久保田淳希投手

東海クオリティ最前線②

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愛知2部のリーグ戦は先々週の順位決定戦をもって終了いたしました。シーズン当初に少しだけ触れてから全く話題にしていませんでしたが、プロ注目の左腕・久保田投手(同朋大学)は9試合に登板し4勝を挙げた模様です(連盟公式に掲載されている試合結果から調べましたが間違っていたらすいません)。ちなみに今季の同朋大学は10試合で4勝6敗という成績でしたので、正に大車輪の活躍だったと言えそうです。

開幕週の名古屋商科大学戦と4月20日の日本福祉大学戦の二試合を観戦いたしましたが、その二戦に限って言えばストレートの走りが悪く本調子というようには見えませんでした。ただ、今季の日本福祉大学(※今季10試合で78得点)を相手に完封勝利を挙げたのは久保田投手だけですので、やはりプロに注目されるだけのモノは持っていますね。ストレートを狙い打たれても縦横の変化球を駆使して試合を作って行ける辺りに実戦力の高さが伺えました。

気になる「ドラフト」というところの話になりますと、本指名のボーダーラインにギリギリ乗るかという位置付けだと思います。大学デビュー当初に見た時はストレートの威力に衝撃を受けたのですが、その部分に関しては勤続疲労の影響が出ているように感じます。プロに限らず上のレベルでプレーを継続して行ける存在だと思うので、まずは大学ラストシーズンを無事に投げ抜いて欲しいですね。




東海クオリティ最前線

スーパールーキー見参

上のリンク先の記事は3年前の今頃に書いたものですが、大学最終学年の公式戦初登板試合にはプロ4球団が視察に来てました(多分ですが鷲鴎牛+もう一球団)。 愛知大学野球連盟だけでも6会場同時開催だったのを考えると結構な注目度ですよね。愛知の2部リーグが輩出した大物投手の中だと中尾輝投手(名古屋経済大学→ヤクルトスワローズ)や七原優介投手(名古屋大学→トヨタ自動車)に続くような扱いですね。

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4月6日に行われた名古屋商科大学との一回戦に先発投手として登板(スコア:名商大7対2同朋大)。5回を投げたところで降板、失点3被安打9奪三振7与四球1という投球内容でした。コンディションの程は不明ですが奪三振数と与四球数が示している通り、球威不足や制球難という感じには見えず、対策を練って来た名商大が一枚上手だったという事なのだと思われます。ノーボールツーストライク、ワンボールツーストライクまでの形はすんなり作れていましたが、仕留めに行く球を狙われ続けて攻略されていたような感じを受けました。バットをへし折るシーンが2度も有りましたし、能力の片鱗は見せられていました。この経験を生かして投球の幅を広げて欲しいですね。

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別の投球モーションより最大加速期のカット 
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投げ方に関しては昨年から何かが変わったという事は無さそうです。脛がマウンドに接地しなくなった事ぐらいでしょうか(日によって変わるポイントかもしれませんが)。
並進に入るまでの溜めが効いているのと軸足伸展の強さが特徴的ですが、全体的な重心移動(体重移動)にはまだ伸びしろがありますね。





久保田投手が中日スポーツに載りました



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トップのフェーズで胸椎伸展と肩甲骨内転が使えていますね。
前腕が回内しているのでボールを隠せています。


合わせて読みたい

プロスペクト(前編)

プロスペクト(後編)


中日スポーツ紙には身長171cmとありますが、連盟のパンフレットだと172cm74kgになっていますね。誤差なので、どちらでも良い話ですが。最速は143km/hという事ですが、体格的には大学1年生の頃から完成されており、そういった面での奥行はそこまで感じられません。 球速面での伸びしろよりも投球の完成度だったり特徴的な変化球の習得が求められるポイントになりそうな気がします。 2016年度のドラフト候補だった小林弘郁投手(愛知東邦大学→三菱自動車岡崎)はプロ入りまで迫っていた存在だったと思うので(4年生時の夏季オープン戦にスカウトがかなり集まったという話ですし)、当時の小林投手を超えるようなインパクトを残す事がボーダーラインの一つになりそうな気がします。 「ピッチングワーク」「チームを勝たせる事」+「絶対的な変化球」辺りが揃えば現実的なドラフト候補として名前が挙がってきそうです。 


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当日の中日スポーツ紙上にて他の大学生候補も紹介されていましたが、久保田投手が最上位的なポジションと見られているっぽいですね。




プロスペクト(後編)


前回の記事→プロスペクト(前編)

前回は一塁側からのアングルでしたが今回はネット裏からです。
(1年生当時のフォームなので少し変わっているかも知れません)

連続写真ではありません。フェーズ毎のカットを集めてみました。
今回は写真一枚ごとにポイントを羅列してみました。

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【右膝が胸まで上がる】
【重心移動を強くする動き(右の骨盤の割り)】

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【グラブから早めに左腕を抜く(ハンズセパレーション)】
【軸足(左脚)の膝が曲がり始める】

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【右手の小指を上に向けて肩の開きを抑える】
【体でボールを隠す】
【ヒップファースト&パワーポジション】


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【骨盤が後傾する 】
【右脚を回しながらステップ】

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【軸足(左脚)の膝が内へ入り始める(内旋)】

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【右肘を肩の位置まで上げる】

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【両側肩甲骨が閉じられ始める(内転)】
【腹筋が捻れる】

【体に沿ってボールが移動する】
【骨盤が起き上がる】
【軸足が伸びる(伸展)】


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【トップ(左手が頭の裏に収まる)】
【胸が張られる】
【腹筋の捻れがほぼ最大になる】
【右足の踵から着地】

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【右の肩甲骨を閉じる動き(内転)で上体を引き込む】
【左肘が鋭角の形で振られる(外旋)(回外)】 
【接地した右脚が右の股関節へ押し戻される】


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【右の股関節が屈曲している】
【右足の母指球に体重が乗っていない】

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【左腕が緩やかな弧を描いてリリース】
【骨盤が捕手方向へ正対する】
【左膝はマウンドに接地していない】


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【左手の掌が一塁方向へ向くフィニッシュ】
【グラブが右胸辺りで保持される】
【左膝から下がマウンドに接地】

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【グラブが後方へ流れない】
【右脚と臀部による下半身の起こし上げ】

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【右足の踵の力が入っている】
【軸足が上がらず重心が後ろに残っている】

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【グラブを胸の位置でキープし左腕が最後まで走る】
【捕手方向へ背中を見せる】


前回から色々書きましたが、

強烈な軸足伸展、
低く沈み込む重心、
ボールを上手く隠せている、
体幹を使って上体を回せている
この辺りが要点となる投球フォームです。
バックスイングやアームアングルは異なりますが
西武ライオンズの齊藤大将投手に近いタイプでしょうか。

体を縦に使うような動きが無く、横に回転しています。
横の角度を生かす事が生命線になる投手だと思われます。
縦に狭く体を使えない分、フォームの再現性が鍵になりそうです。
現状ではゾーンの四隅を上手く使って散らせており、
右打者を苦にしません。大学卒業後の活躍にも期待が持てる存在です。


 



プロスペクト(前編)



2019年の愛知大学野球連盟はドラフト的観点から言うと不作です。投手でプロを意識できるのは、この久保田淳希投手(同朋大学)ぐらいだと思われます。 1年生の春季シーズンからいきなりエース格として起用されましたが、この時に見たストレートが衝撃と言えるような代物で、打者が全くタイミングを取れずに抑え込まれるシーンも有りました。 「これは恐らくドラフト候補まで行くだろう」と思わせられる程のピッチングでしたが、概ね順調な成長曲線を描いてきているように感じます。 フォームについての考察は昨年の春にもしておりますが、今回は1年生当時のお蔵出し写真を使って再度、考察させていただきたいと思います。最後に久保田投手のピッチングを見た3年生の春季シーズンと1年生当時とで投げ方が大きく変わったという印象は有りませんが、あくまでも2年以上前のフォームで有る事をご了承ください。

一塁側からのアングル (同一投球内における連続写真です)
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以下、他の投球動作からの補足カット

トップ期
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最大加速期
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リリース期
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以下、フォームについての考察

ワインドアップ
→目線を外して力みを抑え、骨盤を割って右脚を二塁方向へ入れています。これによってサイドステップする際の加速を産みだす事が出来ます。膝の上りも高くベストな形です。又、早めのハンズセパレーションによって忙しくならないタイミングで左腕を脱力させています。

ヒップファースト期
→軸足の膝を早目に折り、臀部の突っ込みが浅い形のヒップファーストです。ボールに縦の角度が付かなくなる事や頭の突っ込みが早まる事が懸念されます。

サイドステップ
→伸ばし切った右脚で半円を描くようにステップして行きます。動作の円運動が大きくなり、マウンドプレートから捕手方向へ向けての動きが横に狭くとなりにくい為、コーナーワークのまとまり等に影響が出る可能性が有ります。上体の動きとしてはグローブの小指を概ね上に向けながら右腕を突き出す事で右肩の開きを遅らせています。この際に下半身では骨盤を後傾(尻を落とす動き)させつつ、軸足の外旋をキープして重心移動へ向けてのエネルギーを溜めています。

ランディング
→軸足を鋭く内旋させながら、右脚を外旋させて(ガニ股気味の動き)踵から着地へ入ろうとしています。テイクバックは外転した後に外旋するような動きでトップへと向かいます。左腕は肩と水平の位置まで上がり、遅れているようには見えません。右肘を肩の位置で突き出し、正面へ向く為の準備に入ります。

トップ期
→左右の肩甲骨を内転(内へ寄せる動き)させており胸が張れています。上半身を正面へ向ける為の動きとして右腕を縦に下ろして行きます。下半身の動きとしては、ストライドの角度を深く取り、軸足を長く強く伸展させる事で骨盤が回転します。左足の甲ではマウンドを深く捉えられており、足首周辺の柔軟性はかなり高いように思われます。

最大加速期
→ランディング期~トップ期にかけて縦へ下ろした右腕は胸の位置で止めています。下半身が沈み込むフォームという事も有り、右の股関節が潰れ気味になり、接地した際の反力を骨盤へ伝える動作はやや不十分かもしれません。

リリース期
→左の脛がマウンドに接地している為、三か所伸展の形(足首から股関節までの伸展が使ている形)が作れていませんが、リリースポイントから左膝までに斜めの傾斜が作れており軸足伸展による力をリリースへ伝えられていると思われます。トップ期で形成した胸の張りによって上体の体幹を上手く回せているように見えます。

フィニッシュ期
→重心の低いフォームなので右脚のアクセル筋(ハムストリングスと臀部)による起こし上げが甘く、軸足が高く上がっていません。これは地方の大学生投手にほぼ共通している動きなのですが、練習場の環境や試合会場の環境的に(マウンド傾斜が緩く掘りやすい)深く沈み込まないと球を低めへ集められないという事情が有るのだと思われます。

一塁側のアングルから見た総評
→全体の動きとしては横回転フォームに分類され、横の角度を生かした投球を見せるタイプではないでしょうか。鍛え上げられた下半身と胸を使う上半身に強みの有る投手だと言えます。実際の投球スタイルとしては実戦派でして、勢いでねじ伏せるというよりはコントロールとピッチングワークを駆使して打者を抑えています。右打者に対する組み立て方が特に秀逸で「食い込むスライダー」で内を意識させた後に外角低め一杯にストレートを突き刺して来ます。新シーズンからは大学最終年度という事も有り、色々な意味で気合を入れて来るはずです。かつての中尾輝投手(名古屋経済大学→ヤクルトスワローズ)、井村勇介投手(至学館大学→ホンダ鈴鹿)のような存在となってチームを躍進させるような活躍を見せてくれる事に期待したいです。

 



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