投球メカニクス

鴻江理論について


以前、書いたこの記事が地味にアクセス数を稼いでいるのですが、あまりにも中身が無さ過ぎて申し訳ないので、鴻江理論についての解釈をnoteに執筆して行こうと思います。


せっかくなので、「愛知に関する逸材」+「鴻江理論」とも言えるような文章もここに書いてみようと思います。

まずは昨夏の愛知県大会を沸かせた石黒佑弥投手(星城→JR西日本)の連続フォームを見てください。
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鴻江理論で言う所の「あし体」にあたるタイプだと思われます。
何を根拠にしているのかと言うと、
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着地の手前~着地以降で左脚の股関節が内に入るような動き(インステップ)をしているからです。
このタイプは左の股関節が右の股関節より上に付いていて、骨盤が左に捻じれていると予想されます。

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コメント 2020-05-15 230315

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この記事で「あし体」に分類されている千葉ロッテマリーンズの種市投手も着地の手前から着地後にかけて左の股関節が内に入るような動きを見せています。

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これは「あし体」の投手に顕著に出る癖で、同じく「あし体」の千賀投手(ソフトバンクホークス)もこのような形で着地に入ります。

逆に「うで体」の投手は着地脚の膝が割れて外に逃げるような形で踏み込んでいたりします。

どちらにも見える「あし体」と「うで体」の中間タイプの投手も存在していると言われています。
骨盤の歪みは人によって様々だからでしょうね。

話が長くなってしまいそうなので、今回はこの辺りで(続編を書きます)。






森下暢仁投手(明治大学)②

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前回からの続きです。
森下投手の投球モーションはそれぞれのフェーズが素晴らしいのですが、その中でも特徴的なのがこのフェーズだと思います。 所謂、「骨盤のかませ」です。投球動作中に「キュッ」という擬音が聞こえてきそうなぐらい顕著にこの動きを取り入れています。この動きの利点を幾つか挙げてみると「下半身の回転半径が狭くなり骨盤が鋭く回る」「開きが遅くなる」「軸足(右脚)を収縮したバネのように使える※ステップに躍動感が生まれる」という感じです。トルネード投法のように体全体を横に捻っている訳では無くて、下半身だけを狭く鋭く回せているように見えます。それによって上体の回転運動を引き出し、投球腕の末端加速を実現しているのだと思われます。

正にこういう事なのかなと思います。
 


森下暢仁投手(明治大学)①

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凄いフォームですね。詳細は後日。今日はとりあえず連続写真だけ。




大西広樹投手(大阪商業大学)


関西六大学野球連盟は昨年に続き大阪商業大学が神宮(全日本大学野球選手権)行きを決めました。




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176cm80kg 大商大高校卒 右投げ右打ち
昨秋までの通算成績 47試 19勝 2敗 197回 64四死 26責 1.19防
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高めに集まるフォーシームと縦に曲がり落ちる変化球とのコンビネーションが持ち味の本格派右腕。最速148km/hという事でパワーピッチャーとして認識されている感が有りますが、本質的には変化球投手だと思います。 左半身のブロック動作を利用して投球腕(右腕)を加速させているタイプ(両肩の入れ替えが出来ていない)なので、制球面は投球腕の手先に頼った感じになりやすく、右上(右打者のインコース高め)へと抜けて行く球が散見されます(このような抜け方をする投手は対角の低めへの制球にも課題を抱えているのが一般的)。上のレベル(プロ)へ進んだ場合の話になりますが、縦の変化球(フォーク、スライダー)は実戦的で空振りを誘えるレベルにあると思うので、高めのフォーシームを上手く使えるか否かが成功の鍵となりそうです。昨今のプロ野球界で即戦力になりうるかどうかのポイントは、踏み出し側の股関節(右腕なら左股関節)を支点とした回転動作によって投球腕を加速させられているかどうかだと思うのですが(左股関節から右腕が生えている意識です右腕の場合)、大西投手は肩関節周辺を支点として投球しているように見えるので、プロ入り序盤は苦戦する事になるのかもしれません。左股関節を支点とした回転動作が使えない事のデメリットには、「ストレート被打率が高くなりやすい事」「腕の振りで変化球を見抜かれる事(投げ終わりで投球腕が体に絡んでこない)」「ストレートに角度が付かず打ち損じを誘えない事」等が挙げられます。 腕の振り方には課題を残していますが下半身は上手く使えていますし、スイング動作中での右腕前腕の捻り(回内と回外)も使えていると思います。最終学年でキャリアハイの投球を見せてくれる事に期待したいですね。 




山本一輝投手(中京大学3年生)

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別の投球動作内からの補足写真(最大加速期)
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山本一輝投手(中京大学)の最新版投球フォームです。後方へ引いた右脚を引き上げるような形のセットポジションから始動。この連続写真では省略していますが、右膝が胸まで上がる片脚支持のフェーズ(6枚目の写真)が非常に長く、ステップ動作へ入るまでの溜めを作れています(左股関節上に頭部を残す時間が長い)。又、 グラブから左手を抜くタイミングが早く、この先の動作に向けての準備が出来ています(左腕の脱力)。

ヒップファーストのフェーズでは体軸に傾きを作りません。右脚を「くの字」に折り、右股関節の内捻り(内旋)によって下半身(骨盤)の開きを抑えつつ、捕手方向へと踏み出します。右脚を一塁側へ回し込むような使い方をしない為、ストライクゾーンへ向けての直線的な動きが取れます(動作が蛇行しないので制球面でのメリットが大きいと思われます)。

上半身の動きとしては、ヒップファーストの辺りから右手の小指を上に向けて右肩の開きを抑えています。その後に肩のラインまで引き上げたグラブを縦へと下ろして行来ますが、その反作用として左腕がトップへと向かいます。筋力に頼らずに左腕を引き上げて行けるので故障リスクの低減に繋がると思われます。 トップのフェーズでは両側肩甲骨が内に寄っており(内転)、この際の右肩甲骨の引き込み(内転)によって左腕を導くような上体の回転動作を促しています。この写真アングルでは伝わらないと思いますが、左腕の脱力~引き上げ~トップ~リリースまでの間は打者目線からボールが見えずタイミングが取りにくい動きになっていると思われます。

正面からの連続写真は過去記事「当たらないストレート」に掲載しています。

最大加速期のフェーズでは左上腕部の外旋に合わせて前腕が回外(外捻り)していますが、フィニッシュのフェーズ(13枚目の写真)では左の掌が一塁方向を向いています。これは最大加速期からフィニッシュにかけて、前腕の捻りを使った状態で腕を振れているという事になりますが、この動きを使えていると肘にかかる負荷が低減すると言われています(アーム投法が嫌われるのは前腕の捻りを利用しにくい為です)。前途しました通り、右の肩甲骨を寄せる動き(内転)によって左腕を導き出せていますし、肩肘に関する故障耐性は強いと思われます。

この写真アングルだと伝わりにくいですが、右の股関節が内に捻られやすい(内旋気味)特性が有りますので、インステップ した状態でリリースしていますが軸足(左脚)の伸展動作(伸ばす動作)によって骨盤を押し込めており、重心移動は問題なく行えています。トップからフィニッシュにかけて左足首、左膝、左股関節の下肢三大関節がほぼ直線状に並んでいる為、押し込むような球威へと繋がっているはずです(実際に重そうな球質です)。

フォロースルーではグラブが二塁方向へ流れていますが、インステップする為に右股関節を支点とした上体の回転動作が実現しにくく、対角へ強い球を投げる為には必要な動きなのだと思われます。下半身の動きとしては蹴り上げられた左脚が一塁方向へ振られておらず、スパイクの裏が天を向くタイミングにも時間差があるので、骨盤は縦に回転しているように見えます(横振りを抑制出来ている)。右脚のアクセル筋群(臀部とハムストリングス)による起こし上げ動作は行えていますが、右足の踵を使って踏ん張っているので体重移動のベクトルを捕手方向へと向け切れていない事が気になりますが、上体は倒し込めているので許容範囲でしょう。



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高校時代から投げ方が大きく変わったという事は無さそうですが、下半身の柔軟性は向上していると思われます。
体格もスケールアップしていますし、取り組みに関する意識の高さが伺えます。


投球フォームとは関係ない話になりますが、プロ入り後の可能性という話になった場合、適性はリリーフなのかな?と思うようになってきました。高校時代に最も大きな爪痕を残したのはリリーフとして登板した大成高校戦(高校3年の夏)だったと思うのですが(※打者11人から9奪三振)、その名を全国に轟かせた富士大学戦(大学2年春季)での投球もリリーフ登板によるのものでした。出力を制限しながら投げる必要の有る先発投手としては変化球の持ち球的にも(軌道の山が出るスライダー系)やや苦しいように思えるので、現状としては短いイニングで威力を発揮するセットアッパーやクローザーとしての可能性を感じております。



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