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大学選手権6/6
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四国学院大
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平成31年度のドラフト候補として各種媒体でクローズアップさ
れている小久保気投手(四国学院大→西濃運輸)。四国学院大時
代(平成29年)には全日本選手権にて東北福祉大を完封し、四国
勢の連敗を12で止めた。後日談としては翌年(平成30年)の全日
本選手権で東北福祉大が全国制覇を達成。それにより小久保は
再評価を受ける事となった。(ちなみに小久保卒業後の四国学
院大は全日本選手権で一回戦コールド負け)
178cm78kg 右投左打鹿児島玉龍高校ー四国学院大学-西濃運輸
最速148km/hのストレートに加えてフォーク、シュート、スラ
イダー、カーブ等を操る実戦派。
今回は小久保投手の投球フォームについて考察したい。
ワインドアップ期
す。左側骨盤の割れも使えているように見えるので本塁方向
へ加速しやすい形を作れていると思います。又、投球腕の脱
力に向けて早めのハンズセパレーションを実現しています。
ヒップファースト期からサイドステップ期
軸足の膝が深く折れて骨盤が後傾しています。ゾーンの下半分
へ入れて行きたいという意図があるのかも知れませんが、縦の
角度で攻めにくくなる為、イニングを重ねるごとに合わされや
すくなるリスクが有ります。ヒップファーストでは軸足股関節
上に頭部を残せており、頭の突っ込みを抑える準備が出来てい
ます。骨盤が後傾しきったところでボールが体の外に出てしま
っていますが、これはタイミングを合わされる原因の一つにな
ります。
トップ期から最大加速期
いていません。トップのフェーズに入る際に腰椎を伸展させて
いる為、胸が張れています。スイングプレーンも概ね一致(上
体の回転軸と投球腕の角度が一致)させられており、球が右上
(右打者のインハイ、左打者のアウトハイ)へ抜けたりする事は
少ないのではないでしょうか。右腕をトップで内旋と回内させ
、加速期に向けて外旋と回外させると更に良くなるのかもしれ
ません。
リリース期からフィニッシュ期
上体を縦に使ってリリースしている割には頭が一塁方向へ反れ
ていません。ストライクを取るのが苦になるタイプではなさそ
うです。リリースの際に左膝が90度まで折れているのが気にな
りますが(この動きだと骨盤を回転させにくい)、軸足の三大関
節(股関節、膝関節、足首)を伸展させてリリース出来ている為
、ボールに力は伝えられているのかもしれません。リリース後
に上体を深く倒し込めているのは、上体が上手く回転している
証拠です。この点においても故障リスクの低さが伺えます。更
には振り切った右腕とグラブが交差するような形でフィニッシ
ュしているので腕は最後まで走っていると思われます。沈み込
むような重心で投げているタイプとしては珍しく、左脚のハム
ストリングスと臀部による起こし上げが出来ています。その為
フィニッシュで軸足がしっかり上がりスパイクの裏が天を向い
ています。
総評(フォーム全般)
投球フォーム全般としてはそれなりに実戦的な部類に入ると思
います。並進時に骨盤を後傾させている為、フォークやカーブ
等の縦変化を操る適性があります。資料が見つからなかったの
で触れていませんが、バックスイングで両肩甲骨を外転させて
おり、腕の振り方にもおかしな箇所が無いので故障リスクは低
いタイプだと思われます。グラブ側の腕を使ってターンを鋭く
させる動きや、「リリースの叩き」と「重心移動」のトリガー
として機能させるようなステップ(左股関節への乗せ)を習得し
たら、ストレートでも勝負していける投手になれるのではない
でしょうか。
観戦した試合での所感
登板試合を一度だけ観戦した事が有りますが、然程ボールに凄
みを感じず投球テンポの良さというところも見受けられません
でした。ただ、ランナーを背負ってからの粘りが見事でギアを
上げた状態からは加点するのが難しいタイプのように感じます
。ゾーン内で勝負して行ける球が少なく「プロレベルなのか?
」と言われたら微妙です。現状としてはボーダーライン付近に
位置付けられる存在ではないでしょうか。ドラフト指名を決定
付けられるかは、今後の取り組み方次第になると思います。