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らすかわ@suzu_rasuのブログです。愛知大学野球、大学野球全般、東海圏のドラフト候補、ドラフト候補全般、投球フォーム、打撃フォームに関する記事を執筆しています。

京滋大学野球連盟

【京滋大学野球連盟】京滋からは木村光投手がプロ志望届を提出





ドラフト会議まであと3日。

京滋大学野球連盟からは木村光投手(佛教大学)だけがプロ志望届を出しています。
ソフトバンクと巨人から調査書が来ているそうです。



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今年は計4度ピッチングを見ましたが、リリーフでなら常時145km/h、先発だとMAX145km/hに届かないぐらいの球速ですね。

体重移動する際のパワー発揮が上手く、体幹から投げらけているので130km/h台でも強いボールを投げられるタイプです。
球数を投げてもバテない点も強みでしょうか。

先日観戦した際の一コマ。
右脚の付け根をトントンと叩き、
骨盤の開きを粘りたいという意図を感じるルーティンを見せていました。

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ヒップローテーション、大事ですね。


春のリーグ戦は肩を痛めて、ほぼ投げられずに終わりましたが、今秋は完全復活。
4勝(4完投1完封)1敗 防御率2.08という成績を収めました。
球数を要した試合が多い中で奪三振率は概ね10.0程度をマーク、WHIPも0.99と優秀です。



良い形でドラフト会議を迎えられそうですね。

【京滋大学野球連盟】藤原聡大投手(花園大学 1年生)投球フォーム

藤原 聡大(花園大学)選手プロフィール




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セットポジションから始動

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グラブを顔の横にセット

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左膝を上げながらトルネードを入れます。
骨盤の回旋角度が大きくなり、左足が着地するまでの時間を稼げるのが利点です。

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左膝を胸まで上げます。

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両手の位置をシンクロさせます。
この動作は地味に大事で、これを行わずにグラブを進行方向へ突き出すと腕が背中に入りすぎるテイクバックになったりします。



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グラブを三塁側へ突き出してヒップファーストの形を作ります。
頭が二塁側へ残る事で右股関節に体重が乗ります。

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両肩のラインが右下がりになります。
全身を右股関節で受ける形になっているので、ステップする際の安定性も高そうです。



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ステップに入り、左足が着地に向かいますが、この時点で右手が肩のラインまで上がって来ています。
トップが早く作れるのでコントロールに優れ、故障のリスクも低い投げ方になります。

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左股関節に体重移動をするタイミングでボールを叩けています。
両膝の角度が計360度に近いのでボールに体重が乗りますし、
打者寄りで離せているので体感速度も速くなりそうです。

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骨盤が縦に回り、右肩甲骨が捕手側に向く形でフィニッシュ。
理想的です。

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右膝が深く折れる形で右半身が前に出て来ます。
概ね股関節が使い切れています。進行方向に体を送りつつ、身体の横ブレも抑えられています。

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トップ(別の投球動作より)
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左足が接地し切る前に右手が頭の後ろまで上がっています。
この際に右脚が突っ張っておらず、下半身の開きも起こっていません。

連動性、柔軟性の面に関しては一流クラスです。

最大外旋位(別の投球動作より)
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胸がしなって右腕を後ろに置いてくる形になっています。
歩幅も取れていてプロの一流選手並みの動作になっていますね。

まとめ

完成度の高いフォームで修正ポイントはほぼ見受けられません。雑に分類すると生盛 亜勇太投手(興南高校)みたいなタイプの投げ方です。
体重67kgで線が細いのですが、今の段階でも毎試合150~148km/hを計測しているとの事。 身体を大きくするだけで最速155km/hぐらいまでは行くんじゃないでしょうか。

ホップ成分が強く、143~140km/hぐらいのストレートでも空振りを量産します。 それほど質が高い球では無いのですが、100km/h台のカーブも使っており、使える球速帯の幅は広いです。

春秋合わせて(10月9日現在)、54回1/3を投げ、奪三振67と驚異的な奪三振率を誇り、K/BBも約2.7と及第点の出来にまとめています。
リーグの盟主である佛教大学から早くも白星を挙げており、今後が非常に楽しみな存在です。

非強豪大学所属、自身も公立高校出身の雑草タイプですが、怪我無く順調にステップアップすれば全国的な知名度を得られる大器に見えます。
"一強状態"にある佛教大学を退け、全国デビューする時が来るのを楽しみにしましょう。

【京滋大学野球連盟】花園大学がヤル気を出し始めている件




ドラフトの前に木村光投手(佛教大学)をもう一度見ておこうと思って皇子山球場へ行って来ました。

今回は新幹線とJRで現地入りしたのですけど、皇子山ってほぼ京都ですね。わかさスタジアムよりも皇子山球場のほうが京都駅に近いのを知りました。

木村光投手が登板した佛教大学の試合は京都先端大学との天王山で熱い試合になり、それだけで交通費の元を取った感がありましたが
(ちなみに京滋大学野球連盟は入場無料です)、2試合目の花園大学-大谷大学の試合も負けず劣らずの内容でした。

花園大学に現れたスーパー1年生右腕は最速149km/hをマーク。7回10奪三振の快投を見せました。



これを見れただけでもかなりの満足感を得られましたが、リリーフに出てきた大型左腕の小林投手がこれまた凄い球を投げていて、収穫の多い観戦になりました。
二人共1年生ですし、野手も良い選手がたくさん居たので佛教大学を脅かす存在になりそうな予感をヒシヒシと感じました。

京滋は来年以降がかなり楽しみになりましたね。

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今年見たドラフト候補で印象に残っている人について挙げてみる②

今年見たドラフト候補について時系列順に触れて行くシリーズ第二段。今回の記事からは公式戦編に突入します。

基本的に愛知と関西の大学野球メインになりますが、高校野球と社会人野球についても触れて行きます。
最終的には、個人的な「今年の十傑」とその未来予想図についても書くつもりです。

・4月に見た中で印象に残ったドラフト候補

春季リーグ戦の初観戦は京滋大学野球連盟の開幕週になりました。
まだ寒い時期なので、どの投手も球速が出ておりませんでしたが、夏に見た関西5リーグオールスターゲームでは、この頃より5km/h以上速くなっている投手も居たりしました。

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京滋大学野球で、もっともプロに近い投手と言えば、佛教大学の木村光投手です。

この日の登板(滋賀大学戦)以降は肩を痛め、春季はほぼ投げずに終わりましたが、その後の全日本大学野球選手権では常時145km/hに迫るストレートを連発し、復活をアピールしました。

シュート回転するストレートとカットボールを対に使うピッチングスタイルで、それにカーブとフォークを折り混ぜて来ます。

小柄でスケール感に欠けるタイプですが、身体の使い方が上手く体格以上に出力性能が高い投手です。
かなりの俊足でフィールディングに長けている事もあり、その部分を買うスカウトが居てもおかしくありません(器用なアスリートタイプなので伸びしろ豊富)。


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・覆面スカウトからもマークされる木村光(佛教大学)

木村投手に関連する話として、以下の記事から一部抜粋します。



代表に選ばれたのはいずれも知名度のある選手か、先の大学選手権で目立った活躍をした選手たちばかり。選に漏れた選手たちの中にも、これは……と思う逸材は見当たらなかった。 「オレもそう思う。けれども……」と、部長がこう続けた。 「そもそも、力はあるのに、この合宿自体に呼ばれてない右ピッチャーがひとりいるだろうが。小柄だが、去年の秋は良かったもんだから、実は密かに期待もしてたんだけど、この春はちっとも評判を聞かない。試合でもあまり投げてないようだしな。えっと……あいつは……おまえの担当じゃねーか! ちゃんと調査はしてるんだろうな」





という感じで、一部のスカウトから注目されている事を匂わせるような記事が出ています。
昨秋は佛教大学を秋の神宮へと導き、その神宮でも白星を挙げており、ほぼ無敵状態でしたからね。

プロでの完成系は清水達也投手(中日ドラゴンズ)でしょうか。
指名順位にこだわらないのであればプロ入りしてもおかしくない存在ですが、今秋の状態次第ですね。

佛教大学が所属する京滋大学野球の秋季リーグ戦は8月27日に開幕します。大学野球、最後の雄姿を見届けましょう。




フォロー歓迎↓



木村光投手(佛教大学)








4月2日は皇子山球場へ京滋大学野球を観に行ってきました。

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佛教大の先発は木村光投手(奈良大学付属)

甲子園でも登板し、大学では1年から登板しています。
全国大会にも三度出ており、昨秋の明治神宮大会で一躍名を挙げました。

この日は最速142km/h程度(ストレートは130km/h前半~142km/hぐらい)で数字的な見栄えはしませんでしたが、8回を投げて無失点、8奪三振5安打3四球という内容でした。

シュート回転するストレートが120km/h台のスライダーと対になり左右高低を広く使えます。
ボールそのものの凄みよりも、出所が見にくい実戦的なフォームとフィールディングに強みがあるタイプです。

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ここまで綺麗にスピネーションが効いてるのは凄いですね。 リリースモーションを撮影するのがかなり難しかったです。

ボディーターンの速さに前腕のスピン動作が合わさるので、掌が正面を向く時間が長いと言われるストレートでも一瞬しか掌が正面を向きません。

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小柄でやや細身ですが、センスの高さを随所に感じます。偏執的に評価するスカウトが現れてもおかしくないですね。

一塁ベースカバーに入る時も異次元のスピードを見せますがベースランニングも速いんですね。
次以降の記事で投球フォームについての感想を述べます。



フォロー歓迎↓



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大江誠人 花園大学 3年 塔南高校 173cm 69kg 右投右打

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「あれ?大江って、まだ在学中なの?」と思ったら弟だったんですよ、これが。

昨秋、京滋大学野球連盟の公式戦を観戦した時の事、花園大学の試合で投げていたピッチャーが「大江」という名前だったものでして、2018年に花園大学を神宮へ導いた「大江」がまだ在学しているのかと思ったんですよね、一瞬。 

それでググってみたら花園大の「大江」はNTT西日本に在籍している事が判明して「という事は今投げているのは弟か(もしくは親戚か)」という感じになって、後々調べてみたらやはり弟だったという話です。

兄弟の割りに顔はそんなに似てません(見ての通り弟は京滋リーグ屈指のイケメン)。ただ兄をリスペクトしているのか兄が大学~社会人で背負っているのと同じ背番号16番を付けています。 弟の方も実力者で、昨春の全日本選手権で全国準Vの結果を残した佛教大学に土を付けるピッチングをしています(※令和元年度秋季リーグ戦にて)。

以下、兄にまつわるエトセトラ





現実的なドラフト候補として注目を集めているので、
来年の今頃はプロ入りしているかもしれませんね。

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花園大学時代の兄・克哉(引用元:デイリースポーツ







中山怜央投手(佛教大学→日本製紙石巻)







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高校時代は奈良大学付属高校の2番手投手。最速148km/hの本格派右腕で大学では3年秋より主戦格として台頭。大学4年の春季リーグ戦では4勝0敗の数字を残しチームを優勝に導く。続く全日本大学野球選手権では3度登板し準優勝に貢献。卒業後は日本製紙石巻で硬式野球を継続する。184cm 84kgと均整の取れた体格で顔が小さく見える。近くで見るとアスリート然とした迫力、風格を感じる投手。

投球フォーム
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高速モーションで打者を差し込む本格右腕

二塁方向への溜めを省いていきなり踏み込んでくる独特の投球フォームです。一般的な投球フォームであればヒップファーストの動作を設けて重心を二塁方向へと溜めるのですが、中山投手はフットファーストを採用しており軸足もあまり外旋させません。片脚支持→骨盤の咬ませ(軸足股関節の内転)→軸足内旋という流れで前へ前へと向かってきます。その為に始動からリリースまでの動作が速く、打者はタイミングを外されます。

ただ打者二巡、三巡目辺りからは徐々に慣れられ始め、球に力を乗せにくい投げ方という事も有り完投能力というところではやや物足りない面が有ります(全国レベルのチームと対戦する際は特に)。左腕でリードするような上体回転を行えていない為、リリースで肘が下がるのも気になるところで、全身運動で右腕を振って行くというよりは右半身の力で投げているタイプと言えそうです。試合を作って行く中で打者に慣れられた時の工夫というところが今後の課題になるのではないでしょうか。







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