第68回全日本大学野球選手権大会

明治大学優勝

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2回戦(※明治大はシード校) 対福井工大 9-2
準々決勝 対東洋大 3-0
準決勝 対東京農業大北海道 5-1
決勝 対佛教大 6-1


東京六大学代表の貫録を見せる横綱相撲での優勝でした(38年ぶり6回目)。
絶対的エースの森下暢仁投手に依存する事なく、計4試合で4人の投手が登板しました。
連投起用も一度も無く、大学野球の新時代を見たような気がしました。

準優勝の佛教大(京滋大学野球連盟)は計5試合で6投手(※ベンチ入りの投手全員)を起用。




どういう意図があったのかわからないところですが、
準決勝までで3勝を挙げたリリーフ左腕の木下隆也投手とエース格の中山怜央投手を決勝戦では起用せずに終わりました。
大会期間中での先発投手による完投も2回戦(愛知工業大戦)の中山塁投手によるもののみで、
こちらも大学野球の新しい形を提示したような気がします。

私が普段観戦している愛知の大学野球でも、結果が出ているのは複数の投手を擁しているチームが多く、
エースの連投に依存しているチームは低迷している傾向にあります。これは、ある種の不可逆的な流れなのかもしれません。
フレッシュな投手で継投した方が故障のリスクが下がりますし、高いパフォーマンスを発揮しやすいですからね。
運用方法が悪かったり選手の才能に頼るだけのチームには厳しい時代になりそうです。




GOODBYE OUR PASTELS BADGE




佛教大、決勝進出!京滋大学野球連盟の歴史を塗り替えましたね。
決勝の相手は東京六大学野球連盟の明治大学です。



本当に吹奏楽で演奏されるので得点シーンに注目してみてください。
決勝戦という舞台で森下投手(明治大学)から得点する形で演奏されるものが一番重みがあるでしょうし。


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中山怜央投手(4年 奈良大学付属高校)

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木下隆也投手(2年 奈良大学付属高校)

一回戦に続いて準決勝での木下投手のロングリリーフが効きましたね。ここまでの陰のMVPです。 肩甲骨と胸郭の柔軟性が高く、それらを生かして腕を振って来るので打者の反応が遅れていますね。ボール球を振らせている理由の一つかもしれません。まだ2年生なので注目を集めそうです。



杉山晃輝投手(創価大学)②

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連続フォーム
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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ハンズセパレーション期

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ヒップファースト期

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サイドステップ期

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トップ期

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リリース期

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フォロースルー期

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フォロースルー期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期


考察
セットポジションからの投球に見えますが本来はノーワインドアップです(最初の方のフェーズを撮り逃していました)。 三塁方向から見ただけでは気づきにくいポイントだけを考察して行きます。

ハンズセパレーション(グローブと投球腕との分離)の辺りから軸足(右脚)の膝を折って行きますが、これによって「重心が下がって球に角度(縦の角度)が付きにくくなる事」や「軸足の内旋動作を早期に起こしてしまう事(フォームに溜めが無くなる事)」が懸念されます。軸足の膝を折りながらヒップファーストの動作に入るので重心が下がりますが、その影響もあってパワーカーブやフォークボールを得意な球種としています。


左脚をピンと伸ばした後に弧を描いて着地して行く動作(4枚目、5枚目)は田中正義投手(創価大→福岡ソフトバンクホークス)にどことなく似ています。サイドステップの途中から左膝を折り「くの字」の形で着地へ向かいますが、この際の(6枚目の写真)左股関節の内旋(内股気味という事です)が強いように見えるので、下半身が開きにくいタイプである事が推測できます。トップで両側の肩甲骨を内転(内に寄せる動き)させていますが、腰椎と胸椎の伸展が甘いので胸が大きく張れていません。胸が張れていないと最大外旋位の角度が深く取れないので、ストレートの球速や質などに影響が出て来るかもしれません(球速は最大外旋位の角度と相関性が有ります)。


リリースでは頭部を深く突っ込ませる形で上体を倒し込んでいますが(正確には上体を回転させている)、トップの動作で触れた「左股関節が内旋しやすい事」が起因しているものだと思われます。
投球動作における回転動作(真横を向いた状態から正面を向く動作)は踏み出し側の股関節(右投げなら左股関節)を支点に行うものですが、その股関節が内旋していると、投げ終わりで左脚に上体が乗り切らずに利き腕方向へ押し戻すような動きが働きます(右投手であれば三塁方向へ体が流れる)。そうなると対角に強いボールが投げにくくなり、ストレートにシュート回転がかかるようになってしまいます。そう言った事も有り、左脚に上体を預けるような形でリリースしているのだと思われます。

リリースする際の右肘は比較的高い位置にあると思われますが、頭部が一塁方向へ突っ込んでいる為、リリースポイントと頭部との間に距離が有ります。それによって上体の横振りを誘発するので、結局の所、ストレートがシュート回転してしまいます。三塁側アングルからの考察で触れましたが、上から叩くような投球腕の使い方になっているにも関わらず、ストレートに縦の角度が付かないのも頭部及び上体の突っ込みに原因がありそうです(先に上体が倒れ込んでから腕が出て来るので球が上に抜ける)。球速140km/h中盤から後半のストレートを簡単に打ち返されてしまう理由はこの辺りになります。プロの世界に進んでからの修正課題になりそうです。

フォロースルーからフィニッシュにかけて左脚のハムストリングスと臀部を使った股関節の伸展動作を起こしていますが、マウンドを捉えている左足の内側(土踏まず側)にしか力が入っていない為、踏み込みの力を利用した股関節の内転(股関節が骨盤を押す動作)と外転(骨盤が股関節を押し戻す動作)を上手く使えていません。それによって尻(骨盤)を押し上げる動作がスムーズに起こらず骨盤が横回転しています。これも投球動作に横の動きを加える事になり制球に影響を及ぼします。やはり、股関節の特性を上手く活かせるような投球フォームを追求する事が課題となりそうです。

まとめ
最速154km/hの本格派という触れ込みですが、ストレートで押し切れず、変化球に頼るような投球になる事が有ります。「縦の角度が付かない事」「球速の割に初見から合わされる事」「シュート回転がかかる事」がストレートについての課題になります。その反面、ゾーンで勝負できる変化球を多数習得しており、実戦力は高いレベルに有ります。考察の方でも修正ポイントに挙げた、左股関節の特性を生かした投げ方を追求して行く事であったり、身体的な特性を変えていくような取り組みが求められると思われます。

プロ入り後
戦力になるまでに多少の時間は必要になりそうですが、素質は高い投手なのでレベルの高い環境で揉まれれば主戦力に成長するような可能性を秘めています。ドラフト会議では2位~4位での指名が有力だと思います。


田中正義投手との比較



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一部似たような動きをしている箇所がありますが、杉山投手の方がリスクの少ない素材に見えますね。
田中正義投手も復活して欲しいものです。





杉山晃輝投手(創価大学)①




大阪工業大学戦(全日本大学野球選手権一回戦)で先発として登板。
7回を投げて110球5安打6奪三振4四球1自責点という結果でした。
今回は三塁側からのアングルで投球フォームを考察したい。

連続フォーム  
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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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ハンズセパレーション期(グローブと投球腕の分離)

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投球腕の脱力+左脚によるボールのブラインド

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ヒップファースト期

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サイドステップ期(並進動作)

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トップ期

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リリース期

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フォロースルー期

3S9A0459
フィニッシュ期


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フィニッシュ期

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フィニッシュ期


ランディング期(別の投球動作からのカット)
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最大加速期(別の投球動作からのカット)
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考察
ノーワインドアップから始動(2~4枚目の写真)。軸足の真上に頭部を固定した後、二段モーション気味に軽く左膝を上下させています(5枚目6枚目7枚目の写真※この動きを使わずに投げている時も有ります)。これによって打者のタイミングを外しつつ、軸足に溜めを作る効果が有るのだと思われます。左膝が胸の辺りまで上がった所で投球腕(右腕)をグローブから抜き、右腕の脱力に入ります。この際に左脚を利用してボールを隠しています。

ヒップファーストからサイドステップへ入る辺り(10枚目11枚目の写真)までは頭部を右の股関節上に残して上体の突っ込みを押さえています。この時にベルトのラインが本塁方向へ上がり、体軸の傾斜を作っています(上から叩く為の予備動作)。上体の動きとしては左腕を三塁方向へ突き出し、小指を上に向ける事で上体の開きを押さえています。サイドステップの動作では頭部を右の股関節上に残した状態で左脚を本塁方向へ伸ばしていきます(12枚目の写真)。投球腕のテイクバックはコンパクトで体側に沿うように引き上げられています。土踏まずから左足が接地して行き、トップの形に入ります。トップでは両側肩甲骨が内に寄っており(内転)上体に溜めが作れています(13枚目の写真)。

トップ→最大加速期(20枚目の写真)→リリース(14枚目の写真)で投球腕の前腕が回内→回外→回内の順で動いており上腕にかかる負担を減らしています。上体を深く倒し込む形(上体がしっかり回転している形)でリリース出来ているので打者寄りで球が離せています。それによって変化球の曲がりも打者寄りになっていると思われます。リリース付近の動作で気になるのが上体と離れるように腕が振られている事です。ストレートが低めに集まらない理由ではないでしょうか。上体の倒れ込みを腹筋で押さえて腕が上体と一つの固まりとなって振られるようになれば、もっとストレートで押して行けるようになるはずです。フォロースルー(15枚目の写真)からフィニッシュ(16枚目17枚目18枚目の写真)にかけては投球腕が体に絡むように振られており、腕への負担を逃がせています。気になるのが下半身の動きで、左股関節の伸展動作を使って体を起こし上げられているように見えますが、この際にスパイクの踵が浮いています。踏み込みによる反力を上手く使えていないのかも知れません。又、蹴られて宙に浮いた右足の裏が天を向くのが早く、右脚が三塁方向へ振られているように見えます。骨盤が横回転している事によって起こる動きです。ストレートがシュート回転する要因の一つだと言えます。

まとめ
三塁側から見た印象としては欠点の少ない投球動作です。トップも早く、スイング動作内での前腕の捻りも効果的に使えている為、故障耐性は高いのではないでしょうか。股関節が内に捻られやすい身体的特性を持っているタイプなので、この特性を昇華させられるような投球動作を習得する必要があると思われます。気になるポイントはいくつか有りますが、いずれも修正可能の範囲で致命的な欠点にはならないはずです。次回の記事では本塁方向のアングルから考察してみます。





第68回全日本大学野球選手権2日目(東京ドーム)の展望

・東京ドーム
JR「水道橋駅」西口
都営地下鉄三田線「水道橋駅」A2出口
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」
2番出口 都営地下鉄大江戸線「春日駅」6番出口


第2試合(6月11日11時30分試合開始予定)
東海大学(首都大学野球連盟)-立命館大学(関西学生野球連盟)




ドラフト候補生を複数擁する強豪同士の対戦。東海大の中心選手は原田泰成投手(4年 東海大望洋)、海野隆司捕手(4年 関西)、小郷賢人投手(3年 関西)。海野捕手は大学日本代表にも選出されておりドラフト指名を有力視されています。立命館大の中心選手は坂本裕哉投手(4年 福岡大大濠)、大本拓海捕手(4年 掛川西)、有村大誠投手(3年 秀岳館)、百田風太郎内野手(3年 立命館宇治)、橋本和樹内野手(3年 龍谷大平安)など。百田内野手は今季3HRをマークしているスラッガー。上位進出が狙える両校による対戦カードなので一回戦としてはハイレベルな内容になりそうな気がします。



第3試合(6月11日14時00分試合開始予定)
環太平洋大学(中国地区大学野球連盟)-宮崎産業経営大学(九州地区大学野球連盟南部)



昨秋の明治神宮大会で全国制覇まであと一歩のところまで迫った新進気鋭の強豪・環太平洋大と2年連続出場となったこちらも新進気鋭の宮崎経営産業大による一戦。環太平洋大学の中心選手は西山雅貴投手(4年 岡山理大付属)、仲尾元貴投手(2年 生光学園)らの実戦派投手と中軸を務める安藤優汰右翼手(2年 米子北)。昨年、初出場ながらベスト8まで駒を進めた宮崎経営産業大の中心選手は大黒柱の杉尾剛史投手(4年 宮崎日大※最速147km/h)、165cmながら大きい当りが打てる境田光希二塁手(4年 宮崎商)。同好会に近い状態のチームだったのを全国レベルまで引き上げたマンパワー溢れる杉尾投手の大学ラストイヤーとなる登板からは目が離せません。優勝候補を相手にどのような試合を見せてくれるのでしょうか。





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