創価大学

2019年東京ヤクルトスワローズ指名選手

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ドラフト2位 吉田大喜投手(日本体育大学)★★★★☆
合わせにくい投球フォームと外角低めへの制球力を強みとする実戦派右腕。
大学日本代表での活躍から評価が急上昇し今ドラフトでは13番目に名前を呼ばれた。
年間通して投げ抜く体力があるのなら新人王候補の一人。

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ドラフト3位 杉山晃基投手(創価大学)★★★☆☆
完成形として二桁勝利が見込めるような大型右腕。
ストレートの制球は安定しないがゾーン内で勝負出来る変化球を多数習得しているのは強み。
上から叩ける投球フォームへ行きつけるかどうかで成否が分かれる。
所属する東京新大学野球リーグでは連戦連勝を誇った。

杉山晃基投手(創価大学)
杉山晃基投手(創価大学)②

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ドラフト4位 大西広樹投手(大阪商業大学)★★★☆☆
ドラフト1位級という声もあったが実際には4位指名に落ち着いた。
横に狭く縦に広くボールを扱えるためストライクを取る事には苦労しない。
立ち投げ気味なので傾斜の緩い神宮球場のマウンドに合わなさそうな事が懸念材料。
ストレートを見せ球にして変化球で勝負したい。

大学球界の「西の大将」
 
大西広樹投手(大阪商業大学)







杉山晃輝投手(創価大学)②

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連続フォーム
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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ハンズセパレーション期

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ヒップファースト期

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サイドステップ期

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トップ期

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リリース期

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フォロースルー期

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フォロースルー期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期

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フィニッシュ期


考察
よく覚えてないのですがセットポジションなのでランナー有りの場面での投球フォームかもしれません。 三塁方向から見ただけでは気づきにくいポイントだけを考察して行きます。

ハンズセパレーション(グローブと投球腕との分離)の辺りから軸足(右脚)の膝を折って行きますが、これによって「重心が下がって球に角度(縦の角度)が付きにくくなる事」や「軸足の内旋動作を早期に起こしてしまう事(フォームに溜めが無くなる事)」が懸念されます。軸足の膝を折りながらヒップファーストの動作に入るので重心が下がりますが、その影響もあってパワーカーブやフォークボールを得意な球種としています。


左脚をピンと伸ばした後に弧を描いて着地して行く動作(4枚目、5枚目)は田中正義投手(創価大→福岡ソフトバンクホークス)にどことなく似ています。サイドステップの途中から左膝を折り「くの字」の形で着地へ向かいますが、この際の(6枚目の写真)左股関節の内旋(内股気味という事です)が強いように見えるので、下半身が開きにくいタイプである事が推測できます。トップで両側の肩甲骨を内転(内に寄せる動き)させていますが、腰椎と胸椎の伸展が甘いので胸が大きく張れていません。胸が張れていないと最大外旋位の角度が深く取れないので、ストレートの球速や質などに影響が出て来るかもしれません(球速は最大外旋位の角度と相関性が有ります)。


リリースでは頭部を深く突っ込ませる形で上体を倒し込んでいますが(正確には上体を回転させている)、トップの動作で触れた「左股関節が内旋しやすい事」が起因しているものだと思われます。
投球動作における回転動作(真横を向いた状態から正面を向く動作)は踏み出し側の股関節(右投げなら左股関節)を支点に行うものですが、その股関節が内旋していると、投げ終わりで左脚に上体が乗り切らずに利き腕方向へ押し戻すような動きが働きます(右投手であれば三塁方向へ体が流れる)。そうなると対角に強いボールが投げにくくなり、ストレートにシュート回転がかかるようになってしまいます。そう言った事も有り、左脚に上体を預けるような形でリリースしているのだと思われます。

リリースする際の右肘は比較的高い位置にあると思われますが、頭部が一塁方向へ突っ込んでいる為、リリースポイントと頭部との間に距離が有ります。それによって上体の横振りを誘発するので、結局の所、ストレートがシュート回転してしまいます。三塁側アングルからの考察で触れましたが、上から叩くような投球腕の使い方になっているにも関わらず、ストレートに縦の角度が付かないのも頭部及び上体の突っ込みに原因がありそうです(先に上体が倒れ込んでから腕が出て来るので球が上に抜ける)。球速140km/h中盤から後半のストレートを簡単に打ち返されてしまう理由はこの辺りになります。プロの世界に進んでからの修正課題になりそうです。

フォロースルーからフィニッシュにかけて左脚のハムストリングスと臀部を使った股関節の伸展動作を起こしていますが、マウンドを捉えている左足の内側(土踏まず側)にしか力が入っていない為、踏み込みの力を利用した股関節の内転(股関節が骨盤を押す動作)と外転(骨盤が股関節を押し戻す動作)を上手く使えていません。それによって尻(骨盤)を押し上げる動作がスムーズに起こらず骨盤が横回転しています。これも投球動作に横の動きを加える事になり制球に影響を及ぼします。やはり、股関節の特性を上手く活かせるような投球フォームを追求する事が課題となりそうです。

まとめ
最速154km/hの本格派という触れ込みですが、ストレートで押し切れず、変化球に頼るような投球になる事が有ります。「縦の角度が付かない事」「球速の割に初見から合わされる事」「シュート回転がかかる事」がストレートについての課題になります。その反面、ゾーンで勝負できる変化球を多数習得しており、実戦力は高いレベルに有ります。考察の方でも修正ポイントに挙げた、左股関節の特性を生かした投げ方を追求して行く事であったり、身体的な特性を変えていくような取り組みが求められると思われます。

プロ入り後
戦力になるまでに多少の時間は必要になりそうですが、素質は高い投手なのでレベルの高い環境で揉まれれば主戦力に成長するような可能性を秘めています。ドラフト会議では2位~4位での指名が有力だと思います。


田中正義投手との比較



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一部似たような動きをしている箇所がありますが、杉山投手の方がリスクの少ない素材に見えますね。
田中正義投手も復活して欲しいものです。





杉山晃輝投手(創価大学)




大阪工業大学戦(全日本大学野球選手権一回戦)で先発として登板。
7回を投げて110球5安打6奪三振4四球1自責点という結果でした。
今回は三塁側からのアングルで投球フォームを考察したい。

連続フォーム  
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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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ワインドアップ期

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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フリーフット期(片脚支持)

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ハンズセパレーション期(グローブと投球腕の分離)

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投球腕の脱力+左脚によるボールのブラインド

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ヒップファースト期

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サイドステップ期(並進動作)

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トップ期

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リリース期

3S9A0458
フォロースルー期

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フィニッシュ期


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フィニッシュ期

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フィニッシュ期


ランディング期(別の投球動作からのカット)
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最大加速期(別の投球動作からのカット)
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考察
ノーワインドアップから始動(2~4枚目の写真)。軸足の真上に頭部を固定した後、二段モーション気味に軽く左膝を上下させています(5枚目6枚目7枚目の写真※この動きを使わずに投げている時も有ります)。これによって打者のタイミングを外しつつ、軸足に溜めを作る効果が有るのだと思われます。左膝が胸の辺りまで上がった所で投球腕(右腕)をグローブから抜き、右腕の脱力に入ります。この際に左脚を利用してボールを隠しています。

ヒップファーストからサイドステップへ入る辺り(10枚目11枚目の写真)までは頭部を右の股関節上に残して上体の突っ込みを押さえています。この時にベルトのラインが本塁方向へ上がり、体軸の傾斜を作っています(上から叩く為の予備動作)。上体の動きとしては左腕を三塁方向へ突き出し、小指を上に向ける事で上体の開きを押さえています。サイドステップの動作では頭部を右の股関節上に残した状態で左脚を本塁方向へ伸ばしていきます(12枚目の写真)。投球腕のテイクバックはコンパクトで体側に沿うように引き上げられています。土踏まずから左足が接地して行き、トップの形に入ります。トップでは両側肩甲骨が内に寄っており(内転)上体に溜めが作れています(13枚目の写真)。

トップ→最大加速期(20枚目の写真)→リリース(14枚目の写真)で投球腕の前腕が回内→回外→回内の順で動いており上腕にかかる負担を減らしています。上体を深く倒し込む形(上体がしっかり回転している形)でリリース出来ているので打者寄りで球が離せています。それによって変化球の曲がりも打者寄りになっていると思われます。リリース付近の動作で気になるのが上体と離れるように腕が振られている事です。ストレートが低めに集まらない理由ではないでしょうか。上体の倒れ込みを腹筋で押さえて腕が上体と一つの固まりとなって振られるようになれば、もっとストレートで押して行けるようになるはずです。フォロースルー(15枚目の写真)からフィニッシュ(16枚目17枚目18枚目の写真)にかけては投球腕が体に絡むように振られており、腕への負担を逃がせています。気になるのが下半身の動きで、左股関節の伸展動作を使って体を起こし上げられているように見えますが、この際にスパイクの踵が浮いています。踏み込みによる反力を上手く使えていないのかも知れません。又、蹴られて宙に浮いた右足の裏が天を向くのが早く、右脚が三塁方向へ振られているように見えます。骨盤が横回転している事によって起こる動きです。ストレートがシュート回転する要因の一つだと言えます。

まとめ
三塁側から見た印象としては欠点の少ない投球動作です。トップも早く、スイング動作内での前腕の捻りも効果的に使えている為、故障耐性は高いのではないでしょうか。股関節が内に捻られやすい身体的特性を持っているタイプなので、この特性を昇華させられるような投球動作を習得する必要があると思われます。気になるポイントはいくつか有りますが、いずれも修正可能の範囲で致命的な欠点にはならないはずです。次回の記事では本塁方向のアングルから考察してみます。





第68回全日本大学野球選手権初日(東京ドーム)の展望

・東京ドーム
JR「水道橋駅」西口
都営地下鉄三田線「水道橋駅」A2出口
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」
2番出口 都営地下鉄大江戸線「春日駅」6番出口


関連記事
・第68回全日本大学野球選手権の展望
・第68回全日本大学野球選手権初日(神宮球場)の展望


前回の神宮球場初日編で力尽きそうなので、ここからは巻きで行きます。



近畿学生野球連盟からは大阪工業大学が選手権に出場します。「奈良学園大学(旧奈良産業大学)vs近畿地区の公立大学」という感じで構成された連盟なので大阪工業大も公立の大学なのかと思っていたら、ここは私立の大学なんですね(そういえばラグビー部の常翔啓光学園高校がここの系列か)。数年前から奈良学園大の強さに陰りが見られるようになって最近は群雄割拠の様相を呈している感があります。大阪工業大も、その波に乗って初となる全国大会の切符を掴みました(リーグ制覇自体は66年ぶりだそうです)。

対する創価大は選手権ではおなじみの大学。伝統的に投手育成力が優れている大学ですが今年の投手陣も強力です。今秋のドラフト会議で上位指名が有力視される杉山晃基投手(4年 盛岡大付属※最速154km/h)を筆頭に望月大希投手(4年 市立船橋※最速146km/h)、小孫竜二(4年 遊学館※最速150km/h)ら本格派タイプの投手を複数擁しています。昨年は初出場の宮崎産業経営大学に金星を献上する等、全国の舞台であまり奮わなくなったのが気になりますが、試合当日は投手陣が計測するスピードガンの数字に注目したいですね。


第2試合(6月10日時11時30分試合開始)
佛教大学(京滋大学野球連盟)-八戸学院大学(北東北大学野球連盟)





京滋大学野球連盟からは佛教大が5年ぶりの選手権出場となりました。注目視されているのは中山怜央投手(4年 奈良大付※最速148km/h)、福森建投手(4年 水口※最速149km/h)の二人。4年生という事もあり、選手権での好投が卒業後の進路にも影響してくると思われます。気合の入った投球を見せてくれるのではないでしょうか。

対する八戸学院大(北東北大学野球連盟)は投手育成力に定評のあるチームです。監督の正村公弘氏が高校時代の吉田輝星投手(金足農業→日本ハム)に投球動作を指導していたという話を耳にした事がある人も多いと思います。北畠栞人外野手(4年 弘前学院聖愛)、 大道温貴投手(3年 春日部共栄)、中道佑哉投手(3年 八戸学院野辺地西)らが中心選手。溜めの効いたフォームから快速球を投げ込む大道投手は来年度のドラフトで指名が有力視されている投手です。

両チーム共にプロ注目級の投手を擁しているだけに熾烈な投手戦になる事が予想されます。勝敗予想の難しい対戦カードです。







南東北大学野球連盟代表の東日本国際大学は昨春の選手権でベスト8へ進出した実力校で昨秋の明治神宮大会へも出場しています。昨春の選手権では神奈川大、京都学園大を退けており、明治神宮大会出場を賭けた東北地区代表決定戦では東北福祉大にも勝利しています。注目選手は片岡奨人中堅手(4年 札幌日大) 、佐々木大輔投手(3年 山村学園)等。

対する愛知工業大学(愛知大学野球連盟)は昨秋までは2部リーグに在籍していたチームです。1部リーグ復帰(2018年秋)と選手権出場(今季)という二つの悲願を短期間で成し遂げられたのは平井光親監督の手腕によるものも大きいと思われます。1部リーグ昇格に貢献した当時の主戦野手が抜けた影響も有り、突出した選手は居ないものの日替わりで打順を組んでも攻撃力が落ちない厚みのある選手層がこのチームの強みだと思います。リーグ戦で先発投手を務めた新村将斗投手(3年 桜丘※最速143km/h)、中村光汰投手(4年 九州国際大付属)、室田祥吾投手(1年 愛工大名電)らで形成する"3本の矢"による投手リレーが決まれば全国レベルの相手とも五分に渡り合えると思われます。又、それらの投手とバッテリーを組む尾濱徹捕手(3年 浜松商業)は守備力、リード面に優れておりチーム躍進の鍵を握る存在だと思います。

直近の状況であれば東日本国際大が優勢と思われる対戦カードです。愛工大に強みがあるとすれば平井監督の存在でしょう。東日本国際大に関する映像は出回っていますが愛工大に関する映像はほぼ存在しておらず情報も出回っていません。"平井マジック発動"の条件が揃っているような気がしてなりません。愛知の大学野球を見続けている身としては最注目カードなので明日は純粋に楽しみたいですね。


以下、参照記事
大西広樹投手(大阪商業大学)

大阪商業大は大西投手だけでは無く左腕の橋本侑樹投手(4年 大柿日大)、笹治健汰左翼手(4年 近江)もプロ注目の選手です。毎年のようにドラフト指名選手を輩出しているだけにドラフトマニアは必見のチームです。日本文理大は打の中軸にタレントが揃っています。城島健司氏の甥っ子も在籍しています。





田中正義投手(創価大学)

関西大学戦(明治神宮大会)※タイブレークからのリリーフ登板
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これがF4単焦点レンズの限界(JPEG時)

「いやいや、それはないでしょう(笑)」とでも言わんばかりの表情で、捕手からの要求に対して首を振る姿が印象的でした。
どのようなサインが出ていたのかは謎ですが、10球中9球がストレートの真っ向勝負。圧巻の投球を見せてくれました。

寺嶋寛大捕手(創価大→千葉ロッテ)
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なんとなく松岡翔馬捕手(愛工大→パナソニック)と特徴が被りますね。

田中正義投手(創価大学)

今年の大学選手権で最大の衝撃だったのが創価大学・田中正義投手のピッチング。
一回戦の佛教大戦では初球から151km/hを計測、続く2球目で154km/hを叩き出すと、
平日の昼間から東京ドームに集まったネット裏の野球オタクと12球団のスカウト陣が騒然。
その154km/hというのも信憑性の薄いスピードガンによる補正の類ではなく、
むしろ155km/h以上出てるように見える強烈な伸びを持つ球筋によるもので、
もし大谷翔平(日本ハム)が存在してなかったらプロアマ通じてもっとも高い平均速度のストレートを投げる
先発完投型の投手という事になっていたのではないでしょうか。
(佛教大戦では150km/hを超えたストレートが30球以上あったとか)
本格的に投手へ転向して一年程度ということもあり、全体的な動きに投手らしさが感じられませんが、
投球フォームの角が取れて、投球術が磨かれたら恐ろしい投手になる可能性を秘めています。

東海大戦(6/14神宮球場)
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佛教大戦(6/10東京ドーム)
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東海大戦(6/14神宮球場)
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佛教大戦の動画
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