松田亘哲投手
左から小林研貴内野手、松田亘哲投手、井上尚輝捕手
この一枚の写真が全てを物語っています。自身の努力と決意の強さがプロ指名を勝ち取った再大の要因に違いないところでしょうが、チームメイトの支えによるものも大きかったはずです。「3部リーグ所属の怪腕」「最速148km/h左腕」という異名を誇っていたので圧倒的な個人だと思われているかもしれませんが、ここ数か月の間に急上昇して来た素材型というのが実情です。
「負ければ大学野球引退」「ドラフト指名後、初登板」というプレッシャーのかかる状況で行われた3部リーグプレーオフ・愛知淑徳大戦(2部リーグ最下位校との入れ替え戦に進出する為の一発勝負)では7四死球を与えてしまう大乱調の投球となり、ノックアウトもチラつくような厳しい展開になりました。
苦しむ松田投手を一人にはさせない、と援護射撃をしたのが井上尚輝捕手と小林研貴内野手の両選手。共に松田投手と同学年の4年生で、守備力が強みの井上捕手は正確な送球による進塁阻止と("イノキャノン"と命名しましょう)と好フィールディングでピンチを防ぎ、代打で登場した小林内野手は超特大の同点ホームランで球場の空気を一変させました。
井上捕手が相手の攻勢を止める度に「サンキュー」の意が込められたようなタッチを交わしていましたし、特大弾を放ってベンチに引き上げて来た小林内野手は松田投手を見つけるや否や熱い(熱すぎる)抱擁を交わしていました。苦しい時に助けてくれた仲間への感謝、松田投手を助けたいと思う仲間の気持ちが垣間見えた瞬間です。
名大ナインにとっては松田投手の存在は誇りでもあり自分達が取り組んで来た事の象徴でもあるはずです。2017年の春季以来となる2部リーグ復帰に向け、一枚岩の様相を見せる「令和元年度名古屋大学野球部」の集大成に注目です。
ここまで奇麗に右脚一本で立てるのは体幹が強い証拠ですよね。
愛知大学リーグ、国立大左腕の松田(名古屋大)に部長級含めプロ球団スカウト7球団8人、テレビ局、スポーツ紙など。初回最速は145キロ。
— 尾関 雄一朗(野球雑誌ライター) (@ozeki_yuichiro) August 31, 2019
開会式後は【国立の星】名古屋大学 松田投手の取材へ!
— 梅本 憲(ベースボールライター) (@weedsspirit211) August 31, 2019
9イニング1失点16奪三振の素晴らしい投球内容😊
視察に訪れたNPBスカウトは何と7球団!
どのスカウトにお話を伺っても、「強い球を投げれる」と高評価でした⚾
ドラフトまでアピールし続けて欲しいですね🎵#名古屋大学#松田投手#国立の星 pic.twitter.com/RewKe8cqb7
大学野球は岐阜県リーグがあす24日(土)、愛知大学リーグが来週31日(土)に開幕します。今秋のドラフト候補で、大学最後のリーグ戦でプロ側へアピールしたい伊藤健太(中部学院大)、松田亘哲(名古屋大)の両4年生投手について『中日新聞プラス』で紹介しています→ https://t.co/bO7OzYYnq5
— 尾関 雄一朗(野球雑誌ライター) (@ozeki_yuichiro) August 23, 2019
愛知大学野球の2部リーグ、それも国立大学からドラフト1位指名が有力視されていた七原優介投手(名古屋大学→トヨタ自動車)の大学最終シーズンから5年の時を経て、今度は2部リーグよりも更に下のカテゴリーに位置する「3部リーグ※失礼だと思いますが愛知の3部リーグはプロ球界の一万光年彼方に存在するレベルと言っても差し支えが無いと思います」から国立大学所属のドラフト候補生が現れた訳ですが、この松田亘哲投手は「3部リーグ所属かつ国立大のドラフト候補」という肩書だけに留まらず「最速148km/h左腕」「黒縁眼鏡がトレードマーク」「高校野球未経験※バレー部」etc.と個性が交通渋滞を起こしてしまっているようなの超ド級のレア人材な訳でして、プロの一軍マウンドに上がった時のインパクトで言えば他の追随を許さないような立ち位置にあると思われます。
コンスタントにプロ選手を輩出し、1部リーグとも然程実力差が無い2部リーグならまだしも「勝って当たり前」「抑えても凄みが伝わりにくい」と思われてしまうような3部リーグ所属故のハンデを抱えながらの登板が続くので、デメリットが多いように感じてしまう状況でも有りますが、"一般就職への逃げ道を断ってのプロ志望"という不退転の決意を持って臨んでいるそうなので、最終的にはその覚悟の違いがモノを言うような気がします。
思えば松田投手におけるファーストインパクトは大学2年生秋季シーズン・同朋大学戦での完封勝利だったと思います。その頃は「眼鏡左腕」ぐらいの異名でしたが翌春辺りから(大学3年生時)「高校野球をやってないらしい」「140km/hぐらいの球を投げている」という怪情報が漏れ聞こえて来てジワジワとその存在感を増して行くようになりました。当時の印象としては「速いけど制球難、流石にドラフト候補では無いかなぁ」という感じでしたが、そこから見る度に良くなって行き、一冬を越した大学4年の春季シーズンでは「滑り込みでプロ入りが有るかも…」という可能性を抱かせるようになりました。今年のドラフト会議は10月17日に行われるそうなので、あと一か月と二週間程しか時間が残されておりません。プロ入りを決定付ける様な最後の一押しが欲しい所です。松田投手の投球を初めて見たのは大学2年生の春季シーズン(入れ替え戦)だったと思いますが、そこからの上昇曲線の描き方はまるで漫画の世界のようでした(というより漫画でも見たことが無いキャリアですね)。吉報が届くのを待ちたい。
8月31日~10月13日の日程ですね。
2部リーグはAが愛産大・愛知大・至学館大・同朋大・名産大・名商大
Bが日福大・愛知東邦大・愛知学泉大・星城大・名院大・名経大
という振り分けみたいです。
時期的にドラフト会議を控える形での開催となりますが、現状で可能性を残すのは松田亘哲投手(名古屋大学)のみでしょうか。七大戦(※旧帝大の7校にて争われる大会で東大や京大も参加)でも最速146km/hをマークしたそうで秋季での150km/h到達に期待がかかります(現在の最速は148km/h)。名大は3部リーグに所属しているので試合を観に行きにくい環境ですが秋も一度は見ておきたいところです。就活をせずに退路を断ってまでプロ入りを目指すという事なので、最後のリーグ戦ではキャリアハイの投球を見せてくれると思います。
本日は春日球場で「七大戦」を観戦。各校に好投手がいました!!
— Tetsuhiro Nakamura (@mhh_k) August 16, 2019
九州大・芦谷汰貴投手(広島・修道)
名古屋大・松田亘哲投手(愛知・江南)
京都大・岡本凌太朗投手(大阪・池田)
大阪大・井上颯太投手(福岡・筑紫丘) pic.twitter.com/QuFOodAfby
【#七大戦 硬式野球の部】
— ひゅーちゃ (@Fram_tida) August 16, 2019
◆球速三傑
⑴146 松田亘哲 [名大・④江南・左]
⑵141 芦谷汰貴 [九大・②修道・左]
⑶139 岡本凌太朗[京大・②大教大池田・右]
◆本塁打
第1号 山口敦純 [東北大・④仙台第一・右]
第2号 森大智 [名大・③横須賀・右]
(2日目終了時点)
"愛知最速左腕"の名古屋大学・松田亘哲投手(4年 江南)は大きな爪痕を残しました。
先発マウンドを託された初戦は7回3失点という内容でチームに白星を付けるには至りませんでしたが(味方のミスに付け込まれるような失点も有りました)、9三振を奪ったストレートの威力には確かな上積みを感じられました。
対角のコースに来る球に関しては捕手が取れないような威力の物も有り、ボールのスケール感は間違いなくプロを意識出来るものでした。
ただ、「今秋のドラフト会議で指名されるのか?」という所になると「もう一年あれば・・」という感想を抱くのが、この日の登板における率直な感想でした。
弊部投手の松田亘哲が岐阜新聞にて紹介されました pic.twitter.com/GGhTMICvrf
— 名古屋大学硬式野球部 (@meidaibaseball) June 3, 2019
退路を断ってまで強いプロ志望を打ち出しているという事も有り、是が非でも秋季シーズンを2部リーグで迎えたいところでしょうが(※愛知の大学野球は2部リーグと3部リーグとの間にはかなりの実力差が有る為に3部所属では相対評価で好印象を付けづらい)、翌日の入れ替え戦・2戦目では開始早々から味方投手陣が打ち込まれ、4回終了の時点で0-11という絶望的な点差となり事実上の終戦に。序盤で大勢が決してしまった事も有って、体裁上行われているような"熱が感じられない試合"になってしまい7回終了時のスコアも2-13で11点差のまま。この先に見るべきものは何も無いな、と考えるのが普通と言える状況でしたが、8回から4番手投手として松田投手が登場。"チームとして最後まで諦めない"という意思表示だったのか、それとも"松田投手の存在をアピールさせたい"という意図だったのか、その辺りの真相は不明ですが名古屋大学のベンチはラスト2イニングスを松田投手に託しました。
おっそろしくキレキレな名古屋大松田投手。 pic.twitter.com/LGEeGzZlCT
— コウ (@jumbonokachi511) June 2, 2019
名経最強時代からのスタメンでもある益留、木原真を連続三振に仕留めたし、リリーフ松田エグすぎる。これは大卒プロあるで。秋に150km/h出して欲しい。
— らす川 (@suzu_rasu) June 2, 2019
先発で登板した試合よりもリリーフで投げた試合の方に凄みを感じた事を考えても、プロでの適性もセットアッパーになるなのだと思われますが、その可能性を頭によぎらせるには充分な内容だったと思います。秋季シーズンも3部リーグでの登板という事になったので、最大のアピール機は夏季のオープン戦になるのでは無いかと思われます。毎年8月に行われている、愛知大学野球連盟選抜チーム対中日ドラゴンズ(プロアマ交流戦)のメンバーに選出されるとなれば更に注目を集める事になりそうです。3部リーグの選手は選考対象なのか不明ですが、左腕としてのスピード能力は連盟内ナンバーワンの存在なので選出への期待がかかります。 大学在学中に150km/hを叩き出して(現在の最速は146km/h付近との事)大卒でのプロ入りを果たして欲しいものです。
6月1日の連続フォーム
2/24 OP戦
— 五条坂のぼーる (@silversigh) March 3, 2019
・名古屋大学
松田亘哲投手(江南高校・3年)
横アングルからの投球フォームです。
この日はボールの精度にムラがあり失点してしまった印象ですが、ギアがトップに入った時の直球は素晴らしく連続三振を奪った回は圧巻でした。 pic.twitter.com/RGDxvX0qM1
大同大学との一回戦(愛知大学野球連盟3部リーグ)での登板になりましたが7回コールド勝ち(スコア:15対1)という事で、大差がついたところで降板したので登板回数は6回でしたが、打者25人に対して失点1被安打1(3塁打)奪三振10与四球5暴投1という成績でした。※内野ゴロ5内野フライ1(失策)外野フライ3、引っ張られた打球は一つか二つだったような
昨年の今頃に比べると実戦力が格段に増したと思います。ゾーン四隅に散らすスタイルの投球で左右どちらの打者に対しても外角高めを使えていたのが印象的でした。体を縦に長く使えている投げ方なので左右への乱れは少ないのですが上下の部分で荒れる事が有ります。与四球が5つと多めでしたが、仕留めきれない形のものではなく、わかりやすく与えてしまうような感じのもの(ストレートでの四球とか)です。コースを突けなくなった時にゾーンで勝負が出来るような球を習得出来れば改善されそうな気がします。変化球はスライダー、カット、高めから入る緩い球、あとはスプリット系もある?と言った感じです。牽制に関しては鋭く速いものは見られませんでしたが、フィールディングに関しては強襲打を一本捌いています。
バットをへし折るようなシーンも有りましたが、全開投球というよりは8割ぐらいに抑えて投げていた感じが有ります。気合の入った本気の投球はこれから先に取ってあるのかもしれませんね(2部リーグで投げていた頃に比べると試合中に雄叫びをあげてなかったので)。
[中部スポ]146キロ左腕はまさかのバレー部出身 名大・松田、夢はプロ野球入りhttps://t.co/FhW7ICBQld
— 中日スポーツ (@chuspo) March 27, 2019
本日3月27日の中日スポーツにて、幣部の松田亘哲が紹介されました。 pic.twitter.com/lmpZiNA5L3
— 名古屋大学硬式野球部 (@meidaibaseball) March 27, 2019
七原優介投手(プロ志望届を出していればドラフト2位までに消えていたと言われていましたね)が出現してから然程時が経っていないのに、またしても名大からドラフト候補が登場!・・、 それだけでもかなりのインパクトなのですが、高校野球をやっていない(バレー部だったそうです)という異色の経歴に更なる衝撃を受けます。 最速146km/h、常時140km/hをマークするということで愛知の大学球界では屈指のスピード能力を誇る存在です。 大学2年の秋季lリーグ戦では同朋大を完封、大学3年の春季2部リーグと秋季3部リーグではそれぞれ1安打ピッチングを記録しており、好調時は手がつけられないようなパフォーンスを発揮します。高校野球を経験していないという事で大幅な伸びしろを秘めていますが、同時に課題も抱えており、制球力の向上やスタミナの強化が必須になりそうです。 投球フォーム的な観点からすると、トップの遅さが修正箇所になるかと思われます。 なぜトップが遅れるのかと言うと、
最終目標はプロという事で、この冬で大幅な変身を遂げている可能性が有ります(OP戦にはプロのスカウトが来ていたそうです)。3部リーグでどのような投球を見せてくれるのでしょうか。シーズン開幕が待ち遠しいですね。
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