至学館大学

アクアブルーハリケーン

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入れ替え戦三戦目に敗れ1部リーグ昇格とはなりませんでしたが、今春最大の爪痕を残したチームだと言えるのでは無いでしょうか。昨秋は3部降格がチラつく状況まで追い込まれる等、輝かしい実績を残してきたような伝統校ではありません。その状況から一躍2部リーグ優勝まで登り詰めた陰には様々な努力と取り組みがあったと思われます。その中心地に居たのは、やはり井村勇介投手だったのでは無いかと思います。リーグ戦からポストシーズン戦までで計9勝を挙げる大車輪の活躍を見せ、その背中でチームを引っ張ってきました。高校時代は野手兼任の技巧派投手で"ストレートよりも変化球"と言った感じのタイプでしたが大学野球で本格化。シーズンを追う毎に投球に凄みが増して行き、リーグを代表する投手にまで成長したと思います。体格的な面で上のレベルからは然程高い評価を得られていないようですが、貪欲に野球を追及して行けるマインドは間違いなく出色のレベルにあると思います。七原の居た名大、中尾の居た名経大に起こった化学変化、あれと同じ状況にあったのが今季の至学館大だったと思うんですよね。こういう選手を見出して組織を活性化させるのもスカウティングの一つなのでは無いのかなぁ?と個人的には思っています。見落とされて欲しくない選手です。

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入れ替え戦二日目

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愛知学院大の1年生右腕・佐藤良明投手が完封勝利を挙げて1勝1敗のタイに持ち込みました。スコアこそ3点差(3-0のスコア)でしたが、愛知学院大が大きく息を吹き返した内容になったように思えます。「井村投手が2勝を挙げて至学館大が1部昇格を決める」という予想を立てていたのですが、春季の疲れを溜めた状態で中一日の登板となると、ある程度の失点は計算に入れなくてはいけないでしょう。その失点を上回る援護点をもぎ取れるのかが明日のポイントになりそうです。 今季の愛知学院大は1部リーグでも2勝しか出来ず、かなり厳しい状況で入れ替え戦に臨んでいますが至学館大の弱点を見抜いて直ぐに修正してきた辺りは流石1部校と言った感じが有りました。最後まできっちり弱みに付け込めるかが1部残留に向けてのカギとなりそうです。

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佐藤投手も縦振りを意識したようなルーティンをしていましたが、これって誰が発祥なんですかね?杉内俊哉投手の腕をブラブラさせるルーティンみたいに流行りだしていますね。

 

入れ替え戦初日

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序盤からリードを奪った至学館大学が先勝。至学館大の先発・井村投手は2失点完投勝利。シーズンの疲れが見えるような投球になりましたが、連打を浴びるような事もなく危なげない内容でした。ただ、終盤に足が吊ったような動きを見せていたので明日以降の投球には影響が出るかもしれません。 打線の方は相変わらず好調で12安打を放つ猛攻を見せました。明日の第二戦はある程度の失点が予想されるだけに乱打戦に持ち込んで競り勝ちたいところです。

敗れた愛知学院大も5回以降は無失点に抑え、ダメ押し点を奪われなかったところはポジれる要素だと思います。頼みの十河投手が序盤でノックアウトされてしまったのは誤算でしたがチームの空気にも沈んだ感じは見受けられなかったまで気持ちを切り替えて第二戦目に臨んでいただきたいです。
 

メカニクス分析~井村勇介投手編②(至学館大学)

前回に引き続き井村投手の投球メカニクスを分析させていただきたいと思います。

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⑩リリースの段階です。重心を低めに取り、左膝を深く曲げている為、上体があまり前傾しません。
右手から左腰までの距離が近く、縦変化の遠心力を産みにくいのでフォークやカーブは使いにくいタイプです。


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⑪上体が倒し込みが甘いので球に角度が付きにくいタイプのように見えます。
上下の投げ分けに関しては重心の低さでカバーしているのかもしれません。
リリースにおける腕の円運動は上手く使えているように見えます。


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⑫この角度ではわかりにくいですが、首を一塁方向へ振る事で(頚反射)上体の回転を早めています。
その効果で球の出所が見づらく、上手くタイミングを外せているように思われます。


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⑬上体の回転を生かして腕を振り抜けています。
腕の振りが緩くなるような球種も少ない為、変化球の見極められにくいと思われます。


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⑭フィニッシュで左脚が起きて来ない為、右脚が後方に残っています。
最大加速期以降でメカニクス全体の重心が低くなった影響もあるのかもしれません。


まとめ→メカニクス全般としては野村祐輔投手(広島カープ)に似ています。接地反力と頚反射を取り入れた上体の回転運動や左脚の踏み込み方が酷似しているので、ある程度は参考にしているのではないでしょうか。テイクバック等に独自の工夫が施されており、野村投手よりも更に実戦的な印象を受けるメカニクスを習得しています。一見、制球を意識した実戦派タイプの投手に見えますが、キャッチャーミットにバシン!と収まるストレートは常時140km/hのスピードを誇り、最速は145km/hまで伸ばしてきました。ストレートの球速がもう一伸びすればNPBのスカウト陣も無視できなくなると思われます。愛知の大学生投手では1部リーグの栗林投手(名城大学)にばかり注目が集まりますが、大学4年生の投手としてはそれに次ぐ位置まで登り詰めてきている印象を受けます。残りのポストシーズン戦で更なる爪痕を残して、ドラフト戦線へ急浮上してくる事に期待したいです。


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上体を狭く使って回転運動を行う為のルーティンは井村投手もちょくちょく取り入れています。
主体性を持ってピッチングメカニクスを学んでいる事が色々なところから伺えます。
京田陽太選手(中日ドラゴンズ)のようなプロ向きのマインドを持っているタイプかもしれませんね。


メカニクス分析~井村勇介投手編①(至学館大学)

今季最終節で二日連続の先発勝利という活躍を見せ、至学館大を2部Bリーグの同率1位に導いた井村勇介投手(至学館大)。
今回は井村投手の投球メカニクスについて分析して行きたいと思います。


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①片脚支持の初動です。プレートの一塁側を踏んでいます。
ストライクを取りやすくするような意図があるのかもしれません。


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②左膝が腰の位置で止まっています。
胸まで上がるとベストのような気がしますが、この辺りは個々のバランス感覚ですかね。


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③左膝が二塁方向に向き、その反作用で右足に本塁方向への力が加わります。
これは並進移動への初動力を付ける為のテクニックです。それと同時にグラブから右手が抜かれています。
下半身のエネルギーが臀部と軸足ハムストリングスに蓄えられました。

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④並進移動の初期段階です。下半身のエネルギーは軸足の内転筋に移動し始めます。

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⑤ヒップファーストの段階です。捕手方向へ切り込まず体軸を傾けていません。
又、軸足の膝は深く折らず内側体重のまま本塁方向へ向かっています。
カットボール、ツーシームを持ち球にするタイプに多い軸足の使い方で実際の投球スタイルと一致しています。


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⑥正対を避ける為にグラブを三塁方向へ突き出しています。左の肩甲骨を開けて肩の開きを防いでいます。
(体の構造上、親指を下にして腕を突き出すと肩甲骨が開き自然と左肩にロックがかかります)
右半身の体軸に沿うような動きでボールを隠しています。

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⑦ランディングの段階です。
左半身の反作用を利用して右腕を引き上げていますが、この際も右半身に沿わすような動きでボールを隠しています。
開きを押さえる上半身と本塁方向へ向かう下半身との間で割くような動きが起こり、腹斜筋に捻りのパワーが発生。

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⑧左脚が踏み込む前に右手がトップの位置まで来ました。かなりのアーリートップだと言えます。
スピード能力と引き換えに制球力を得られるメカニクスで故障のリスクも減ります。
軸足股関節の内旋可動域も広く、右足の甲で強くマウンドプレートを捉えられています。

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腹斜筋の捻転パワーが広背筋から上腕に伝わり最大加速期に入ります。
踏み出し側の内転筋による溜めを使わずに一気に踏み込んでいるので、接地反力をフルに利用して上体を回転させています。
アーリートップであるにも関わらず140km/h半ばのストレートを投げ込めている秘訣なのかもしれません。

今回はここまで。メカニクス分析②へ続きます。

2部リーグ全節終了

春季の2部リーグは全試合終了しましたがAリーグ、Bリーグ共に1位に2校ずつが並んだ為、1位決定戦が行われることになりました。 2部Aリーグは名古屋学院大と星城大、2部Bリーグは至学館大と愛産大との間で行われます。

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名古屋学院大はエース谷口投手と主砲の秦選手(シーズン16打点という驚異的な数字を残しました※プロシーズン換算で224)打点ペースです)を中心とする投打の噛み合ったチーム。対する
星城大は細かい継投で勝ち抜いて来たチームです。1年生を中心としたフレッシュな投手陣を牽引した山田捕手は自身も打率.467をマークし首位打者の座に輝きました。勝敗予想は難しいところですがリーグ戦での直接対決では名院大の連勝に終わっています。谷口投手を序盤で攻略すれば星城大にも勝機有りというところでしょうか。

至学館大は絶対的エースの井村投手がシーズン6勝を挙げる活躍を見せており、額面通りの活躍を見せればロースコアの展開へ持ち込むはずです。井村投手を援護する打線も強力で、主軸の鯉渕選手と戸松選手はそれぞれ3本と2本の本塁打を放っています。対する愛産大も強力打線で勝ち抜いてきたチームです。規定打席到達者に打率3割超の選手が5人というラインナップで上位から下位まで切れ目が有りません。投手力がやや不安定ですが一戦勝負という事もあり細かい継投で目先を変えて来るのではないでしょうか。

激戦2部

土日月のゴールデンウィーク序盤3連戦が終わり、2部リーグが混沌としてきました。



という感じで最終カードを残す事になりましたが、これは次の土日で決まらず順位決定戦までもつれるんじゃないですかねぇ。
Aリーグでいう星城大、Bリーグでいう至学館大は1位通過の可能性が無いチームとの対戦なので一見有利に見えますが、こういうカードこそ上位が下位に食われがちなんですよね。



井村勇介投手(至学館大)が145km/hをマークしたという噂。高校時代は制球タイプの変化球投手だったのに大学で化けましたね。
ピッチングワークに長けた実戦派でこのスピード能力なので更にMAXを更新するようだといよいよドラフト戦線に名前が浮上してきそうです。



最近、日本福祉大についてほとんど書いてない気がしますが、鷹羽、千代、八幡の4年生投手は全員140km/h超で、中でもエース格の鷹羽投手は今季3勝を挙げる活躍を見せております。
左打者への内角攻めが見事で常時140km台を誇るストレートで空振りを取れるのが魅力です。

西川省吾投手前元良太投手に続く事が出来ますでしょうか?

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井村勇介投手(至学館大学)

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井村勇介投手(至学館大学)
高蔵寺高校卒 172cm67kg

高校時代はチームを夏の県大会ベスト8へ導いた三刀流選手(投手・遊撃手・三塁手)として、その名を轟かせていました。(※2年生時には投手として関根大気とも対戦)在籍する至学館大学では入学直後から主戦投手としての活躍見せ、当時のドラフト候補生・夏目旭投手(現ジェイプロジェクト)を差し置いてまでエース格を任されていた時期もあった程で、チームからの厚い信頼を勝ち得ています。高校時代は制球力に優れる技巧派投手でしたが大学3年生となった現在は技巧派と本格派の両面を併せ持つ、総合力の高い投手へと変貌を遂げました。(最速143km/h前後)先発投手としては幅のある投球で試合を作り(序盤は球種を温存するタイプ)、リリーフ投手としては厚みのあるストレートと切れ味鋭い変化球(恐らくスラッター系、チェンジアップ系)で空振りを量産する"絶対的なクローザー"としての役割を果たします。腕の位置はやや横手のスリークォーターですがマウンドプレートの一塁側を踏んでいる為、ストライクゾーンの中へと球を収めやすく、トップを早く作っている事からしても、制球に対して強い意識を持っている投手だと思われます。それらの取り組みがピッチングワークにも活かされており、ランナーを背負った場面では併殺狙いの投球に切り替えて、きっちり仕留めて来ます。ここまで読めばお気づきだと思われますが、プレースタイルの全てにクレバーな下地を感じさせる投手であり、それらの要素を踏まえると"菅野智之投手(読売巨人軍)のコンパクト版"という印象を受けます。

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この選手のここを見ろ→『出所を隠す三重構造のメカニクス』

ストライクカウントを取りやすい工夫をしている事は上記した通りですがメカニクスの細かい部分に目を向けると、その"野球脳"の高さを窺い知る事が出来ます。

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まず目につくのが三塁方向へ突き出した左腕の使い方で、これによって打者との正対を避け、左肩の開きを押さえる事が出来ます。又、トップを作るのがかなり早い為、左足の接地反力を利用した"高速リリース"へと繋げやすく、球の出所が視認されにくくなります。(※ボクサーで言うフリッカージャブの理屈)更には"頚反射"の作用(※顔を一塁方向へ振る事で上体の動きを引っ張る作用)も取り入れており、これら全ての動きが連動すると三重構造による『出所を隠すメカニクス』が実現し、"いきなり飛んでくる球"への対応を迫られる打者はバットを出すタイミングを失います。意識的な取り組みなのか自然と辿り着いたのかは不明ですが打者に組みにくい印象を与えていることは間違いないところです。

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一説によると大学進学時は1部リーグの強豪校へ進む選択肢もあったそうです。輩出している人材の質は中央球界に勝るとも劣らない愛知の2部リーグですが、その道を自ら進んで選択する選手はまだそんなに多くはありません。出場機会を貪欲に求め、期待値を超える活躍を見せ始めた辺りからしても『東海クオリティ』の新星と言えるのではないでしょうか。見る度にピッチングの質が向上している投手で大学入学後のアップデート力で言えば栗林良吏投手(名城大)を凌いでいる印象すら受けます。今後の課題を挙げるとすれば"球数を減らしてテンポで圧倒する事"でしょうか。最終学年での更なる進化を経て、上のステージ(社会人野球・NPB)への扉をこじ開けられるのか?新シーズンでの登板試合が非常に待ち遠しいです。




高蔵寺の星

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井村勇介投手(至学館大 3年)
今季はまだ一度も至学館大の試合を観に行ってないので(至学館大Gは駅から遠すぎて余程の事が無いと行けない)昨年度のカットで恐縮ですが、 1、2部含む愛知の大学生投手の中では屈指のピッチングフォームなのではないでしょうか。この点に関しては右の井村、左の木原(東海学園大)だと個人的には思っています。 打者との正対を避けつつコンパクトに腕を引き上げ、素早くトップを作っているのですが、トップを作る速さが尋常じゃなくて左足が着地する前に腕が完全に引きあがっています。 プロの投手で言うと岡田俊哉(中日)がこのぐらいの速さでトップを作っているんですけど、制球力と連動性に優れ、球速以上に差し込む効果のある機能的なフォームと言えるのではないでしょうか。 入学当初から登板機会に恵まれていた投手ですが今年は更に良くなっているという話なので、近いうちに登板している姿を見にいきたいなと思っています。 高校時代は遊撃手、三塁手を兼任していたのですが打者としての素質も素晴らしく井端弘和のようなしぶとい打撃を見せていました。センスの高さに加えて技術を習得する向上心も持ち合わせている投手なので社会人野球なんかにフィットしそうな気がします。 本人が望めば1部リーグの大学で野球を継続する選択肢もあったのでは無いかと思われますが、2部リーグの大学を選んだことは間違いでは無かったはずです。今季は最終戦の結果次第ではプレーオフ進出の可能性も残しています。 久保田淳希投手(同朋大)との投げ合い予想で好ゲームになる事は必至です。どんな結果になるのか楽しみですね。

陽光を浴びて

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