最近、中京大学関連の更新が多いので(無意識です)、伊藤稜投手(中京大中京→中京大学 現1年生)について書こうと思ったのですけれど、資料を整理している時点で今日はタイムオーバーになってしまいましたので簡単な内容で終わらせていただきます(写真は全て中京大中京高校時代のものです)。甲子園(平成29年度の夏)でも登板経験が有る本格派タイプの左腕ですが、176cm73kgと細身です。大学でもすでに登板していますが140km/h超のスピードボールを連発しており、プロ注目の存在になって行くと思われます。細身の体とのギャップを感じるようなストレートを投げて来るだけあって投球モーションに特徴が有ります。右腕の肩甲骨を大きく開けてから閉じる(外転させてからの内転)動きを使って、左腕を走らせるテクニックがそれに当たります。
ここに貼った写真で言うと、割りを作るような動作の時(上から一枚目の写真)に右腕を一塁方向に突き出していますが、この際に右の肩甲骨が大きく開かれています(外転)。トップから最大加速期に入る辺りで(上から三枚目の写真)、先ほど開いた肩甲骨を閉じています(内転)。この動作によって体幹主導の回転を生みだし、左腕を加速させているのだと思われます。
初めて伊藤稜投手のピッチングを見たときは、踏み込んだ時の反力で股関節の内転動作を起こして骨盤を回し、その力をリリースの叩きに繋げているのかと思っていたのですが、改めて確認してみると右脚の付け根が深く屈曲しており、接地の反力はそこまで使えていないように見えます。最後に右腕を大きく後ろに流しているのは、右股関節に上体を上手く乗せられていない為に重心移動が阻害され、下半身が追い付いて来ないからだと思われます(上体を大きく振らないと対角の球が投げられない)。
ここに貼った写真で言うと、割りを作るような動作の時(上から一枚目の写真)に右腕を一塁方向に突き出していますが、この際に右の肩甲骨が大きく開かれています(外転)。トップから最大加速期に入る辺りで(上から三枚目の写真)、先ほど開いた肩甲骨を閉じています(内転)。この動作によって体幹主導の回転を生みだし、左腕を加速させているのだと思われます。
「肩甲骨のテコ」の話的なイメージをひらめいた。「グラブ側半身の脇腹あたりから、身体の中を通って、指先までつながるムチを振って投げるようなイメージ」で、具体的には画像参照。「ムチの持ち手が、高速で回転する軸に巻き取られる」「ムチを、できるだけ遠く、打者に近いところで振る」感じ pic.twitter.com/mVxaQaZKp6
— 栗山 彰恭 (@HU_KURI) January 31, 2018
ムチの理由
— 栗山 彰恭 (@HU_KURI) January 31, 2018
⓪人体各部の質量からして、肩から先はムチのように扱える
①胸郭(肩甲骨周辺・胸部前面の筋肉)の筋肉群を有効活用できる(はず)
②起始脇腹だとムチとして長すぎず短すぎず扱いやすい長さになる。起始が骨盤あたりだと長すぎて加速しきる時間ないし、肩から先だと胸郭の活用ができない pic.twitter.com/8CHSrED4Cw
初めて伊藤稜投手のピッチングを見たときは、踏み込んだ時の反力で股関節の内転動作を起こして骨盤を回し、その力をリリースの叩きに繋げているのかと思っていたのですが、改めて確認してみると右脚の付け根が深く屈曲しており、接地の反力はそこまで使えていないように見えます。最後に右腕を大きく後ろに流しているのは、右股関節に上体を上手く乗せられていない為に重心移動が阻害され、下半身が追い付いて来ないからだと思われます(上体を大きく振らないと対角の球が投げられない)。