どうも@suzu_rasuです。最近全く更新していなかったのですが(高校野球の有望株についての記事はまだまだストックがたくさんあるんですけど書き切れてない)大学野球の秋季リーグ戦が始まるという事で再開します。シーズン前という事なので注目プレーヤーをピックアップさせていただきたいと思います。まずは愛知学院大学のリードオフマン・福本勁信外野手(北陸 4年)です。下級生の頃から試合に出場していた選手で好打者の評価を得ていましたが本格化し始めたのは大学4年生になってからではないでしょうか。
打撃フォームの連続写真
今春の打撃フォームですが、軸足(左脚)の内側体重から始動して下半身(骨盤)を狭く鋭く回せています。押し手(左腕)の肩甲骨を上手く使う事で腕と上体とを一体化させ、確実性と強打の両立を図れているように思います。フォロースルーでは軸足を伸展させながら体全体でボールを押し込めており、瞬発力を利用出来ているバッティングスタイルと言えるでしょう。
ボールを見極める際の挙動が目を引くのですが、以下のような動作を会得しているのではないかと思われます。 押し手の肩甲骨と上体が一体化している為、際どい球を見切る場合でも体でバットを止められるのでハーフスイングが起こりにくいというような利点も有りそうです。
去年ってこんな見切り方してたかしら?
— らす川/Rasukawa (@suzu_rasu) August 28, 2019
グリップを右股関節に下ろしていく振り方になってバッティングが見違えた気がする。 pic.twitter.com/JfFRkP3GUu
Hitting Position pic.twitter.com/8Bzwt07qUG
— Marco Medina (@mamedina8) August 25, 2019
>RT
— 栗山彰恭 (@HU_KURI) August 26, 2019
小山さんが00年代初頭から仰ってた「前足股関節に直線的にタテにバットを落とす」、一流メジャーリーガーと研究熱心な指導者達に認知されつつある、という段階か
直感に反するから仕方ない気もするけど、各パーツの作動タイミングまで考えるとそうなるし、「落とすだけで振れる身体」を作ろうと
昨年の打撃フォーム
昨年は始動から軸足のアクセル筋群(裏腿+臀部)を使う準備が出来ておらず、下半身が強く回らない為に両脚の伸びあがりを使ってカバーをしているような打ち方です(ヘッドステイバックの形も取れていませんね)。恵まれた瞬発力を生かし切れていない打ち方だったのではないでしょうか。押し手(左腕)の前腕を捏ねるような形でインパクトしていたような形跡も見えますし、この頃に比べると今年の打撃フォームは劇的に改善されていると言えます。
今春はコンディション不良から復帰したシーズンと言う事も有り、数字上では低迷しましたが(打率.182)、愛知工業大学戦と入れ替え戦(愛知産業大学戦)では本塁打を記録。それぞれ右方向と逆方向への当たりで広角に大きい当たりが打てる事をアピール出来たと思います。
福本選手のもう一つの強みは進塁意識の高さで、出塁すれば高確率で本塁まで生還してきます。大学時代の源田壮亮選手には及ばずとも、攻撃面に関しては近い感じのものを持っている選手です。最終シーズンを良い形で終えて次のステージへ向けての弾みをつけて欲しいです。