藤原直也投手 (3年) 啓新高校 179cm 80kg 右投右打
啓新高校時代は牧丈一郎投手(阪神タイガース)とエースの座を争った程の実力者。
進学先の日本福祉大では2年の春季から主戦投手に台頭。1学年上の石本光紀投手とエースの座を争う。石本投手が実戦力を強みにしているのに対し、藤原投手は球威が売りの本格派(最速は140km/h超)。打者を威圧するようなストレートと鋭く曲がる変化球の切れは連盟屈指と言えそうです。
投球動作内での長所①打者寄りのリリースポイント②上体の倒しこみと軸脚の伸展を一致させた重心移動投球動作内での短所①尻が落ちて背中が丸くなる体重移動②肘から上げるテイクバック
ストレートの球威、変化球の切れは抜群ですが、お尻が深く落ちる体重移動によって動作が不安定になっています。
パワーポジションへ入れない事によって骨盤が安定せず、マウンドからの圧力も貰いにくくなり、体重移動の飛びが小さくなります。着地までの溜めを作りにくくなるので、テイクバックにもゆとりがなく肘から先行させる形になります。肘から上げるタイプのテイクバックだと上体の開きを使わないと腕が振れなくなってしまいます。これらは全てワインドアップ~ヒップファースト間の動きが起因となっている可能性が高く、そこからの連鎖によって様々な影響を及ぼしているのだと思われます。
心臓を突き出すような上体の回転と投げ終わりでのリブダウン(上体を倒しこむような動作)によって、打者寄りでボールを離せているのは強みです。卒業までまだ4シーズンを残していますし更なる進化を遂げて欲しいですね。