、取り組みに関する意識の高さが伺えます。


投球フォームとは関係ない話になりますが、プロ入り後の可能性という話になった場合、適性はリリーフなのかな?と思うようになってきました。高校時代に最も大きな爪痕を残したのはリリーフとして登板した大成高校戦(高校3年の夏)だったと思うのですが(※打者11人から9奪三振)、その名を全国に轟かせた富士大学戦(大学2年春季)での投球もリリーフ登板によるのものでした。出力を制限しながら投げる必要の有る先発投手としては変化球の持ち球的にも(軌道の山が出るスライダー系)やや苦しいように思えるので、現状としては短いイニングで威力を発揮するセットアッパーやクローザーとしての可能性を感じております。



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