今年も高校野球の愛知県大会が始まりました。
という事で、愛知の大学野球を盛り上げてくれるであろう、次世代のスターを発掘&紹介する記事を書いて行きたいと思います。
第一弾は安城学園高校の大谷彰吾投手です。

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一回戦の豊野高校戦で先発登板し、3回1/3を投げて6失点で降板(チームは6対7のスコアで敗戦)。
昨秋以降、久々の公式戦だった事もあってか本調子では無く、制球を乱す形で攻略されてしまいましたが、
ギアが上がった3回の投球では130km/h半ば~後半をコンスタントに叩き出し、140km/hを超える球も有りました。

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投球動作に関する寸表
ノーワインドアップから始動。片脚支持(右足がマウンドプレートに接地して左膝を上体まで引き上げている状態)での溜めが短く、ヒップファーストの動作をほぼ省いています。それによって頭部と上半身の移動が早まり、前に重心を置いた状態で踏み込んでいきます。ストライド幅(歩幅)は浅めに取り、上体を倒し込まない形でリリースします。テイクバックはコンパクトで、それ故に両肩甲骨の寄せ(胸の張り)が作れていません。フィニッシュで左脚が動いてしまう事が有り、踏み込みんだ際の反力(パワー)を重心移動へ生かしにくい面があるのかもしれません。

打者としての寸表
投手ながらにトップバッターを務めています(右打ち)。豊野高校戦は4打数1安打という結果でした。癖の無いバッティングスタイルですが、トップから振り出しにかけての「割り」があまり作れておらず、前目で引っ張り込もうという意識と合わさってボールを長く見れないタイプのような印象を受けました。球を呼び込んでセンター方向へ飛ばす事を意識すると対応力が向上しそうな気がします。

投手としての総評
チームとして春の公式戦に不参加だった事が祟ったような印象を受けました。練習試合と公式戦では緊張感も違うでしょうし、昨秋以来の公式戦だったのは分が悪かったと思われます。ピッチングスタイルとしては対角の低めに集めたり、そこの出し入れを使って組み立てるようなオーソドックスなタイプでは無く、ゾーンの上下を使って組み立てていくタイプに見えました。立ち投げ気味という事もあってストレートが高めに集まりますが、目線を下げる変化球を磨いて行けば特に問題は無いでしょう。ゾーンの中で勝負が出来る変化球を習得して、打者が振って来る状況を作れるようにする事が必須課題となりそうです。現状としては「粗削りな素材型」と言ったところです。この先での更なる活躍に期待します。


投球動作のスライドショー
大谷彰吾投手(安城学園高校)