セットポジションから始動します。
右膝は腰までしか上げません。
両手を割って左手を下ろしますが、この時の左股関節の曲がりが甘いように見えます。
右手から先に突き出してステップに入ります。
右膝を高く上げない事と左の股関節があまり曲がっていない事とが重なって、突っ込みそうな形になっています。「HOSEI」の胸マークを一二塁間に向けたいですね。
頭が右半身に寄り始めています。左のお尻で溜めを作りたいですよね。
左脚が突っ張り、右の股関節への体重移動が早まります。左腕が上がり切っていないのに右胸が捕手側へ向いています(開きが早くなっています)。
上体を倒しこむようなリリース。右足に体重が乗り切っていますし、重量感のあるボールを投げられている理由の一つでしょうか。
右脚が伸びて骨盤が縦に回ります(お尻が真上を向きます)。背骨が回り切ってますね。
腕が上体に絡んで綺麗に重心移動しています。
股関節を使い切ってのフィニッシュ。左脚が外に膨らまず股関節同士が寄ります。
左半身をストライクゾーンへ入れ込むようにしてフィニッシュ。リリース以降の動作は文句なし形です。
<この1球が鍵になる、決め球特集>
— BIG6.TV (@big6_tv) July 25, 2021
"個性溢れる"スライダー部門
法政大学 #山下輝(④木更津総合)
右打者の内側に入ってくるスライダーはわかってても手が出ない一球。150km/h近い速球にこのスライダー、打ち崩すのは至難の技だろう。#big6tv #六大学野球 #法政 #木更津総合 pic.twitter.com/1oOcNmNiDv
片脚立位、ヒップファーストの動作に課題が有り、軸脚(左腕であれば左脚)での溜めを作れていません(この形を作りたい)。それによって体重移動が損なわれているように見えます。
プロで先発よりはリリーフタイプと見られていますが、クイックタイムが遅いのが気になります(1.5秒前後)。
昨今は代走のスペシャリストを送り込んでくる采配も多く、クイックや牽制、フィールディングなどの技術力も問われます。
左投げで188cm100kgという身体的スペックなので需要は間違いなくありそうですが、それなりに課題もある投手です。リリース以降の動作は洗練されており、これについては「流石、東京六大学の投手」と言った感じを受けます。
ワインドアップ~ステップの入りまでの形が良くなれば一気に見違えると思われますので、そこをどう捉えるかでしょうか。ドラフトでの指名順位は全く読めません。