ドラフト候補

天王山①

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5月19日の直接対決は引き分けという事になりました。


先発した栗林投手は延長10回を投げ被安打8、失点5、奪三振9という内容のピッチングでした。
序盤に浴びた3ランは強風に流されてのものだったので然程気にすることも無いと思いますが、
延長10回裏に無死から連打を浴びて失点した事は今後の課題と言えるのかも知れません。
味方から2点の援護を貰った後だったので手痛い失点だったと言えます。

最終学年に入ってからの栗林投手は実戦派へとシフトした印象が強いのですが、
投球メカニクス的にも進化を遂げた印象が有ります。
以前にも書いたように縦の角度が付くリリース角になっているように見えますが、
それに伴って並進からの回転が速くなったような気がします。


リリースの瞬間を撮影しようとすると、このカット↓ばかりが撮れてしまうんですよね。

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上体が横に広がらなくなったことで回転軸のスピードが上がったのだと思われます。
昨年度よりも平均球速が下がっているのに集中打を浴びなくなった理由の一つかもしれません。

それに加えて重心移動が上手くなったような気がします。
以前はフォロースルーで軸足が三塁方向へ落ちて左脚に上体が乗っかっていない印象があったのですが、
今季は軸足が大きく跳ね上がってスパイクの裏がしっかり天を向いています。

まだ力勝負を挑むと開きの大きい横振りになったりもしますが、
投手としての奥行きは確実に広がっていると思われます。





メカニクス分析~井村勇介投手編②(至学館大学)

前回に引き続き井村投手の投球メカニクスを分析させていただきたいと思います。

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⑩リリースの段階です。重心を低めに取り、左膝を深く曲げている為、上体があまり前傾しません。
右手から左腰までの距離が近く、縦変化の遠心力を産みにくいのでフォークやカーブは使いにくいタイプです。


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⑪上体が倒し込みが甘いので球に角度が付きにくいタイプのように見えます。
上下の投げ分けに関しては重心の低さでカバーしているのかもしれません。
リリースにおける腕の円運動は上手く使えているように見えます。


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⑫この角度ではわかりにくいですが、首を一塁方向へ振る事で(頚反射)上体の回転を早めています。
その効果で球の出所が見づらく、上手くタイミングを外せているように思われます。


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⑬上体の回転を生かして腕を振り抜けています。
腕の振りが緩くなるような球種も少ない為、変化球の見極められにくいと思われます。


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⑭フィニッシュで左脚が起きて来ない為、右脚が後方に残っています。
最大加速期以降でメカニクス全体の重心が低くなった影響もあるのかもしれません。


まとめ→メカニクス全般としては野村祐輔投手(広島カープ)に似ています。接地反力と頚反射を取り入れた上体の回転運動や左脚の踏み込み方が酷似しているので、ある程度は参考にしているのではないでしょうか。テイクバック等に独自の工夫が施されており、野村投手よりも更に実戦的な印象を受けるメカニクスを習得しています。一見、制球を意識した実戦派タイプの投手に見えますが、キャッチャーミットにバシン!と収まるストレートは常時140km/hのスピードを誇り、最速は145km/hまで伸ばしてきました。ストレートの球速がもう一伸びすればNPBのスカウト陣も無視できなくなると思われます。愛知の大学生投手では1部リーグの栗林投手(名城大学)にばかり注目が集まりますが、大学4年生の投手としてはそれに次ぐ位置まで登り詰めてきている印象を受けます。残りのポストシーズン戦で更なる爪痕を残して、ドラフト戦線へ急浮上してくる事に期待したいです。


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上体を狭く使って回転運動を行う為のルーティンは井村投手もちょくちょく取り入れています。
主体性を持ってピッチングメカニクスを学んでいる事が色々なところから伺えます。
京田陽太選手(中日ドラゴンズ)のようなプロ向きのマインドを持っているタイプかもしれませんね。


メカニクス分析~井村勇介投手編①(至学館大学)

今季最終節で二日連続の先発勝利という活躍を見せ、至学館大を2部Bリーグの同率1位に導いた井村勇介投手(至学館大)。
今回は井村投手の投球メカニクスについて分析して行きたいと思います。


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①片脚支持の初動です。プレートの一塁側を踏んでいます。
ストライクを取りやすくするような意図があるのかもしれません。


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②左膝が腰の位置で止まっています。
胸まで上がるとベストのような気がしますが、この辺りは個々のバランス感覚ですかね。


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③左膝が二塁方向に向き、その反作用で右足に本塁方向への力が加わります。
これは並進移動への初動力を付ける為のテクニックです。それと同時にグラブから右手が抜かれています。
下半身のエネルギーが臀部と軸足ハムストリングスに蓄えられました。

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④並進移動の初期段階です。下半身のエネルギーは軸足の内転筋に移動し始めます。

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⑤ヒップファーストの段階です。捕手方向へ切り込まず体軸を傾けていません。
又、軸足の膝は深く折らず内側体重のまま本塁方向へ向かっています。
カットボール、ツーシームを持ち球にするタイプに多い軸足の使い方で実際の投球スタイルと一致しています。


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⑥正対を避ける為にグラブを三塁方向へ突き出しています。左の肩甲骨を開けて肩の開きを防いでいます。
(体の構造上、親指を下にして腕を突き出すと肩甲骨が開き自然と左肩にロックがかかります)
右半身の体軸に沿うような動きでボールを隠しています。

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⑦ランディングの段階です。
左半身の反作用を利用して右腕を引き上げていますが、この際も右半身に沿わすような動きでボールを隠しています。
開きを押さえる上半身と本塁方向へ向かう下半身との間で割くような動きが起こり、腹斜筋に捻りのパワーが発生。

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⑧左脚が踏み込む前に右手がトップの位置まで来ました。かなりのアーリートップだと言えます。
スピード能力と引き換えに制球力を得られるメカニクスで故障のリスクも減ります。
軸足股関節の内旋可動域も広く、右足の甲で強くマウンドプレートを捉えられています。

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腹斜筋の捻転パワーが広背筋から上腕に伝わり最大加速期に入ります。
踏み出し側の内転筋による溜めを使わずに一気に踏み込んでいるので、接地反力をフルに利用して上体を回転させています。
アーリートップであるにも関わらず140km/h半ばのストレートを投げ込めている秘訣なのかもしれません。

今回はここまで。メカニクス分析②へ続きます。

メカニクス分析~久保田淳希投手編(同朋大学)

最終週の天王山を制すればプレーオフ進出となる同朋大。その躍進の立役者となっているのが久保田淳希投手です。
現時点でシーズン4勝、防御率と奪三振数もトップと2部リーグ屈指の好投手に成長しました。

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①片足支持の段階。右膝が胸まで上がるベストな形です。
右膝がセンター方向へ向いており、並進移動へ向けての反力を蓄えています。
下半身のエネルギーは左側の臀部とハムストリングスに溜まっている状態です。

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②早めのハンズセパレーション(グラブからの手離れ)です。トップを早く作る為にも大事な意識です。

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③ヒップファーストから並進移動に入る段階です。
それほど深く捕手方向へ切り込んでおらず軸を傾けないタイプです。
下半身のエネルギーは軸足の内転筋へ移ります。

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④踏み出し側の脚を"くの字"で折らず、一塁方向へ回しながら並進移動しているように見えます。

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股関節を大きく使った並進移動ですが、それと同時に肩甲骨も大きく外転させています。
大きい部位の関節をフルに使う事に関してはクレイトン・カーショウ投手(ロサンゼルスドジャース) に匹敵してますね。

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⑥外転を大きく使う投手は二塁方向から起こし上げるようにトップに入るタイプが多いのですが(岩瀬仁紀投手等)、
久保田投手はここから外旋の動きを入れているように見えます。
外旋の動きを入れた方が腕のしなりを生かせるそうで、メンコトレーニングというものもあるそうです。

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⑦トップの段階です。下半身のエネルギーが右脚の大腿部へ移りました。
右脚内転筋を内旋させていませんがストライド幅を広く取る事で軸足側に重心を残せているように見えます。

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⑧右脚の接地が引き金となり上体が最大加速期に入ります。深めの加速期に位置しているのではないでしょうか。
左膝が深く折れておらず球に力が乗りやすい状態だと思います。


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⑨リリースの段階です。下肢三大関節の向きが概ね一致し(膝が割れ気味に見えますが)、
中心軸が深く倒れているという事もありません。グラブにより上体の横への広がりも押さえられていると思います。
これよりも横運動が強くなると軸が倒れて左右の制球が乱れてしまうかもしれません。

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⑩フィニッシュの段階です。右ハムストリングスの起こし上げが甘く、左脚が後ろに残っています。
右脚に上体が乗ってくるようだと更に球威が増すのかもしれません。上体の倒し込みに関してはgoodだと思います。


 まとめ 柔軟性とパワーを両立させている投球メカニクスだと思います。並進移動時に右脚を一塁方向へ回しながら踏み込むので右脚大腿部の内旋は使えていません。これが要因となって右肩の開きに繋がる恐れがありますが、胸椎の張りを強く使う事で開きを押さえようとしているように見えます。又、胸椎の張りと広いストライド幅によって二段階の間が設けられ、それによって打者のタイミングを外すような効果が発生しているのかもしれません。並進移動時に上下の叩き幅を取り入れていない為、縦の角度は産み出しにくいメカニクスだと思われますが左腕という事もあり、それほど問題は無いと思われます。フィニッシュで左脚が一塁側後方へ残る事のみが課題になりますでしょうか。同朋大を1部に導いて愛知を代表するような投手へと成長して頂きたいですね。


3連勝

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延長11回を投げ切り失点2という内容で開幕からの連勝を3に伸ばしました。今日は然程良い出来ではありませんでしたが、悪いなりに抑えて、きっちり勝ち切った辺りに成長の跡が伺えました。ピンチの場面で無理に三振を狙いに行かず、内野ゴロでの併殺に仕留めていた辺りも良いアピールになったのでは無いでしょうか。三塁封殺のバント処理も二度記録、プロ入り後に取り組まなくてはいけないような課題もほとんど見当たりません。この活躍が続けば望み通りの評価を得られるのかもしれません。 

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栗林投手と共にチームもここまで無敗の5連勝です。強力投手陣を擁する中京大も譲らず無敗という状況です。5月19日、20日に組まれた直接対決が楽しみです。


「石田の大学時代を見た事がある」と謎自慢できるチャンスですよ

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この軸足内側への重心の掛け方、素晴らしいですよね。予め並進運動へ入る準備が出来ています。

石田遊撃手については改めて書き直したいと思うのですが、とりあえず今季のパフォーマンスは予想以上です。 私が観戦した試合では14打席11打数7安打2四球1死球という、最低マルチヒット、一試合平均3出塁以上という驚異的な成績を残しています。シーズン通算でも打率.571(4月27日現在)をマークしており、MAX143km/hの実戦派右腕・井村投手(至学館大)から2安打1死球を記録した辺りからしても「2部リーグだから」で済まされる話では無いと思います。

今季のプロ野球界で高い数字を挙げている打者に共通しているのは"選球眼の良さ"だと思うのですが、石田遊撃手の打撃スタイルはそのトレンドにがっちりハマっていると思います。 野手の間を抜くようなシングルヒット中心の打撃ではありますが、際どい球を徹底的に見切り、ゾーンに入って来る球を一振りで仕留めるコンタクト能力の高さは出色のレベルにあると言えます。私が見た14打席での空振りはゼロ、凡退した打席も打ち損じや野手の正面を突いたものぱかりで、まともに打ち取られた打席は一つもないという図抜けたパフォーマンスを発揮しています。1部リーグ、それも地元球団にパイプを持つ大学に所属選手している選手だとしたら現実的なドラフト候補として扱われているのでは?としか思えない状況です。

打撃のみならず遊撃守備の方もハイレベルなのですが、それに関してはシートノックを見て貰えば一目瞭然だと思います。リズミカルで柔らかいステップと強肩から繰り出される正確な送球は社会人野球の強豪チームでもスタメンを張れるレベルに有ります。局面でのスーパープレーも多く、以前からの2部リーグを知る身としては、このレベルの守備力を持つ遊撃手が現れた事に隔世の感があります。 先の塁を積極的に狙いに行く走塁技術やライナー性の鋭い当たりを放つ長打力を向上させてくるようだと「源田壮亮以来の存在」という事になってくるかもしれません。 何せ今の注目度では全然物足りないので有識者の方達に見て貰いたい有望な選手です。

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メカニクス分析~武次慶士投手編(愛知東邦大学)

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①左膝が胸の位置まで上がっており、膝下が二塁方向へ向いている為、股関節の割れを使えています。
その割れによって並進移動時の推進力を生み出しているのではないでしょうか。
臀部とハムストリングスに下半身のエネルギーが発生します。


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②グラブから早めに右腕を抜いています。下半身のパワーが軸足(右脚)の内転筋に移ります。

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③並進運動の序盤、ヒップファーストの段階です。軸足を深く折らない辺りに縦の角度を使う意図を感じます。

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④並進しながらグラブを三~本塁間の方向へ突き出し、打者との正対を避けています。
肩甲骨をしっかり開けて左腕を突き出せているベストの形です。

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⑤グラブを高く上げ、両肩のラインに傾斜が付きました。左脚の大腿部を内旋させ着地までの溜めを作っています。
スパイクの裏を打者方向に向けており、左脚に横運動が加わりにくい"くの字型ステップ"です。

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⑥ランディングの段階です。左脚が接地する手前で右手が肩まで上がっているベストな形です。
左右の肩甲骨を大きく開き、上半身の可動域を広げる為の準備が出来ています。

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⑦トップの段階です。胸椎の張りを上手く使えており、下半身のパワーが左脚の内転筋に移動しました。
股関節の重心はまだ軸足側にも残せています。下半身の使い方は申し分ありません。

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⑧左脚の大腿部の内旋がほどけ、内転筋に溜まっていたパワーが左脚全体へと移動し地面へ接地します。
その反力によって右側の股関節に加速力が発生し、それに導かれるように上半身も回転し始めます。
最大外旋角度が深く取れており、肘から先を後ろに置いてくるような"逆C"の形が作れています。

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⑨ グラブで左半身をしっかりホールドし上半身の横への広がりを押さえています。
以前は脛がマウンドに接地していたのですが、重心が上がるようになりました。
角度の付いた球を打者寄りにリリースする為の意図があるのかもしれません。

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⑩上体を倒し込んでリリース出来ており、振り抜いた腕が上体に絡みついています。
ハムストリングスの力で膝が張り、スムーズな重心移動が出来ているように思います。

まとめ
→下半身のエネルギー移動に優れており、両脚の内転筋での溜めを上手く使えているのが特徴的です。並進移動時に深い割り(上半身と下半身の引き剥がし)を作らない投げ方ですので、左肩の開きに注意したいところですが、左脚内転筋と胸椎を張る動き(肩甲骨の寄せ)での溜めによって上体に間を設けています。最大外旋角度(腕のしなり角)が深く取れているのも肩甲骨の開きと寄せを上手く使えている為ではないでしょうか。機能美に優れたメカニクスですが、実戦では球を見極められてカウントを悪くする事があります。上体が横に振られる事で制球にバラつきがあるのかもしれません。できるだけ頭を一塁方向へ振らず、上体の横幅を狭く使えるようになると角度のついた球を両サイドへ制球しやすくなると思われます。


メカニクス分析~寺澤秀也投手編(愛知学泉大学)

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寺澤秀也投手(愛知学泉大学 4年)
名古屋国際高校卒 178cm78kg

角度のついたストレートにスライダーとツーシームを織り交ぜる本格派左腕。
高低、前後を使うピッチングワークで凡打の山を築く。最速140km/h超。

以下メカニクスから見るテクニック考察

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(1枚目)真っすぐに立ち、右膝が胸まで上がるベストな形で始動できています。(2、3枚目)ハンズセパレーション(※グローブから手を抜く事)から左腕の脱力(※力を抜いて下ろし切る動作)までが早いので右半身の反射を生かすような全身運動へと繋げやすくなっています。又、ハムストリングスと臀部では下半身のパワーが生成されています(3枚目、4枚目)ヒップファーストから並進移動へと移る際にグラブが高く上がり、縦の動きに繋がる傾斜角が作れています。右脚を踏み出していく動作の中で膝を"くの字"に折っていますが、これは下半身の開きを押さえる為の動きです。ハムストリングスと臀部で生成された下半身のエネルギーは左の大腿部へと移動して行きます。(5枚目、6枚目)高く上げたグラブを体に引き寄せながら並進し、右半身の反射によって左腕が引き上げられていきます。トップを作る際は左腕の力で引き上げるのではなく、下へと向かう右半身の反射を利用するのがベストです。左の大腿部に溜まっていた下半身のエネルギーは右の大腿部へと移って行きます。ここで重心が左股関節から右股関節へと移動して行くのですが、このタイミングが早すぎると連動性が損なわれ、下半身のパワーが上体へ上手く伝わりません。(7枚目)右の大腿部に溜まっていた下半身のエネルギーが右脚全体へと移動して地面に接地し、その反力が上半身に伝わって行きます。乗用車で言うアクセルからブレーキに踏みかえた状態です。下半身にブレーキがかかった事で上半身には捕手方向へと放り出されるような加速が加わります。(8枚目)打点の高いリリースポイントですが、両脇腹の収縮を利用した腰を縦に使うような動きが取り入れられてないように見えます。それに加えて左膝が深く折れすぎている為、上体の倒し込みが甘く、打者寄りで球を離せていません。(9枚目)左腕特有の動きと言えばそうなのですが、右脚が突っ張り、重心移動を阻害しているように見えます。(10枚目)左腕が上体に巻き付くフィニッシュなので腕の振りからは球種は見極めにくいのかもしれません(しっかり腕が振れている)。

(総括)現時点でもストレートに威力があり、実戦的な変化球もマスターしていますが、打者寄りに球を離す事ができるようになると一段上の投球を実現できるはずです。


ラストイヤー

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春季リーグ開幕戦(対東海学園大)でのピッチングは9回1失点完投、6奪三振で四死球は0でした(最速146km/h)。今までの栗林投手は"球威、キレで押す"のか"制球で勝負する"のか、どっちつかずの印象があったのですが昨日の試合を見た限りでは後者に振り切った(制球寄り)印象を受けました。9分割ゾーンの左右に散らせて、その中の高低を使って仕留めに行くようなスタイルで、今の松坂大輔投手(中日ドラゴンズ)に近い組み立てをしている感じがしました。

肉体改造をして3kg増量したという事で全体にどっしりした感じが出てきたのに加えて、縦振り型へとメカニクスを改造したように見えます。 2年前との比較をすると顕著ですが、肘が上がって腕と頭との距離が近くなっています。並進移動からリリースにかけて横の広がりを押さえられるようになった事で腕の出所が一本化され、リリースポイントがブレなくなり、打点も高くなった為、以前よりも球に角度が付くようになりました。この二つの作用によってコーナーワークの質が格段にアップしたのではないでしょうか。また、脇腹の収縮効果も取り入れており、左胸と左膝の距離が近くなっています。これによって上下の叩き幅を確保できるようになったのだと思います。

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2年前

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今シーズン

奪三振数は6でしたが、右打者の内角高めへのフロントドアや左打者の外ズバで見逃し三振を奪えており、質の高い仕留め方での奪三振が目立ちました。球数も96球だったという事で非常にテンポが良く、写真を撮る為のべスポジを探す暇すらありませんでした。 大学ラストイヤーという事で嫌でも進路についての話題が多くなりますが、現時点でもドラフト本指名は鉄板の域に入っていると思われます。上位縛り等があるとなると不透明になりますが、今の投球スタイルを守りつつ、ここ一番で寄せ付けないようなギアチェンジを披露するようだと上位24人の中にも入って行くと思われます。少なくとも昨秋以降での上積みを感じさせられるような内容のピッチングだったのは間違いありません。この先での更なる進化に期待し、残り少くなった大学野球でのプレーを楽しみにしたいと思います。

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黒野諒太郎選手(愛知産業大学)

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黒野諒太郎選手(愛知産業大学)
吉良高校卒 179cm81kg

高校通算53本塁打を誇るスラッガー。1年生の秋季シーズンから四番を務め、同シーズン(平成27年度)の1部2部入れ替え戦(対愛知学院大学)ではライトスタンド中段への満塁弾を叩き込み、チームの1部昇格に貢献した。強肩を生かした外野守備も光る(投手として最速140km/h以上をマーク)。

典型的なスラッガータイプという事もあり、後ろ足の股関節に体重を乗せ、構えからトップまでは最短で入ります。グリップエンド一杯にまで指をかけている辺りにスラッガーらしさを感じますが、バットコントロールへの意識を伺わせるグリップの握りを採用しており(※フィンガーグリップ)、ここでパワーと確実性のバランスを取っているようにも見えます(グリップエンドを起点にしてヘッドスビードの遠心力を高めている意図かもしれませんが)。 ニートップからトップのフェーズにかけてヘッドをあまり寝かさず、上半身と下半身の"割れ"も深めには取りません。膝のブロッキングで右脚に壁を作っているところも含めて清宮幸太郎選手(日本ハム)に似たメカニクスと言えるのかも知れません。現状としては、連動性に秀でているタイプというよりはハンドリング技術の高さと天性のパワーで放り込んでいるタイプのバッターという感じを受けます。又、視野を広く取りづらいスクエアスタンスで構えている為、背後から来る軌道の球をやや苦手にしている傾向がありますが、昨春(平成29年度)の1部2部入れ替え戦で放ったバックスクリーン弾(放物線状の打球角度でスタンドインする超ド級の当たりでした)は相手左腕の投じたインコースへの変化球を下から掬い上げたもので、難しい球への対応力も兼ね備えています。技術面では荒い部分も残していますが、パワーだけでは無く、大一番で底力を発揮する勝負強いメンタリティを併せ持つ存在でもあります。最終学年で更なる凄みを見せつけて強豪社会人チーム、NPBへの道を切り開いて欲しいですね。

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この選手のここを見ろ!→バットが背中に入るフォロースルー

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突っ込んで泳がされた時以外は、ほぼ確実にバットが背中に入るところまで振り切ってきます。この動作によってスイングスピードを加速させ、飛距離を産み出しているのだと思います。

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このブログに関しての説明
主に愛知県のアマチュア野球に関する観戦記です。 一般人による運営ですので内容に誤りがある事を前提として閲覧してください。 又、公開に関して問題があるようでしたらコメント等にて一報いただければすみやかに対処させていただきますので宜しくお願いいたします。
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