東海社会人・愛知大学野球対抗戦は2試合観戦いたしました。
言うまでもなく実力は社会人野球の方が上でしたが、
大学側にも個のポテンシャルという面で社会人に肉迫する選手はチラホラ見受けられました。
トヨタ自動車-名城大学戦で目立ったプレーをしていたのは、
野田賢志遊撃手(4年 愛知啓成 右投左打167cm67kg)、
島村諭史投手(4年 桑名工業 右投左打 180cm 65kg)の二人。
野田遊撃手は回転数の多いフットワークを基調とした守備範囲と
4-6-3の併殺を完成させる際の一連の動きが素晴らしく、
与えられた守備機会ではパーフェクトのパフォーマンスを発揮しました。
好機で凡退した打撃面に磨きをかければリーグ戦のベストナインを狙える選手だと思います。
島村投手は終盤に中継ぎで登板。
フォームやピッチングに洗練されたものはそれほど感じなかったのですが、
威力のあるストレート(ミットを叩く音がトヨタ自動車の上杉投手と同じでした)と、
打者の内側に切れ込むスライダーが非凡でした。
リーグ戦でどのぐらい登板のチャンスが与えられるかわかりませんが注目したい一人です。
一方、社会人側のトヨタ自動車で群を抜いて目立っていたのが、
小島宏輝右翼手(愛工大名電-早稲田大 右投左打 177cm77kg)。
広い守備範囲と球際の強さで安打性の当たりをことごとく消し、
先発の藤田投手に好リズムをもたらしました。
又、攻撃面では猛打賞、2盗塁をマーク。
この選手が居るのと居ないのとでは別のチームになってしまうのではないかというほど、
圧倒的な存在感を放っていました。
島村諭史投手
トヨタ自動車-名城大学(flickr)